ペ・スジ「イ・ドゥナ!」で元アイドル役に挑戦“miss Aには私の青春が全て詰まっている”

OSEN |

写真=Netflix
ペ・スジが、Netflixオリジナルドラマ「イ・ドゥナ!」に出演した理由から撮影中のエピソード、相手役であるヤン・セジョンとの相性など、様々な話を聞かせてくれた。

最近、ソウル鍾路(チョンロ)区北村(プクチョン)路のカフェで、Netflixオリジナルシリーズ「イ・ドゥナ!」のヒロインを務めたペ・スジのインタビューが行われた。

「イ・ドゥナ!」は、平凡な大学生のウォンジュン(ヤン・セジョン)が、シェアハウスでK-POPアイドルを引退したドゥナ(ペ・スジ)に会うことで繰り広げられる物語を描くロマンスだ。

同名のウェブ漫画が原作のドラマで、「愛の不時着」「ロマンスは別冊付録」「ライフ・オン・マーズ」「グッドワイフ」などで繊細かつ洗練された演出力を披露したイ・ジョンヒョ監督が、若者たちの輝かしい物語を完成させた。

ペ・スジは劇中、最高の人気を博したアイドルグループのメンバーだったが、突然引退を宣言し、シェアハウスに潜むイ・ドゥナ役を熱演した。Coupang Playシリーズ「アンナ」、映画「白頭山大噴火」「建築学概論」などを通じて演技力を認められた彼女は、同作でイメージチェンジに成功。好評を博した前作「アンナ」の次回作に選んだ作品として、より一層期待を集めた。

「イ・ドゥナ!」は公開直後から韓国国内のNetflixで1位をキープし、NetflixグロバールTOP10(非英語)部門で7位になった。

ペ・スジは「『イ・ドゥナ!』は皆が一生懸命に撮影して、愛情を持って作ったものですが、Netflixを通じて世界中の皆様にお届けすることができてとても嬉しいです。多くの方々にドゥナを見ていただきたいです」と伝えた。

「アンナ」の次に「イ・ドゥナ!」を選んだ彼女は、「実は『アンナ』と一緒に台本をもらったんです。2つともすごく気に入っていたので、『アンナ』の次だからといってこの作品を選んだ時にすごく悩んだわけではありませんでした。ドゥナという人物を演じてみたいと思って選びました。ドゥナが可哀想だったので、この役を演じたいと思いました」と伝えた。

今作については「ストーリーが多少弱い」という評価もあった。彼女は「まず『イ・ドゥナ!』というタイトルに人物の名前が入っていますし、大きな事件やストーリーはないけれど、イ・ドゥナという人物を表現するドラマだと思いました。その点が魅力的だと思って選びました。(ストーリーがないなど)序盤にそういった評価が出てくることも、意図してあえてそのようにした部分もあります」と語った。

「視聴者の反応を見ると『スジの顔が面白い』『スジの顔がストーリー』などのコメントがある」という言葉には、「周りから面白かったと言われました。そのような反応は監督と撮影監督が苦労してきれいに撮ってくださったおかげだと思うので、監督が喜ぶのではないかと思います」と話した。

露出のある衣装を着ることも多かった。「ドゥナの大胆なキャラクターを表現するためそのような衣装を選びました」と話した彼女は、「そのような衣装を着るので、自然とあまり食べなくなることはありました。それでもいつものように食べて、厳しく管理したりはしませんでした。いつものように食べたけれど、その代わりに運動しました」と答えた。

ヤン・セジョンとのキスシーンについては「ドゥナは自分の感情を一方的に出し、ウォンジュンはそれをすべて受け入れなければならなかったので、私は最大限投げようと思いました。リハーサルの時は会話をたくさんしました。いざ撮影に入った時、突然私が別のポイント、別のテンポで演じると、ヤン・セジョンさんもそれに対応してくれるので、そのようにして息を合わせました」と笑顔を見せた。

大胆な喫煙の演技まで披露した彼女は「ドゥナにとって最も重要な要素であり、ドゥナが寂しさを表現するものなので、寂しそうに見せようと表現しました。ドゥナの背景は冬ですが、寒がる姿よりは天気に鈍感な雰囲気を出したいと思いました」と説明した。

続けて「実際に(店で)売っているタバコでしたし、ウェブ漫画でもあのタバコを吸っています」とし、「でも、撮影の時は小道具チームが(私のためのタバコを)作ってくれました」と話した。

「アンナ」を基点に、女優人生においてのターニングポイントを迎えた彼女は、「最善を尽くしていました。いつも劇中の人物に入り込んで、うまく表現しようと最善を尽くしました」とし、「『アンナ』の時もこんな話をしましたが、自分自身に集中する瞬間がますます増えているような気がします。周りを気にせず、自分の感情に集中しようとしています。演技の先生は特別にいません」と説明した。

ペ・スジは「イ・ドゥナ!」ではガールズグループのDREAM SWEET、実際にはmiss Aのメンバーとして活動したことがある。これに対して彼女は、「練習する時から妙な気分でした。久しぶりにグループとして練習して息を合わせましたが、練習時間が長くはありませんでした。ステージに立つ時はただステージのことばかり考えていました。私にとってmiss Aは、ドゥナにとってのDREAM SWEETのような存在です。7年を共にし、私の青春が全部そこにあります。芸能界生活の始まりであり、忘れられない瞬間です」と話した。

1994年生まれの彼女は、来年で30歳になる。「20代を終える意味で『イ・ドゥナ!』を選んだという部分もあるのか?」という質問には、「ドゥナが20代前半だったので、気を使うことはありました。若く見えるために話し方も練習しましたが、『私ってすごく年を気にしているな』と思いました」と告白した。

続けて「後になってその部分は考えないようにしたけれど、やはり『今後20代前半の役は大変かもしれない』と思いました。20代を無事に終える意味で『イ・ドゥナ!』に出演することはタイミングも良く、色々と意味があると思いました」と作品が持つ意味に言及した。

ペ・スジは2010年、ガールズグループmiss Aのメンバーとして活動を始め、その後女優と歌手を両立して愛された。いつの間にかデビュー14年目になったが、最近では特に「演技の絶頂期を迎えた」と評価されている。

「演技に面白さを感じたのか?」という質問に、「『ワンダーランド』という作品でキム・テヨン監督と仕事をしながら、演技が面白いと思いました。現場で即興の演技をたくさんやりました。台本があったけれど、現場の状況に合わせて再び演じ、お互いに話を交わしました。読み合わせもたくさんしました。キム・テヨン監督が若い俳優たちの話をたくさん聞いてくださって、現場で変わったことが多かったです。即興で演技したことが面白かったですし、現場で生きている感じがずっとしていました」と当時を振り返った。

今回の「イ・ドゥナ!」でのイメージチェンジに満足していると明かした彼女は「個人的に満足しています。新しい姿を見せることができるような気がしたので楽しく撮りましたし、すごく満足しています。今後はやったことのない役や新しい姿を見せる作品をやりたいです」とつけ加えた。

記者 : ハ・スジョン