DAY6のYoung K、1stソロフルアルバム「Letters with notes」を発売“軍服務中はステージが本当に恋しかった”

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写真=JYPエンターテインメント
DAY6のYoung Kが、兵役による2年間の空白を経て、1stソロフルアルバム「Letters with notes」を完成させた。2021年9月にリリースした1stソロミニアルバム「Eternal」以降、約2年ぶりであり、フルアルバムでのカムバックだ。また、KATUSA(Korean Augmentation Troops to the United States Army/在韓米軍管轄下に置かれた韓国陸軍兵士)を除隊した後に完成させた意味のある作品だ。

4日に発売されたYoung Kの1stソロフルアルバム「Letters with notes」は、直訳すると「音符で書いた手紙」「音を付けた手紙」を意味する。1stフルアルバムであると同時に、除隊後初のカムバックであるため、彼が贈る手紙により一層期待が高まっている。DAY6とYoung Kの音楽は、ファンにとって“共感”の代名詞と呼ばれているだけに、彼が書き下ろした今回の手紙も、リスナーたちの心に響きを与えるものと期待を集めている。Young Kも早くファンに会いたいときめきを隠せない様子だった。

―― 初のフルアルバムで2年ぶりにカムバックしますが、お気持ちはいかがですか?

Young K:久しぶりなのでとても緊張していますが、一生懸命に準備したアルバムを披露することができるのでワクワクしています。今回のアルバムを準備しながら目標としたことは「早くアルバムを出したい」でした。歌手としてアルバムで顔を見せて、「僕、帰ってきました」と言いたかったんです。早く良い曲をたくさん書きたいと思いました。最初からフルアルバムにしようと思ったわけではありませんが、デモを提出して選んでいただく中で、フルアルバムになりました。

―― 準備過程を振り返っていかがでしたか?

Young K:アルバムの準備過程もそうですし、全体的な活動も、最大限楽しもうと思っています。自分が楽しんでこそ、その楽しさが聴く方々にも届くと思うんです。今回のアルバムを準備しながら様々な試みをしました。初めての作家さんとも一緒に音楽制作をしましたし、自分にとっては少し新しい経験だったように思います。

―― ソロ歌手として初のフルアルバムを発売しますが、特別な思いもあるのでしょうか?

Young K:ステージで歌える曲が増えて、すごく嬉しいです。だんだん選択肢が広くなって、その日や時間帯によって合う曲を選ぶことができるのが嬉しいですね。

―― フルアルバムへのプレッシャーはなかったのでしょうか?

Young K:すごく光栄に思っています。僕を信頼して、リリースを決定してくださったのですから。でも、それだけ僕がステージできちんと見せなければならない曲も増えたということですし、緊張もしてプレッシャーもありますが、どんなアルバムをリリースしてもベストを尽くそうという気持ちでした。

―― 「Letters with notes」にはどのような内容を込めましたか?

Young K:自分の色を探していく過程だったと思います。自分の色がどんな色なのかよく分からなくて、自分の強みは何だろうかとたくさん悩みました。僕は自分の色がよく分かりませんし、特色がないと思っていました。でもその代わり、その過程を経て自分自身について考えた時、様々な雰囲気を出せると思うようになりました。今回のアルバムにもそのようなところが表現されていると思います。スランプではないのですが、歌手として、ボーカリストとして、最初聴いた時に人を惹きつける能力が自分には足りないと思っていました。その部分を育てるためにもっと努力しました。ボーカルのトーンも変わってきて、時間が経つにつれて声も変わってきていると思います。

―― 「Young Kが贈る最もロマンチックな手紙」と説明されていますが、どのようなロマンチックな要素が込められているのでしょうか?

Young K:アルバムの意味が、「音価のある手紙」でもありますが、「音価のある文字」でもあります。歌詞というものは、作詞家として非常に限られた時間や音節の中で、悩みながら書いていった文字が集まったのが1つの手紙になり、曲になります。文字が集まって、このアルバム全体が1つの手紙になるのではないかと考えました。現実的な部分もありますが、音楽に十分にロマンが入っていると思うので、ロマンチックだと言えると思います。

―― タイトル曲「これしかない」について説明をお願いします。

Young K:一生懸命に書いてみました(笑)。タイトル曲はまず曲のイメージを思い浮かべました。作曲家のホン・ジサンさんと長いこと一緒にやってきたので、僕を1番よく知っている作曲家だと言えます。「君は手放さなければならないものを手放さずに抱え込んでいる傾向がある」と言われました。そのため何かを手放せない人の曲として、導入部が「最後まで抱きしめてあげるという言葉も色褪せて」という歌詞で始まります。1stミニアルバムの「最後まで抱きしめてあげる」の最後の歌詞の延長線上にあります。

―― ではYoung Kさんが1番手放したくないものは何ですか?

