「ベテラン2」チョン・ヘイン“映画祭で作品を観た母が涙を流していた”

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写真=CJ ENM
「ベテラン2」では刺激的で辛い味を、「となりのMr․パーフェクト」では甘い姿を見せたチョン・ヘイン。彼が同時期に正反対の姿を人々に披露した感想を明かした。また、「となりのMr․パーフェクト」で共演したチョン・ソミンとの熱愛説にも言及した。

映画「ベテラン2」(監督:リュ・スンワン)に出演したチョン・ヘインは最近、ソウル鍾路(チョンノ)区某所で行われたインタビューを通じて、作品について語った。

同作は、悪人を最後まで捕まえるベテラン刑事のソ・ドチョル(ファン・ジョンミン)が率いる凶悪犯罪捜査隊に、新米刑事パク・ソヌ(チョン・ヘイン)が合流し、世間を騒がせた連続殺人犯を追うアクション犯罪捜査劇だ。

2015年にシンドローム級の人気を博した「ベテラン」の後続作で、今年5月、「第77回カンヌ国際映画祭」ミッドナイト・スクリーニング部門に公式招待され、期待作に挙げられた。さらに「第49回トロント国際映画祭」のスペシャルプレゼンテーションセクションにも公式招待され、作品性と興行性を兼ね備えた作品として期待を集めた。

前作に続きアクションジャンルの“ベテラン”であるリュ・スンワン監督がメガホンを取り、ソ・ドチョル刑事役のファン・ジョンミンが再びストーリーを導き、前作とはまた別の濃厚な楽しさを与えた。さらに新米刑事パク・ソヌ役としてホットな俳優チョン・ヘインが合流し、映画の新たな雰囲気をリードし、これまで見せたことのなかった魅力を披露した。

「前作がすごくヒットしたので、シリーズに合流するのにはプレッシャーがありました。ないと言ったら嘘になります」と話し始めたチョン・ヘインは、「それでもキャラクターについてはプレッシャーがありませんでした。前作とキャラクターの性質が全く違ったからです。カメラの前に立ったら緊張は全くせず、演技だけに集中しました」と話した。

出演のオファーを受けた時は「これは夢だろうかと思いました。外柔内剛のカン・ヘジョン代表から電話をもらった時が思い出されます。『一度会えますか』と言われて僕が会いに行きました。シナリオを見て行ったのではありませんでしたが、その時『ベテラン2』を準備しているということを知りました。監督と3時間話し、僕も確信が持てました。監督がどれほど長い期間この作品を準備し、またパク・ソヌというキャラクターにどれだけ愛情を持っているのか。そのため、初めて台本を見ずに出演しますと言いました」と回想した。

前作でユ・アインが演じたチョ・テオと、今回の「ベテラン2」でチョン・ヘインが演じたパク・ソヌにはどんな違いがあるのだろうか。チョン・ヘインは「チョ・テオは絶対悪です。火のような性質のヴィランだとしたら、パク・ソヌは混乱と混同です。青に近い冷たい感じだと表現できると思います」と説明した。

続いて「リュ・スンワン監督が『存在だけで不快に見えてほしい』『どこか不思議でありながらもあまりにも誇張されない方がいい』とディレクションしてくださいました。パク・ソヌはナルシストにソシオパス的な性向が合わさった人物です。関心を引きたがる人でもあり、自分が欲しいものを手に入れるために相手を道具として利用できる人物です。計画が狂ったり、自分の思い通りにいかなかった時は怒りがこみあげる、反社会的な性格です。社会性に欠けている人物ですが、それを隠しています」と明かした。

それと共に「他にもパク・ソヌに関するストーリーがもっとあれば、表現するのが困難になると思い、取り払いながら演技しました」と話した。

「ベテラン」シリーズそのものと言えるソ・ドチョルを演じたファン・ジョンミンとの共演については、「ものすごい演技を1列目で直接見ている感じでした」と回想したチョン・へインは、「演技とはティキタカ(相性が良く、ポンポンとやり取りする様子)が重要じゃないですか。俳優たちが自分の演技をする時、あるものないものをすべて取り出して情熱的にやり、相手のシーンでは力を抜くこともありますが、ファン・ジョンミン先輩はカメラに自分が撮られていないのに、カメラの後ろでも熱演をされていました。それを見ながら、すごく反省しました。演技を僕よりもずっと長くやってきた先輩であるにもかかわらず、その情熱に感動しました。僕も30年以上演技をすることになれば、後輩と演技する時、こうでなければならないと思いました。本当にありがたかったですし、かっこいいと感じる瞬間が毎回ありました」と伝えた。

Netflixシリーズ「D.P.」など、制服を着て演技したキャラクターたちが愛された。これについては、「軍服や警察の制服を着るキャラクターたちをたくさんやりました。チョン・ヘインという人のイメージについて、そのように見てくださっているのではないかと思います。僕が特別何かをしたことはありません」とし、「今作でも巡査の制服を着たのですが、今作を通じてそのイメージが変わるのではないかという懸念もあります」と話して笑った。

以前にはなかった過激なアクションをこなしたチョン・ヘインは、「アクションは十分に練習をしたため、難しさは感じませんでした。それより大変だったのは寒さでした。真冬にアクションをするのは容易ではありませんでした。身体が固まってもどかしい部分もあったのですが、幸いなことに画面にはよく出たようだ」と明かした。

「カンヌ国際映画祭」でチョン・ヘインの全力の演技を見た彼の母は、涙を流したという。彼は「カンヌでみんなが起立拍手をしてくれたが、多くの人の中で唯一母だけが座っていました。立ったら足の力が抜けそうだったからと言われました。僕の母の表情を見たら涙が出そうで、すぐに顔をそむけた記憶があります」としながらも、「どれだけ大変だっただろうかと思い、気の毒になって泣いたそうです。お疲れ様と、立派にやり遂げて誇らしいと言ってくれました」と伝えた。

「ベテラン2」で強烈なアクションをこなした彼は、tvNドラマ「となりのMr․パーフェクト」ではチョン・ソミンと甘いケミストリー(相手との相性)を披露。「辛い味、甘い味を行き来したので(人々が)混乱しそうですね」と話したチョン・ヘインは、「『となりのMr․パーフェクト』で久しぶりに笑う演技をしたような気がします」と話した。

相手役のチョン・ソミンについては「年齢差も一歳しかないですし、幼なじみという設定だったので、撮影に入る前から親しくならなければならないと思いました。僕もチョン・ソミンさんも外向的な人ではないのですが、内向的な人々同士が親しくなる、そのようなバイブスがあります。友達のように気楽な関係になりました」と告白。

「息が合って、ふざけ合ったりもよくしました。よく僕をからかっていましたが、僕もじっとしていることはできません」としながらも、「チョン・ソミンさんはリーダーシップがあり、現場でよくルードしてくれるので、信じて頼っています」と仲間への愛情を表した。

ドラマファンの間で「実際に付き合っていのではないか」という声があがるほど抜群の愛称を見せたことに対しては「それほどケミストリーが良いという言葉ですね。ドラマもそうですが、メイキングでも親し気な姿だったからだと思います。それだけ最高な現場でした」とし、熱愛説については「ノーコメント」と話した。

記者 : ペ・ヒョジュ