キム・ドンフィ、今年中に軍隊へ「演技を長くやっていくための過程の一つ」

OSEN |

写真=wavve
「取引~友達を誘拐しました~」のキム・ドンフィが、今年入隊を控えていると明かした。

最近、ソウル永登浦(ヨンドゥンポ)区汝矣(ヨイ)ナルロ・ポストタワーでは、wavveオリジナルドラマ「取引~友達を誘拐しました~」の主演キム・ドンフィのインタビューが行われた。

「取引~友達を誘拐しました~」は、昨日の友人、今日の人質、明日の共犯者、瞬間の選択が手の付けようがないほど拡大していく100億ウォン(約10億円)拉致スリラーを描く。親友のジュンソン(ユ・スンホ)とジェヒョ(キム・ドンフィ)が金持ちの同級生ミヌ(ユ・スビン)を誘拐することから繰り広げられる予期せぬ出来事を描く。最近、「第28回釜山(プサン)国際映画祭」の「オンスクリーンセクション」に公式出品され、好評を得た。

キム・ドンフィは、劇中でソンジン大学医学部に在学中のジェヒョを熱演した。学校の試験でカンニングしたことがバレて退学の危機に陥った中、偶然飲み会で付き合った友人ミヌを誘拐して、10億ウォンを手に入れる詐欺劇を計画する。親友のジュンソンと粗末な拉致計画を企てるが、ミヌに正体がバレてしまい、事態はさらに悪化していく。

彼は、韓国で2020年に放送されたtvN人気ドラマ「秘密の森2」で本格的なストーリーの幕を開けたキャラクターキム・フジョン役を演じ、“怪物新人”の誕生を知らせ、すぐにキム・ソンス監督の映画「聖なる復讐者」に合流した。また、昨年3月には初のスクリーン長編デビュー作「不思議の国の数学者」で主人公ハン・ジウ役を熱演し、大先輩チェ・ミンシクと共演した。当時、倍率250倍を勝ち抜いて主演に抜擢され話題となった。その他にもtvN「ミッシング2~彼らがいた~」に出演し、映画「レス部隊(仮題)」の公開を控えている。

デビューしてすぐに注目を集めたキム・ドンフィは昨年、「第43回青龍(チョンリョン)映画賞」で「不思議の国の数学者」で新人男優賞を受賞した。そのほかに「第27回春史(チュンサ)映画祭」の新人男優賞、「第23回釜山映画評論家協会賞」新人男優賞などを総なめにした。

彼は「『不思議の国の数学者』がデビュー作だが、それまでは端役などで出演していた。毎回映画の撮影現場に来た時、スタッフの前に立った時、他の俳優たちの前に立った時、恥ずかしくない俳優になりたくて、努力し続ける方法を探した。どうすれば演技が上手になって、観客に自分の役を納得してもらえることができるかを考えた」とし、「そうしているうちに事務所に所属できて、インタビューもしていただけるようになった。全部まだ先のことだと思ったけれど、現実になって、自分でも幸運だと思っている。このような機会をいただくのが大切でありがたい。作品に出演するたびに、監督に『なぜ僕をキャスティングしてくれたのか?』と聞く」と話して笑顔を見せた。

続いて「青龍映画賞も、審査員たちが誰に投票したか全部出てくる。本当にありがたいことに、僕に票が集中していた。『僕がよくやったから当然もらうべきだ』ではなく、僕の葛藤や、宿舎で1人で悩んでいたことを分かってもらえたようでありがたかったけど、これは両刃の剣だと思っている」と明かした。

キム・ドンフィは1995年生まれで、今年軍隊に行かなければならない。注目され始める時期であり、彼としては残念に思わざるを得ない。「入営通知書はまだ来ていないが、今年になると思う。兵務庁の年齢でもういっぱいなので(笑)。年を取っている人は令状が間近に来る。早く行かないとならないと思う。今年末になると思う」と語った。

「心境はどうか」という質問には、「緊張はしていない。軍隊は当然行かなければならない。僕の唯一の目標である、演技を長くやっていくための過程の一つだと思う。10年、20年、30年をやるにして、軍隊もその一部だと思う。『軍隊から帰って、仕事がなかったらどうしよう』と不安になる時があるかもしれないけど、軍隊に行ってきて、良い作品で観客の皆さん、大衆の皆さんの前に立ったら、当然自然に解決される問題だと思う」と凛々しい姿を見せた。

「取引~友達を誘拐しました~」は2024年1月11日にKNTVにて日本初放送される。

記者 : ハ・スジョン