坂口健太郎、国際恋愛の経験は?撮影で感じた日韓の違いやパク・ボゴムとの親交を明かす

OSEN |

写真=Coupang Play
坂口健太郎が、国際恋愛に対する考えを明かした。

本日(13日)、坂口健太郎はソウル三清洞(サムチョンドン)のあるカフェで、Coupang Playシリーズ「愛のあとにくるもの」に関するインタビューを行った。

「愛のあとにくるもの」は、運命のようだった愛が終わり、全てを忘れた女性・ホン(紅)と、後悔する男性・潤吾の恋愛の後の物語を描いた感性的な恋愛ドラマだ。この日、坂口健太郎は同作を選んだ理由について、「今回に限らず、僕の作品選びの基準は、恋人、家族、環境、物などに対して愛情を感じることができる作品であるという点です。今回の作品はラブストーリーですが、出会いと別れがあります。必ずしも幸せだけでなく、苦しみもあります。男女間の楽しさだけでなく素直な部分もありますし、それが純粋に全部入っていて、とても素晴らしい作品だと思い、出演を決めました」と語った。

彼は今作で重点を置いた部分として、「過去の潤吾とホンは愛し合っていたので、感情のやり取りが多くて豊かな感じがしました。しかし、現在の2人は別れて5年の歳月が経ち、壁もありますし、距離感もあるので、演じる時にその部分に気を配りました。台詞がなかったので、台詞に頼ることはできませんでした。例えば、潤吾がホンを一瞬見つめる際の眼差しで表現しなければならなかったのですが、そういった瞬間が多かったです。台詞はなくても見ていただく方にきちんと伝えなければならないので、繊細な演技が必要だと思いました」と明かした。

坂口健太郎にとって今作は、初めて挑戦する韓国ドラマになった。彼は日韓の作品の違いについて、「今回ムン・ヒョンソン監督と初めて一緒に仕事をさせていただきました。監督のスタイルなのか、韓国のスタイルなのかは分かりませんが、テストをせずにそのまま撮影に入りました」と話し、「本番の撮影に入る時、撮影監督が様々な角度から撮影してくださいました。例えば、視線を少し違うところに変えたりした時に、撮影監督が動きについて質問してくださったんです。そして僕が『2人の間にぎこちなさも緊張感もあるので、視線と体も変えました』と答えたら、『そのようなぎこちなさも潤吾だから、それを撮らなければならない』と言って努力してくださいました。『これが韓国のスタイルだ』と言うには今回が初めてなので難しいですが、今回一緒に撮影したスタッフの方々は、心の細かな動きなどを全て捉えるために努力してくださり、新鮮に感じました。おそらくそれが1番大きな違いだと思います」と明かした。

また「最初に台本を読んだ時、『愛してる』という言葉がすごく多かったんです。しかし、日本で『愛してる』はサランヘヨ、『好きだよ』はチョワハンダ(韓国語で好き)とサラン(韓国語で愛)の間の感情を表す言葉です。愛と好きの曖昧な感情が確かにあったと思いますが、台本には『愛してる』という言葉が多かったので、最初は『こんなにたくさん愛情を伝えるの?』と思い、監督に『(日本では)愛してるという言葉がとても重要な場面で使われるので、少し減らしてほしい』と言いましたが、むしろ監督とセヨンさんは『潤吾はもっと言わなければならない』と言っていました。それが韓国と日本の文化の違いなんだなと思いました」と振り返った。

続いて「しかし、その後に監督が『坂口さんが潤吾の愛してるという台詞を減らすべきだと思うなら、そうするのが正しいと思う』と言いました。僕とイ・セヨンさんのように、2人の文化の違いがこのシリーズにとって重要な部分ではないかと思いました。おそらく初期の台本に書かれていた『愛してる』という言葉をそのまま伝えていたら、劇中の2人の別れはなかったと思います。僕の話を聞き入れてくださったことに、本当に感謝しています」とビハインドを語った。

撮影現場で感じた文化の違いも伝えた。彼は「韓国の撮影スタイルなのかは分からないのですが、日本では俳優の仕事の中には“待つこと”もあると言います。例えば、僕とイ・セヨンさんが演技をする時、他の俳優さんたちは現場に来なくてもいいのに、撮影がない日でも皆来て応援してくれるんです。僕が(韓国の現場の)雰囲気をよく分からないからかもしれませんが、撮影がないのに来てくれて嬉しかったです。また、監督の知人の方たち、作品と関係のない方たちも応援に来てくださって驚きましたし、すごく力になりました」と語った。

また、「(食事の前に)『おいしく召し上がってください』という言葉を言うのが、すごく親切な文化だと思いました。ランチの時にどこに行っても、『おいしく召し上がってください』と言われたのですが、日本はお弁当の文化であるせいか、『いただきます』は言いますが、そのような言葉はあまり言わないと思います。そういった文化はとても素晴らしいと思いましたし、その言葉自体がとても素敵だと思います。日本は『ご飯は美味しかった?』と聞くことはあっても、ご飯を食べる前に『おいしく食べてね』とは言わないと思います」と明かした。

