OMEGA X、元事務所の主張に反論「スキンシップを強要された」

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写真=IPQ
OMEGA Xが、元所属事務所であるSPIREエンターテインメントの「メンバーのフィチャンは強制わいせつ事件の加害者だ」という主張に反論した。

OMEGA Xの現所属事務所であるIPQは本日(20日)、公式コメントを発表し「当社は19日に行われたSPIREエンターテインメントの記者会見に深い遺憾の意を表す。記者会見を通じて提起された事案の中の所属アーティストであるOMEGA Xと、メンバーフィチャンに対する不名誉な主張について、当社の公式コメントを明確に伝える」と明かした。

IPQは「SPIREエンターテインメントの主張によると、2022年7月11日、フィチャンは入隊に関する悩みを打ち明けるため、飲み会に参加し、カン・ソンヒ前代表に別途面談を申し込んだ。しかし、主張とは異なり、2022年当時、フィチャンの軍入隊の令状は8月1日に発行され、9月中旬頃の入隊を通知された。飲み会があった日には、まだ令状は発行されていなかった。令状が発行される前だったにもかかわらず、“令状が発行された後の悩み”を解消するために同席したという話は、該当の主張が虚偽であることを立証している」と指摘した。

また、SPIREエンターテインメントが強制わいせつ事件が発生したと主張する7月11日の状況について「7月11日当時、午前2時が過ぎた時刻にもかかわらず、ファン・ソンウ代表が宿舎に帰って休んだり、寝ているメンバーたちとも酒を飲みたいと言って、宿舎で強制的に飲み会を続けようとしていたところ、カン・ソンヒ前代表は先に話すことがあるという理由で一緒に帰宅しようとしていたフィチャンを引き止めた」とし、「カン・ソンヒ前代表はフィチャンを除いたメンバーと役員が席を立った後、彼にいつものように過度な愛情表現とスキンシップを求め、同席していた人たちがいなくなったため、従わなかった場合の脅迫と暴言、そして暴行を恐れたフィチャンは指示に従わざるを得なかった」と説明した。

続けて「SPIREエンターテインメントはこれを“強制わいせつ”と表現したが、公開された防犯カメラの映像を見ても、フィチャンの行動は強制性を持たず、相手が断る意思を示すなどの様子は確認できない。これを通じて普段から、高圧的に愛情表現とスキンシップを強要していたカン・ソンヒ前代表が要求した状況であり、本人が自ら求めていたため、断るような表現をしたり、強制的に見える部分はないことが把握できる。そのようにフィチャンはスキンシップを数回強要された後、酔いつぶれた状態で眠り、その後カン・ソンヒ前代表はフィチャンの眠っている姿を撮って、元マネージャーに転送したりもしたが、泥酔したフィチャンを迎えに行くというマネージャーを引き止め、自分が連れて行くというなど、強制わいせつをしたと主張する状況とは全くそぐわない行動をした」と反論した。

さらに「当社はSPIREエンターテインメントが公開した防犯カメラ映像と関連し、断片的な映像だけを公開し、一方的な主張をした点について、強く批判し、深い遺憾の意を表す。当該映像資料は事件の全体的な脈絡をちゃんと反映しておらず、フィチャンを強制わいせつ事件の加害者として不当に非難する根拠として使われている。当社は改めて、公開されていない事件当日の防犯カメラ映像のフルバージョンの公開を求め、追加資料の確認を通じて、必ず真実を明らかにすることを求める」とし、「当社はSPIREエンターテインメントが主張しているフィチャンに対する強制わいせつの告訴件について、無実の罪で告訴を進める」と付け加えた。

これに先立って、OMEGA Xは2022年11月16日に記者会見を開き、SPIREエンターテインメントのカン・ソンヒ前代表から暴言、暴行、セクハラなどの被害を受けたことを明かした。その後、事務所との専属契約効力停止仮処分訴訟で勝訴した後、IPQと専属契約を締結し、活動している。

そんな中、SPIREエンターテインメントは19日、記者会見を開き、カン・ソンヒ前代表がフィチャンから強制わいせつを受けたと主張し、波紋が広がった。

・「メンバーから強制わいせつ」OMEGA Xの元事務所、一転して新たな主張

・OMEGA X、メンバーへの暴行で元代表が書類送検…元事務所との訴訟の進行状況を報告

【IPQ 公式コメント全文】

こんにちは、IPQです。

当社は2024年3月19日に行われたSPIREエンターテインメントの記者会見に遺憾の意を表します。記者会見を通じて提起された事案のうち、所属アーティストOMEGA Xとメンバーのフィチャンに向けた不名誉な主張に対する当社の立場を明確にお伝えします。

1. 防犯カメラの映像により公開されたお酒の場は、軍入隊の令状が発行されたメンバーの悩みを解消するために集まったのではなく、いつものように所属事務所の役員の強要によって参加させられたものです。

