【REPORT】FTISLAND、7公演にわたるZEPP TOURが閉幕!ライブの大切さを改めて実感「これからも僕らを磨いていく」
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FTISLANDは、イ・ホンギ(Main Vocal)、イ・ジェジン(Bass & Vocal)、チェ・ミンファン(Drums)からなる韓国出身のロックバンド。メンバーの入隊に伴い、2019年末から活動を休止していたが、除隊後もコロナ禍の渡航制限に阻まれ、なかなか来日が叶わなかった。
そして、制限が緩和された2022年7月に2年10ヶ月ぶりの来日イベント「FTISLAND FANMEETING 2022 ~WELCOME~」を開催し、日本活動を再開。9月に19枚目となるシングル「DOOR」をリリースし、10月には、日本武道館2Daysを含む約3年ぶりのツアー「FTISLAND AUTUMN TOUR 2022 ~DOOR~」を開催し、完全復活を見せつけた。
メジャーデビュー以降、武道館やアリーナでツアーを行ってきたが、「ファンの皆さんともっと距離の近い会場でライブをやりたい!」というメンバーたちの意向を反映して、声出し解禁後初のツアーの場にライブハウスを選んだ。東京のみホールとなったが、ライブハウスの勢いそのままに、3人は東京ガーデンシアターでのファイナルに臨んだ。
会場全体が一体に!ファンと大合唱&ジャンプ
東京ガーデンシアターは、これまでのZeppよりも広いステージだが、ホンギはステージの端から端まで走り回り、アリーナから3階のバルコニー席まで指をさす。ドラムのミンファンはニコニコの笑顔でタイトなリズムを刻み、ベースのジェジンはホンギに負けじとフロントに出てファンを煽る。
4曲目の「SATISFACTION」まで一気に駆け抜けると、ホンギが「もうちょっと熱くなろうか?」とMCを飛ばして、さらに盛り上がる「FREEDOM」になだれ込む。「Say FREEDOM! ジャンプしようぜ!」というホンギの声に応えて、会場中がジャンプで揺れる。そしてホンギが最前列のファンのタオルを借りて振り回し、ファンと一緒に大ジャンプ。ここまでくると、「楽しい」のるつぼだ。昨秋のツアーでは、ファンにレスポンスを求めて「あ、声が出せないんだった」と焦るホンギが多々見られたが、ようやくファンと一緒に盛り上がる、本来のFTISLANDのライブが帰ってきたと実感できた。
メンバーが恋しくて夜中に電話?「会いたくて…」
そして、「(ライブのない日に)ホンギに会いたくなって電話するんだけど、出てくれなくて……」と寂しい気持ちを吐露すると、ホンギは「夜中の3時、4時に電話きても、寝てる!」とツッコみ、ファンを笑わせた。そしてホンギはサングラスをかけ、「DVDの収録が入っているのでカッコつけてみました(笑)。今回のツアーは、みんなとZeppで会えて、声がきけて嬉しかったです」と喜びを伝えると、大きな拍手が沸き起こった。
MCの後は、ファンと一緒に歌を楽しむセクションに。切ないバラード「In the Room」では、バックに流れるアニメーションの映像とシンクロするように、ステージ上に小さな照明が灯り、暖かな雰囲気の中、ホンギとジェジンのハーモニーと、ファンの歌声が会場を包み込む。友人でもあるONE OK ROCKのTakaとホンギが共作した「Primavera」では、ファンがサビのコーラスをシンガロングし、楽曲を彩った。
また、「ホンギも、ダイエット頑張ってるし!」と付け加え、ホンギの「ツアー中に4キロやせました!」という報告に会場からは拍手が起こった。ミンファンは「Zeppは客席が近いから、皆さんの顔がよく見えるし、皆さんからも僕がよく見えるので恥ずかしい」と告白。これまでよりもドラムの位置が前に出てより客席が近くなったミンファンに、ホンギとジェジンは、「次は客席に行く?」とはやし立てた。そしてホンギが「忙しくても、ライブしてると楽しい。俺らってライブが一番好き!」と言うと、ボーカリストとしてのホンギの力量が見られる「Pretty Girl」「Go Again」「Shinin' On」を続けた。