さらに、「皆いつも現場でコーヒーを飲みながら撮影していました。そこもちょっと違いました。もちろん日本でも休憩時間にお茶が用意されていて、お菓子を食べたりしますが、韓国では常にスタッフも俳優もコーヒーを飲みながら、おやつを食べたりするんです。それが貴重な瞬間ではないかと思いました。仕事中にコーヒーを飲みたくなるじゃないですか。飲みながらできることが、活力を与えてくれる瞬間ではないかと思いました」と語った。

そして「食事の時間になると、スタッフはそれぞれ好きなものを食べに行きます。ですが日本ロケの時はお弁当を提供し、それが口に合うか心配したこともありましたが、皆お弁当をおいしく食べてくれました。(韓国で)それぞれ好きなものを食べに行くのも、楽しい文化ではないかと思います」とつけ加えた。

イ・セヨンとのケミ(ケミストリー、相手との相性)についても伝えた。彼は「イ・セヨンさんが出演した時代劇を見たことがあったのですが、どんな作品だったかはっきりとは覚えていません。『赤い袖先』も見ました。その作品は、彼女と一緒に撮影すると聞いて、そして人気もあると聞いたので見ました。ですが、イ・セヨンさんが本格的なラブストーリーに出演するのは今回の作品が初めてだと聞いてとても驚きました」と話した。

そして「僕も1、2話しか見ていなくて、作品そのものがどのように完成したかは分からないのですが、ある時、僕たちが本当によく合うなと思ったことがあります。お互いに離れたところで電話で話すシーンがあったんです。声で感情を表現しなければならない部分でしたが、演技の相性がとても良かったんです。そのシーンが終わった後、セヨンさんはカメラの前にいて、僕はいなかったのですが、会った時にお互いに『このシーンはうまく仕上がったね』と言った時、相性が良いと思いました。劇中で2人は仲が良くなければならないのですが、自然に仲良くなりました。具体的にこの時から仲良くなったとは言えませんが、お互いに距離感を持ち、どのように、どんな点で合うのかが本能的に分かっていました。だから相性が良かったのではないかと思います」とケミストリーをアピールした。

キャラクターとのシンクロ率はどうだろうか。坂口健太郎は「潤吾というキャラクターには尊敬できる部分がありました。過去にお互いに傷ついたことがあり、別れて5年経ったのに、その間、潤吾はホンのことを忘れずに愛し続けていました。長い人生の中で5年は短いかもしれませんが、潤吾にとっての5年は長い時間だったと思います。ホンとどこで会うか約束もしなかったのに、彼女を愛し続けたという点が尊敬できると思いました」と語り、「それが違う点だとすれば、似ている点としては、実はホンというキャラクターは潤吾にもっと話してほしいし、行動してほしいと思っていたんです。それを分かっていながらも、ごめんという言葉もきちんと言えず、表現することもできず、最後の最後で半歩ほど引くようなキャラクターです。そういった感情や行動に少し共感する部分があり、そこが似ていると思います」と明かした。

潤吾のような国際恋愛の経験について尋ねると、「そういったものは想像の領域でした。経験はありません」と笑いながら、「潤吾とホンはこうなんだろうと想像するしかないのですが、気持ちは分かります。経験はありませんが、国際恋愛は大変な部分が多いと思います。些細なことだけど、それが大変だと思います」と答えた。また、潤吾のように別れた恋人を待った経験について尋ねると、坂口健太郎は「5年はないですね。皆さんは待てますか?」と笑い、「5年という時間は約束されているものではないじゃないですか。それを待てるかと言われたら、“いいえ”です。だから潤吾を尊敬しています。ずっと考えていたのですが、たぶん僕はダメだと思います。隣近所や他の都市ではなく、物理的に距離がありますし、いつ会えるかも分からないので、一生会えないかもしれない人を待つのは簡単ではないと思います」と明かした。

続いて「おそらく僕たち皆が昔の恋人に遭遇した経験があると思います。大学時代に付き合っていた人に何かの集まりで会ったりとか、そのような経験があると思います。潤吾にとって5年という時間は目に見えないものなのに、同じ気持ちを持っていたというのは素晴らしいと思います。感情は持っていればいるほど風化していくものですが、その感情で過去に戻ろうとする潤吾の気持ちそのものが、もし自分がその状況だったらどうかなと想像してみても、ダメだと思います」と語った。

今後の韓国進出の計画について尋ねると、「今回はロマンスをやりましたが、何が合うでしょうか」と笑いながら、「僕は韓国語を話せないので、障壁はあると思います。でも韓国に来る度に感じられるのが、ボディガードの方たちがとてもかっこいいということです。僕が少し動いただけでも細やかに対応してくれて、尊敬する気持ちが大きくなっています。そのような役はどうでしょうか? 僕がボディガードになって、相手を守って愛も信頼も感じる作品はどうかなと思います」と明かした。さらに彼は、パク・ボゴムにも言及。「仕事で共演したことはありませんが、韓国に来る度にパク・ボゴムさんと友達のように会って会話する時間が多かったんです」とし、「仕事をする時は相手と信頼関係を築くことが重要だと思いますが、彼とは信頼関係が築かれているので、機会があれば作品を一緒にやってみたいです」とつけ加えた。

記者 : ユ・スヨン