SPIREエンターテインメントの主張によると、2022年7月11日、メンバーのフィチャンは軍入隊に関する悩みを打ち明けるために飲み会に参加し、カン・ソンヒ前代表との面談を申請しました。しかし主張とは異なり、実際には2022年、フィチャンの軍入隊の令状は8月1日に発行され、9月中旬頃の入隊を通知されました。そのため、この映像が撮られた日には、まだ軍入隊の令状は発行されていませんでした。令状が発行される前に、「令状が発行された後の悩み」を解消するために一緒にいたという話は、該当の主張が虚偽であることを立証しています。

7月10日の夕方から始まったお酒の席は、メンバーたちの悩みを聞くためではなく、アルバム発売後、販売のためにしている労苦を理解していないと、寂しく思うカン・ソンヒ前代表を慰めるために強要されたものです。また、7月11日の夜明けまで続いた飲み会で、ファン・ソンウ代表は宿舎で寝ているメンバーを起こし、お酒を飲ませようとするなどの態度を見せたことを、下記の添付資料を通じても確認することができ、単にメンバーの悩みを聞くための場ではなかったことが分かります。

2. 役員たちの頻繁なお酒の強要、メンバーに対して続いた暴言と暴行、ガスライティング(被害者に些細な嫌がらせを行ったり、わざと誤った情報を提示し、被害者が自身の記憶、知覚、正気を疑うよう仕向ける手法)、スキンシップと愛情表現の要求、高圧的な態度などについて説明します。

上でも述べたように、カン・ソンヒ前代表とファン・ソンウ代表は契約期間中にメンバーたちに数回のお酒の席を強要しました。また、長年にわたり続いたガスライティングと高圧的な態度により、メンバーは精神的ストレスが激しい状況でした。日常的に続く前代表の過度な愛情表現の要求やスキンシップを避けたり従順な態度をとらなかった場合、アルバム活動から除外されたりスタイリングや活動を制限されるなど、戻ってくる報復に対する恐れがたくさんありました。

このような雰囲気の中で発生した7月11日当日の状況について、正確な事実をお伝えいたします。

防犯カメラの映像が公開された7月11日当時、夜明けの2時を過ぎているにもかかわらず、ファン・ソンウ代表は宿舎に帰宅して休んだり就寝中だったメンバーたちとお酒を飲むと言い、宿舎で高圧的な飲み会を続けようとしましたが、一緒に帰宅しようとしたメンバーのフィチャンをカン・ソンヒ前代表が先に話があるという理由で捕まえました。SPIREエンターテインメントは、これをフィチャンの軍入隊に関する悩みを聞くための場として説明しましたが、通知が来ていなかったフィチャンが軍入隊を控えて悩みを吐露したというのは理屈が通りません。また、その場に一緒にいたメンバーたちと元担当マネージャーの証言によると、フィチャンとの面談を要求したのはカン・ソンヒ前代表です。

カン・ソンヒ前代表は、フィチャンを除いたメンバーと役員が席を離れた後、フィチャンに普段からしているように、過度な愛情表現とスキンシップを要求しました。一緒にいた人たちがいなかったため、従わなかった場合の脅迫と暴言、暴行を恐れたフィチャンは指示に従わなければなりませんでした。SPIREエンターテイメントはこれを「強制わいせつ」と表現しましたが、公開された防犯カメラの映像内でも、フィチャンの行為は強制性を持たず、相手が拒絶の意思を明らかにする姿は確認できません。これを通じて、普段から高圧的に愛情表現とスキンシップを強要したカン・ソンヒ前代表が要求した状況であり、本人が直接要求したため、拒絶する表現をしたり、強制的に見える部分はないことを把握できます。そのようにフィチャンはスキンシップを数回強要された後、酔っ払ったまま眠り、その後カン・ソンヒ前代表はフィチャンの眠った姿を撮って元マネージャーに転送しましたが、泥酔したフィチャンを連れて行くというマネージャーを引き留め、自分が連れて行くと言うなど、自分自身を「強制わいせつ」したと主張する状況とは全く似合わない行動をしました。

しかし、フィチャンが眠った後も、カン・ソンヒ前代表はフィチャンに起きろと声を上げ、再び愛情行為やスキンシップを要求するなど、高圧的な態度を続けました。フィチャンは長い間続いたガスライティングによる圧迫感と恐怖、そして両親と似た年代の会社代表に過度のスキンシップをしなければならないという羞恥心から、事務所の1階から逃げようとしました。その過程でフィチャンは階段で転倒し、怪我をしたまま起きることができず、階段の下で動けないフィチャンにカン・ソンヒ前代表が近づいて、頭を踏み、彼の前で踊るなど、奇妙な行動を見せました。フィチャンはその状況からやってくる恐怖から、力を尽くして建物1階のトイレに隠れましたが、カン・ソンヒ前代表は追いかけ、声を上げるなど、精神的、身体的ストレスを加えました。

