映画「破墓」ユ・へジン、予想外の反響に驚き“まさかこれほどだとは”

OSEN |

写真=SHOWBOX
俳優ユ・ヘジンが、映画「破墓」の反響に対する驚きを語った。

ユ・ヘジンは最近、ソウル三清(サムチョン)洞の某所で行われたインタビューで自身の出演映画「破墓」に関するインタビューを行った。

彼は「土曜日よりも日曜日の観客数が多かったのは初めてだと思います。普通に考えれば、日曜日は20~30%ほど観客数が減少するじゃないですか」と驚いた様子を見せ、「日曜日に観客動員数81万人だなんておかしいのでは、思ってしまいました。前日の77万人を超えたことが信じられなくて……映画振興委員会のネットワークがおかしくなったのかと思っちゃいましたよ」と感想を語った。

韓国で3月22日に上映がスタートした「破墓」は、わずか3日という短期間で観客動員数100万人を動員。累計観客動員数は、25日の時点で229万9733人(映画振興委員会調べ)を突破した。

「破墓」は、巨額の金銭を受け取って怪しい墓を改装した風水師と葬儀屋、シャーマンたちを取り巻く奇妙な事件を描く。「プリースト 悪魔を葬る者」(2015)、「娑婆訶」(2019)を手掛けたチャン・ジェヒョン監督の、3作目となるオカルトミステリーだ。

ユ・ヘジンは映画の反響について「最近では、人気の秘訣がまったくわかりません。以前は自分で分析して、そこから予測もできていました。今は分析もそうだし、予測も難しいです」とし、「もちろん作品自体が面白いから観客がついてきてくれたとは思うのですが、『破墓』は“ジャンルもの映画(ホラーやサスペンス、アクションなど、ジャンル分けが明確な映画)”じゃないですか。特定のジャンルを好むマニアの方々がご覧になるような作品なのに、ここまで大衆的に支持されて本当に感謝しています」

彼はさらに、「公開前は観客の多くがチャン・ジェヒョン監督のファンだと予想していたのですが、ここまでの反響があるとは思いませんでした。(ヒットするかどうかは)本当にわからないものですね」と一言。「いくら舞台挨拶といってもここまで多くの方々がいらっしゃるのか、と感心しました(笑)。映画館に行くたびに観客でいっぱいになっている様子を見て、『こんなに映画館の味を感じたのはいつぶりだろう!』と嬉しくなりました」と満足感をあらわにした。

劇中では、大統領の恨みを買うほど名の知れた葬儀屋コ・ヨングンを演じたユ・ヘジン。

コ・ヨングンの立ち回りについては「(メインキャラクターから)一歩離れたところにいる人物です。チャン・ジェヒョン監督とは司会者という視点から多くの話を交わしました。チェ・ミンシク先輩やキム・ゴウンさん、イ・ドヒョンさんが演じるキャラクターと比較すると、ごく普通の一般人だと思います」と語った。

彼はさらに「どの作品においても、キャラクターを目立たせるために後押しする役回りは必要です。まさに私は今回(メインキャラクターを)しっかりと支える役割だと思ったので、満足しています。私まであちこち飛びまわっていたら、恐らく物語がおかしくなってしまったのではないかなと……私はこの作品において、一人の進行役でした」と強調。「誰かが『これはちょっと変じゃない?』と疑問を提起すればヒアリングして、後ろで手助けすることを心掛けました。他の作品で私が目立つべきだというものがあれば、その時はそのように演じますよ(笑)」と続け、「ヒディンク、メッシ、ソン・フンミンが揃っていたので、私の心の負担は軽かったです」と笑いを誘った。

ユ・ヘジンは、過去の舞台出演が今回の演技に活かされたと明らかにしている。

「舞台で使った合いの手を、今回のキャラクターに自然に溶かし込みました。そんな自分自身に対して『あの時間は無駄ではなかったな』と思えました」と切り出した彼は、「舞台での経験には本当にたくさん助けられました。当時の舞台でも誰かをなだめるシーンがあって、今回の映画に通ずるものが多かったです。誰かをなだめたり、癒すという場面がよく似ていました」と振り返った。

ユ・ヘジンが名脇役として活躍する「破墓」は、韓国で3月22日から好評上映中。

記者 : キム・ボラ