ホンギの「せーの」という掛け声に会場が「いくぞー!」と応え、彼らが入隊前にファンへのプレゼントとして制作した「Sunrise Yellow」からラストスパートに突入。アップテンポの楽曲でテンションを上げていき、「AQUA」では、会場中がコーラスをシンガロングして再び一体感を高めると、ホンギはその声を浴びて歌に熱を込め、「Hourglass」から「Stay what you are」へ。FTISLANDの奏でるロックに、心も身体も飲み込まれていくのを感じた。
アンコールは全員がツアーTシャツに着替えて、爽やかで壮大な雰囲気の最新曲「DOOR」からスタート。ホンギはイタズラな笑顔を浮かべて、両手を大きく拡げてファンの歌声を受け止めた。
ライブの大切さを実感「3人で日本語も勉強」
また彼は「今回のツアーでライブが大好きってことを実感しました。忘れずにいるべきだって。日本語の勉強も3人でやってます」と話し、最近学んだ単語の「磨くと拭くの違いがよくわからない」と言うと、ジェジンが「何回も繰り返すのが磨くだよね。『自分を磨く』とか。ずっとアーティストとして高い理想を追い求めてきたけど、最近は一歩一歩、自分の目標を叶えていくのが大事だって思うようになりました。メンバーたちと話し合いながらいろいろやって、そう感じるようになった。これからも頑張っているFTを見せるために頑張るので、楽しみにしていてください。FTを磨く!」と学びの成果を発揮した。
ファイナルのこの日は、Wアンコールとして「Orange Days」も熱唱。「ツアーお疲れさまでした! 今回は新曲なしでツアーを回ったけれど、めちゃくちゃ楽しかったです。みんなの力をもらって、これからもFTISLANDを磨いていきたいと思います」と言うホンギ。最後に3人で繋いだ手を高く上げて、深く頭を下げた。
今後の日本でのFTISLANDは、7月8日、9日にFTISLAND、CNBLUE、N.Flying、Hi-Fi Un!cornら事務所のバンドが総登場するフェス「FNC BAND KINGDOM 2023」に出演。また、ボーカルのホンギは、日本のデビューサバイバル番組「PRODUCE 101 JAPAN SEASON3」にボーカルトレーナーとして参加することが決定している。新曲の詳細は今後、公式サイトで発表される予定だ。
取材・文 / 坂本ゆかり
写真 / Seitaro Tanaka
■リリース情報
DVD/Blu-ray「FTISLAND ZEPP TOUR 2023 ~ROUTE23~ FINAL at Tokyo Garden Theater」
2023年9月13日(水)リリース
<収録内容>(全形態共通)
1.Flower Rock
2.BEAT IT
3.シアワセオリー
4.SATISFACTION
5.FREEDOM
6.PUPPY
7.未体験Future
8.A light in the forest
9.In the Room
10.Primavera
11.Pretty Girl
12.Go again
13.Shinin' On
14.Sunrise Yellow
15.AQUA
16.Hourglass
17.Stay what you are
18.DOOR
19.アリガト
20.Orange Days
<特典映像>
・Backstage Exclusive of Tokyo Garden Theater
<Primadonna盤 特典映像>
・FTISLAND ZEPP TOUR 2023 ~ROUTE23~ 密着ドキュメンタリー映像
★通常盤
(DVD)WPBL-90626 価格¥6,270(税込)
(Blu-ray)WPXL-90298 価格¥7,370(税込)
★Primadonna盤
(DVD+ PHOTO BOOK)WPBL-60010 / 11 価格¥8,470(税込)
(Blu-ray + PHOTO BOOK)WPXL-60006 価格¥9,570(税込)
撮り下ろしカラーフォトブック
<店舗別購入者特典>
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記者 : Kstyle編集部