Young K:愛だと思います。Young Kとして1番手放したくない1つを挙げるとしたら、おそらく愛だと思います。親の愛もありますし、ファンへの愛もあるでしょうし、音楽への愛もあります。今僕の人生に愛がなかったら生きていけないと思います。

―― 「これしかない」のミュージックビデオには、TWICEのダヒョンさんが出演しました。

Young K:ストーリーラインが構築されている状態で、相手役がいたらよさそうだという意見が出て、ダヒョンさんを推薦してもらったのですが、快く引き受けてくれてありがたかったです。現場でモニタリングも一生懸命にして、本当に情熱的にやってくれました。練習生生活を一緒にしましたが、相手役として演技をするのはすごく新鮮でした。

―― DAY6とYoung Kさんの曲や歌詞に共感する人が本当に多いですね。

Young K:曲ごとに十分共感できる部分があると思います。「これしかない」の場合は、何かを手放せない瞬間に聴いても共感できると思いますし、手放さなければならない瞬間にも共感できると思います。慰めが必要な時は、慰められる曲としても聴いていただけると思います。楽曲は世の中に出た瞬間から自分を離れると思うんです。何かを感じていただけたなら、感謝するばかりです。

―― 2年間の空白期に軍服務もありましたが、今回のアルバムにも影響はあったのでしょうか?

Young K:意図していなくても溶け込んでいると思います。服務しながら感じたことの1つが、「僕って本当にステージが恋しいんだ」ということでした。ファンの皆さんとのコミュニケーションやステージに立つことを恋しく思っているんだと実感しました。その前から感じてはいたんですけど、新型コロナウイルスの感染拡大で対面公演ができなくなっていましたし、軍服務中に何度かチャンスがあって、ますますステージに立ちたくなりました。そして服務中に最高戦士、Best Warriorに挑戦しながら、自ら限界にぶつかった感じがします。最初は「完走するだけで十分だ」と思っていましたが、完走したら活動においても多くのことをやっていけると思いました。挑戦でも何でも乗り越えられると思っています。

―― もうデビュー9年目ですね。曲作りのノウハウも積み重なりましたか?

Young K:曲をたくさん作れば作るほど、確実に上手くなった部分もありますが、もっと難しくなった部分もあります。どのような発音がどのようなパートに合うのかうまくキャッチできるようになりましたが、パターン化しないように気をつけなければならないので難しいです。一度使った表現をもう一度使うのが、意図したものではなければ変化を与えたくて、そういったことを繰り返して得られたものがある分、課題も与えられたと思います。

―― Young Kさんが1番聞きたい賞賛の言葉は何ですか?

Young K:最近、聞いたら嬉しくて言われたい言葉は、「次が期待されるアーティスト」です。Young KとしてもDAY6としても、次が期待されるアーティストでありたいです。今も待ってくださっている方々、期待してくださる方々がいなければ、音楽をやっていけないと思いますが、待ってくださっているだけでも本当にありがたいです。早く新しい音楽が聴きたいという言葉を聞きたいです。

―― 初めての単独コンサートを開きますが、プレッシャーはありますか?

Young K:今僕にとって1番大きな課題は、喉の管理や健康管理だと思います。(公演を)準備する段階では、「どうしたら観客に最大限楽しんでもらえるか」という悩みが大きかったように思います。11曲全てを披露しますが、初めて聴く曲ですし、ショーケースとは違ってコンサートで聴き慣れない曲を聴いたら、きょとんとする感じがあります。なるべくそうならないように、ソロコンサートが確定した後、フェスティバルのアンコールステージをやる度に収録曲を1曲ずつ披露しました。

―― 11月にウォンピルさんが除隊したら、メンバーが揃いますね。

Young K:僕もDAY6の将来がとても楽しみです。成長した自分が今披露するアルバムは以前とは違うんですけど、DAY6として揃う時は僕も成長していると思いますし、様々な変化と成長を経験したメンバーたちが集まったらどんな色を見せることができるのか、どのような姿を披露できるか本当に楽しみです。僕も楽しみです。確かなことは、DAY6は戻ってきます!

記者 : ソン・ミギョン