「ベテラン2」ファン・ジョンミン、作品への愛情を語る“6ヶ月間禁酒中…アクションはまだやれる”

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写真=CJ ENM
9年ぶりに捜査1科の刑事ソ・ドチョルとして帰ってきたファン・ジョンミン。時間の経過を感じさせない、こちらも痛みを感じるほどリアルなアクションシーンを披露する彼は「これからもっと良いアクションシーンを届ける」とし、「現在6ヶ月間禁酒中だ」と明らかにした。

先日公開された映画「ベテラン2」(監督:リュ・スンワン、脚本:イ・ウォンジェ、リュ・スンワン)は、悪人は必ず捕まえるベテラン刑事のソ・ドチョル(ファン・ジョンミン)が率いる凶悪犯罪捜査隊に、新米刑事のパク・ソヌ(チョン・ヘイン)が合流し、世間を騒がせた連続殺人犯を追うアクション犯罪捜査劇だ。

「ベテラン2」は2015年、韓国の映画界にアクション犯罪ジャンルの旋風を巻き起こした「ベテラン」の続編で、5月に「カンヌ国際映画祭」のミッドナイト・スクリーニング部門に招待され、2024年最高の期待作として注目を集めていた。さらに9月に開催された「トロント国際映画祭」のスペシャル・プレゼンテーション・セクションにも名が挙がり、ストーリー性と大衆人気を兼ね備えた作品として期待を集めている。

前編に続き、アクションジャンルのベテラン、リュ・スンワン監督がメガホンを取り、ソ・ドチョル刑事役のファン・ジョンミンが再びストーリーを盛り上げ、前編とは異なる楽しさを届けた。ここに新米刑事パク・ソヌ役でチョン・ヘインが加わり、新たな雰囲気を作りつつ、今まで見せたことのなかった新しい魅力をアピールした。

韓国で観客数1,341万人を突破した映画「ベテラン」の続編が、なんと9年ぶりに公開されることになった。同じく9年ぶりにソ・ドチョル刑事として戻ってきたファン・ジョンミンはソウル鍾路(チョンノ)区で行われたインタビューを通じて「『ベテラン2』は僕の出演作品の中でも特に愛着を持っている作品です」と愛情を語った。

また「かつてリュ・スンワン監督と一緒に『ストレスを受けずにできる作品を作ろう』と言ったのが『ベテラン』だったんです。その時に感じた良いエネルギーを大切にしているので、今回の第2弾も成功を収めてほしかったんです」とし、新作を発表した心境を伝えた。

「ソ・ドチョルは、本当に魅力的なキャラクターだと思います」と話した彼は、「彼はツンデレです。言い方は乱暴ですが、情け深い人です。周りに1人いたら心強い人、とにかく信頼できる大人です。年齢を重ねるにつれて自分もそんな大人、先輩になりたいと思いますが、ソ・ドチョルはそのようなキャラクターです」と説明した。

自身とのシンクロ率について、「僕が演じたキャラクターなので、ある程度似ている部分はあるんじゃないでしょうか」としながらも、「ソ・ドチョルは怖いもの知らずの人ですが、僕は臆病です。人生を豊かにしていこうという部分は似ていると思います。他人に迷惑をかけないところも似ています」と語った。

前作に比べ、さらにグレードアップしたアクションを見せるファン・ジョンミン。1作目からなんと9年の歳月が経っただけに、身体的な負担はなかったのかという質問に彼は、「もちろん変わりました。体力的に大変ですし『もうアクションは無理だ』と冗談を言っていました」としながらも、「監督が組んでくれたアクションの組み合わせが、まるで振り付けのようでした。精巧な歯車のようで楽でした。俳優たちがやるべき部分が正確に分けられていて難しくはなかったんです」と伝えた。

さらに「アクションはまだ無理なくこなせます」と強調した彼は、「6ヶ月間禁酒中です。顔が白くなりました。お酒を遠ざけるのが全てではないと思いますが、一生懸命に我慢しています」と伝えた。

マスコミ試写会を通じて「ベテラン2」が公開された後、新たな登場人物として参加したチョン・ヘインの熱演が不気味で目が離せないと好評を博している。これに対し、ファン・ジョンミンは「同じ作品で共演した仲間たちが褒められると、こっちまで褒められている気分で幸せです」と共演者への愛情を見せた。そして「彼の魅力が際立つためには、ソ・ドチョルがちゃんとしていなければなりません」と付け加えた。

チョン・ヘインが演じたパク・ソヌについては「殺人を楽しむ人で、殺人のために名分を作る“狂人”です。ソ・ドチョルも、『良い殺人と悪い殺人があるわけではない。殺人は殺人であるだけだ』と言うんですね」と話した。パク・ソヌのこのようなサイコパス的な一面を表すことに、「チョン・ヘインが持つヒマワリのような、菊のような美しい顔が役に立ったと思います」と話したファン・ジョンミンは、「清々しいですね。文字通りオムチナ(何でもできる完璧な息子)ですが、ものすごく良い演技をしてくれました」と彼を賞賛した。

今回の「ベテラン2」には、YouTuberによる私的制裁とともに校内暴力などに対する内容も盛り込まれた。ソ・ドチョルがいじめ事件に巻き込まれた息子を乱暴に扱うシーンについて、ファン・ジョンミンは「『父親だから、息子であるお前を正せる』という態度だったのです」とし、「自分の怒りに負けて息子の髪をつかむシーンもありますが、最後には『俺の考えが浅かった』と認め、息子に謝ります。それがソ・ドチョルが成長した部分であり、そのような部分が観客に伝わってほしいです」と伝えた。

「第1弾を撮影した時、実際に僕の息子が小学校3年生で、劇中の息子も同じ年齢だったんです」と話した彼は、「『ベテラン2』を撮影する時は息子が高校2年生でした。そのため自分の状況を重ねました。演技しやすかったと言うべきでしょうか。親子の関係についてはよく分かっているので、アプローチしやすかったと思います」と説明した。実際の息子との関係はどうか、という質問に「とてもいいです」と答えた彼は、「間違ったことは素直に謝れる大人になれたらいいなと思います」と語った。

エンドロールが終わった後に公開されるおまけ映像は、次の作品を予告するような雰囲気を匂わせている。第3弾も準備しているのかと聞くと「まだ話は出ていません。今出ているこの作品が成功を収め続けなければなりません」とし、「第3弾が決まったら、すぐにお伝えします」と答えた。

記者 : ペ・ヒョジュ