2023年はDisney+「ムービング」が大ヒット!新作「殺し屋たちの店」にも期待

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写真=Walt Disney Company Korea
Disney+「ムービング」が今年、大ヒットを記録した。

Disney+の作品では「ムービング」の前にもオリジナルシリーズ「キミと僕の警察学校」「グリッド」「サウンドトラック#1」「キス・シックス・センス」「弁論をはじめます。」「代理リベンジ」「コネクト」「愛だと言って」「刑事ロク 最後の心理戦」などの作品を披露したが、毎月公開されるNetflixの大作に比べて話題性の面で若干注目度が落ちることもあった。

そんな中、「カジノ」はDisney+の韓国オリジナルシリーズが始まって以来、最高のヒット作だった。アプリデータ分析サービスのモバイルインデックスによると、「カジノ」の公開後、昨年12月のDisney+の月刊利用者数(MAU)は195万1740人、今年1月は216万6446人、2月は207万7541人だった。「カジノ」公開前の昨年11月の月刊利用者数は171万5982人で、「カジノ」のヒット効果は確実だった。

今年8月に公開された「ムービング」は、Disney+の最大ヒット作「カジノ」も超えるヒット作となった。短いコンテンツが脚光を浴びている時代に公開された20部作、制作費500億ウォン(約50億円)が投入されるほどの大きなスケールという負担、懸念にもかかわらず、歴代級のヒット作となった。

「ムービング」のヒットは、Disney+の視聴者数の減少をとどめた。ウォルト・ディズニー・カンパニーは昨年11月8日、Disney+の第3四半期の全体視聴者数が1億5020万人だと公示した。これは前四半期に比べて2.8%(410万人)増加した数値だ。第3四半期までで視聴者数が1億6420万人で最高値に達した後、減少傾向を見せていたDisney+は、「ムービング」のヒットと共にそれを免れた。

それだけでなく、「ムービング」が公開された9月の月刊利用者数は公開前の7月に比べて2倍以上増加した394万2031人を記録し、Disney+アプリの一日利用者数(DAU)は100万人を突破。また、韓国を超えて日本、香港、台湾、東南アジアなどで公開初週の最多視聴時間1位を達成し、海外での人気も実感させた。

Kinolightsによると、「ムービング」は9月3週目の統合コンテンツランキング1位を獲得し、6週連続1位を記録した。9月18日、TV話題性分析機関のグッドデータコーポレーションが発表した資料によると、「ムービング」はTV-OTT総合話題性1位になり、出演者の総合話題性ランキングには女優コ・ユンジョン、俳優イ・ジョンハが1位、2位にランクインした。

各授賞式で相次いで受賞し、話題性と共に作品性、俳優たちの演技力まで認められた。「ムービング」は10月に開催された「2023 アジアコンテンツアワード&グローバルOTTアワード」でベスト・クリエイティブ賞、作家賞(カン・プル)、主演男優賞(リュ・スンリョン)、新人賞(イ・ジョンハ、コ・ユンジョン)、ベスト・ビジュアルエフェクト賞まで、6冠を達成した。

「ムービング」が公開される水曜日を、“ム曜日”と呼ぶほどシンドロームを巻き起こした「ムービング」のヒットに、「死にかけていたDisney+を助けた」という言葉まで広まった。これと関連してカン・プル作家は「僕が知る限りでは、Disney+の状況が厳しいとか、(『ムービング』がダメだったら韓国から)撤収するとか、そういうのは誤報だと聞いている」と話し、制作費500億説については「正確な制作費は分からない。悩んでいた部分は、書きたいものが多すぎて、やってしまいたいけれど、制作費が大丈夫だろうかということだった。(制作費を考えると)委縮するところがあった。パク・インジェ監督からとにかく書いてと言われた。作家が悩む問題ではないと言ってくれた。予算を気にしながら書いてほしくないと言ってくれて、とてもありがたかった。“やりたいことを全部やってみて”と言われて、全部できるようになった。僕もいくらなのかは分からない。色々な説があるが、正確には分からない」と話したことがある。

Walt Disney Company Koreaのキム・ソヨン代表は、今年9月に行われたディズニープラス・オープンハウスで、「『ムービング』のおかげで、全体が気持ちよく過ごしている。Disney+で最も成功した作品として評価されている。私たちに大きなターニングポイントを与えてくれたと思う。次の段階にあがる踏み台を作ってくれた、意味のある作品だ。最初の週も成績が良く、ボブ・アイガー会長からもお祝いのメッセージをもらった。大切な作品だ。韓国で公開最初の週、最多視聴時間を記録し、アメリカのHuluで韓国コンテンツの公開最初の週の最多視聴時間を記録した。朝もデータを見たが、香港や台湾など、東南アジアで『ムービング』が良い成果をあげている」と、結果に満足感を示した。

「ムービング」でターニングポイントを迎えたDisney+は、「最悪の悪」「ヴィジランテ」などでも視聴者から好評を得た。ローンチ初期は話題性の面で頭角を現すことのできなかったDisney+は、「ムービング」以降、以前とは違って確実に話題性を呼んでいる。「ムービング」を楽しんだ視聴者を来年も満足させることができるのか、これからが注目される。

Disney+は来年1月17日に公開される「殺し屋たちの店」で2024年初のオリジナルシリーズのスタートを切る。同作は、叔父のジンマンが残した危険な遺産により、怪しい殺し屋たちの標的になった姪っ子ジアンの生存記を描くスタイリッシュニューウェーブアクションドラマだ。俳優イ・ドンウク、キム・へジュン、パク・チビンなどが出演する。

記者 : パク・スイン