「ピラミッドゲーム」チャン・ダア、妹のIVE ウォニョンに言及“最初は隠してデビューしたかった”

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写真=TVING「ピラミッドゲーム」
チャン・ダアが、“IVEのウォニョンの姉”という肩書きを超えて、女優としての可能性を証明した。

ソウル鍾路(チョンロ)区の某所では最近、TVINGオリジナルシリーズ「ピラミッドゲーム」の放送終了に際して出演陣へのインタビューが行われた。

同作は、毎月の投票によっていじめの対象者が選ばれるペクヨン女子高2年5組を舞台にした“サバイバル序列戦争”ドラマ。原作となったWEB漫画は韓国のNAVERに掲載中で、大胆かつ独創的な世界観が学園スリラーの新境地を開拓した。

劇中チャン・ダアが演じたペク・ハリンは、優しげな印象と気品あふれる態度で人気を集める優等生だが、その裏に邪悪な本性を隠している。彼女は、合法的にいじめられっ子を選ぶピラミッドゲームの主動者だ。

チャン・ダアは、原作のウェブ漫画から飛び出してきたようなキャラクター再現度と、新人と思えぬ安定した演技を披露した。

デビュー以前から“ウォニョンの実姉”として大きな関心を集めていた彼女。それだけに人々の間では演技に挑戦することに対して意見が分かれていたが、結果的には黙々とペク・ハリンというキャラクターに集中し、期待以上の演技力が好評を博している。

この日のインタビューでチャン・ダアは、「ピラミッドゲーム」の評判について「感謝の気持ちを抱くと同時に、まだ足りない部分があるのでどうすればそれを補って良い姿を見せられるか悩みました」と感想を伝え、「魅力的で二面性を持つペク・ハリンをどのように表現すればいいか、という点を最も重要視しました。『ハリンのことが本当に嫌い』という反応が、私の中でこの上なく嬉しいです」と語った。

チャン・ダアは中学生の頃に漠然と女優を夢見ており、大学進学後に本格的に演技を始めたという。彼女は「何度もオーディションを受けましたが、このたび運よく魅力的なキャラクターと作品に出会えました」と、ペク・ハリン役への愛情をあらわにした。

写真=キングコング by STARSHIP
自身の妹が先にアイドルとしてデビューしたことについては、女優に挑戦するうえでまったく影響がなかったという。

チャン・ダアは「演技に対する夢があってその夢を実際に叶えられたので、そのような付加的な部分には揺らぐことも気にすることもなかったです」と説明した。

彼女によれば、ウォニョンの実姉であるという事実を隠して活動したかったようだ。

「デビュー前からその部分はオープンでしたが、自分の意思とは関係なくついてくるものなのだなと受け止めることにしました」と切り出したチャン・ダアは、「これからの活動の過程で、役者としての存在感を確立していけば、時間が経つとともにそのようなレッテルも消えていくのではないかと思います」と自身の心境を伝えた。

実際に、チャン・ダアとチャン・ウォニョンは誰が見ても姉妹とわかるほどよく似ている。

これについては「個人的には似ていると思ったことはあまりないですね。姉妹であるということが公開されてから『似ている』と言われて、初めて見る人なら似ていると思うかもしれないなと思いました」と語っている。

人気アイドルの姉という事前情報に加えて、デビュー作から主演、悪役という大役を任されたチャン・ダア。世間の先入観によるプレッシャーもあったはずだ。

しかし、彼女はこれについて「キャラクターを表現しながら、未熟な部分があらわになって視聴者に満足していただけないのでは、と心配しました。初めての演技なので、自分が設定した基準に到達したかったし、達成したい気持ちが大きくてほかのところに気をやる余裕もありませんでした」とコメント。プロ意識の高さを改めて実感させた。

「ピラミッドゲーム」の劇中では、喫煙シーンも披露している。このシーンは本人にとって相当研究が必要だった部分だという。

写真=TVING「ピラミッドゲーム
「喫煙者の立場で私の演技を見たときに、虚弱だったり不自然に見えてしまうのではないかという点が心配の種でした」と語ったチャン・ダアは、「喫煙シーンを準備する過程では、既存の映画やドラマの喫煙シーンを男女問わずさらって、小さな身振り手振りを参考にしようと心掛けました」と熱心な努力を明らかにした。

また、チャン・ダアは「ペク・ハリンがサイコに見えたらいいと思いました」と一言。「サイコたちは本人に自覚がなく、他人の目にどう映るかのほうが大事なので、オーバーな表現は避けようと思いました」と語った。

最後には、「次の作品では誰かをいじめるような悪役ではなく、溌溂としたキャラクターを演じてみたいです。4次元のような魅力を披露したいですし、自分自身が弾けられるようなことをしてみたいです」と今後についても触れたチャン・ダア。デビュー作から大きな話題を呼んだ彼女であるだけに、期待は高まるばかりだ。

記者 : ハ・ジウォン