そのような状況は夜明けの5時を過ぎるまで続き、飲み会が始まってから遅い時間まで帰らなかったフィチャンが気になった元マネージャーとメンバーのケビンが5時45分頃、会社に戻り、事務所の1階ロビーの鏡の前で、本人の写真を撮っていたカン・ソンヒ前代表とトイレのドアをロックして隠れていたフィチャンを発見しました。当時、自分の写真を撮影したカン・ソンヒ前代表の姿は、自身のFacebookアカウントにアップロードされたポストを通じても確認できます。

3. 2022年7月11日、当該事件以降、メンバーたちが所属事務所に対する信頼を失い始め、口実を作るため、録取および違法撮影をしたというのは明白な嘘です。

カン・ソンヒ前代表とファン・ソンウ代表のOMEGA Xメンバーに向けた暴言、暴行、強圧的な態度、愛情表現の要求などは、先立って数回、写真と映像で公開されたように、特定の時点以降から操作された状況で撮影されたのではなく、長い間続いた“パワハラ”です。当社は2022年7月11日以前にも、メンバーとカン・ソンヒ前代表、ファン・ソンウ代表の会話などの資料を多数保有しており、当該資料はこれまで公開されていなかった追加の資料を加え、別途公開する予定である点、ご了承ください。大切な二度目のチャンスを得て、夢を失わないように努力してきた11人の青年たちが、長い間続いた暴言、暴行などに耐えながら世界へ知らせようとした試みを、単純に所属事務所を抜け出すための“口実”として扱うことは残忍な二次加害であることを認知して下さい。

4. 2022年10月、ロサンゼルスのホテル内でのメンバージェハンへの暴行事件に関する検察への送致通知についてお知らせします。

3月19日、IPQ公式SNSを通じてご案内した2022年10月、ロサンゼルスのホテル内でのジェハンへのカン・ソンヒ前代表の暴行事件の送致通知についてお知らせします。当該事件は警察での調査後、検察への送致が必要だと判断され、明確に“送致”処理され、より正確な判断のため、資料の補完を追加で要請されました。これは送致が取り消されたわけではないことをお知らせし、カン・ソンヒ前代表の暴行事件に対する送致は有効であることをお知らせします。

5. 最後に、SPIREエンターテインメントに真実のための追加資料を求めます。

公開した監視カメラ映像だけではSPIREエンターテインメントの主張に納得できず、当該主張が完全に立証できないにもかかわらず訂正しないのは、無数の大衆の視線の中で活動を続けている芸能人にとって、最も致命的な行為です。事件の当日および翌日の監視カメラ資料を編集せずにすべて公開することを求め、公開された監視カメラのほか、2階会議室や廊下、1階全体など事件の全体的な文脈を把握できる資料をすべて公開するよう求めます。公開された監視カメラ映像がフォレンジック(保存されている文書ファイルやアクセスログなどから、犯罪捜査に有効な法的証拠を探し出すこと)で復旧された場合、当時事務所に設置された他の監視カメラも復旧・確認可能だと理解し、当社でも捜査機関に証拠資料として該当映像を要請する予定です。

当社は、SPIREエンターテインメントが公開した監視カメラ映像に関して、断片的な映像のみを公開し、一方的な主張を繰り広げた点を強く批判し、深い遺憾の意を表します。当該映像資料は事件の全体的な脈絡をちゃんと反映しておらず、メンバーのフィチャンを強制わいせつ犯として不当に非難する根拠として使われています。当社は再び事件当日の公開されていない全体監視カメラ映像の公開を要求し、追加資料の確認を通じて必ず真実を明らかにするよう求めます。当社は、SPIREエンターテインメントが知らせたフィチャンに対する強制わいせつでの告訴の件に対して無実の罪で告訴を進めさせていただきます。

当社は、OMEGA Xが置かれている不合理な状況について深い懸念を表し、すべての法的手段を動員し、メンバーフィチャンを含むすべての所属アーティストの権利と名誉を保護するよう努めます。これに、公正かつ正確な調査によって真実が明らかになるように、関係するすべての方々の積極的な協力を要請いたします。

夢をあきらめることができず、2年間SPIREエンターテインメント内で行われた異常な行為に屈服するしかなかったメンバーたちの悔しさが一日でも早く解消されることを望み、最後に必ず真実が明らかになると確信しています。

最後に、長い間続いた法律の手続きや訴訟、虚偽の事実の流布に苦しんでいる状況の中でも、変わらない愛と応援を送ってくださるファンの方々を含むすべての方々に感謝します。いつも透明性と正直さに基づいて、所属アーティストやファンの皆様を含むすべての方々の信頼を失わないように最善を尽くします。

ありがとうございます。

記者 : イ・スンギル