VIXX ヒョギ「メンバーは家族のような存在…いてくれるだけで力をもらえる」

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「10年経てば江山も変わる」(歳月が過ぎれば全てのものは変わるという意味)という韓国のことわざのように、11年間VIXXのヒョギは成長し続けた。2012年、VIXXというグループの末っ子として出発し、今は立派なアーティストの一人として自身の役割、それ以上を果たしているヒョギ。空白期間を経て、今回創作ミュージカル「再び、動物園」で戻ってきた彼が、舞台の上で描くフォークの巨匠キム・グァンソクの生涯に期待が高まっている。真心を伝えるアーティストになるための努力は今も続いている。

――今日の撮影はいかがでしたか?

ヒョギ:公式的なグラビア撮影は久しぶりだったのでワクワクしましたし、良い姿をお見せしたくて一生懸命にやりました。温かい目で見て頂きたいです(笑)。

――新しい事務所に入って新たな一歩を踏み出しましたね。

ヒョギ:長い間所属していた会社を出て、僕が本当に望み、僕にできること、僕に合う新しいものを探す時間を持ちました。大変と言えば大変でしたし、苦労したと言えば苦労したと思います。10年も一緒にいた事務所から出たのですから。それでもその学びと時間が僕にとって絶対に必要だったと考えて、元気に過ごしていました。

――創作ミュージカル「再び、動物園」の出演を控えています。

ヒョギ:動物園というバンドの始まりを描いた物語で、創立メンバーの故キム・グァンソク先輩と動物園のメンバーたちの話が盛り込まれたミュージカルです。光栄なことに僕があえてキム・グァンソク先輩役を演じることになりました。

――フォークの伝説役でプレッシャーはありませんでしたか?

ヒョギ:認めれば簡単です(笑)。僕が100%キム・グァンソク先輩のようにはなれない事実を。でも、できるだけ没頭して吸収できるものは吸収しようとしています。そのように最善を尽くしていますので、僕の目標は達成できるのではないかと思います。努力すればきっとそれを魅力的だと見てくださる方々がいらっしゃると信じています。何よりこの作品とキム・グァンソク先輩の名声を傷つけないようにしたいといつも思っています。そしてキム・グァンソク先輩と動物園が活動していた世代、あるいはその方々を知らない世代まで、キム・グァンソクというシンガーソングライターの存在を知ってもらい、共に2023年にキム・グァンソクというシンガーソングライターがいたらこのような姿ではないかと想像して感じて頂くことが目標です。

――それでも準備過程で経験した困難は確かにあったと思います。

ヒョギ:ギターを弾くのがとても難しかったです(笑)。ギターというのは特にキム・グァンソク先輩にとっては大きな象徴のようなものじゃないですか。ですから切っても切れないものですし、またオールライブバンドなので、それをすべて具現化できるように準備する過程が難しかったです。それでも合奏しながらギターの練習もして舞台の準備もしてみたら、キム・グァンソク先輩のつま先にだけでも少しついていっているような気がします。ハハ。バンドの演奏によるサウンドが出てくるのはミュージカルではなかなかないと思います。それもフルセッションです。これも作品をご覧になる楽しみの一つになると信じています。

――今回の作品を通じて、ヒョギさんのどんな新しい姿に出会うことができるでしょうか?

ヒョギ:その時代の感性を投影し、つなげるために努力しています。今の僕が歌うスタイルとは異なります。キム・グァンソク先輩のドキュメンタリーやインタビューなどを探しながら話し方や歌い方などを少しずつ身につけています。そのためおそらくファンの方々が今回の作品をご覧になれば、「今まで見たヒョギの姿とはまた違う」と感じることができると思います。

――このように忙しく活動を準備する時、VIXXのメンバーたちはどのように慰めて力になってくれますか?

ヒョギ:僕は忙しすぎると仕事だけに没頭するタイプです。そのため兄さんたちは僕が何をしているか知らないかもしれません。ハハ。でもミュージカルに出演すると知った時は兄さんたちがアドバイスもしてくれて、僕が準備しなければならないことも教えてくれて大きな力になりました。

――そのような存在が傍にいることは心強いと思います。

ヒョギ:特別なことをしなくても、ただ兄さんたちの存在だけで感じられる力があります。それがあるので僕もどこへ行っても簡単に崩れず、乗り越えようとする責任感が生まれます。

――デビュー11周年を迎えましたね。

ヒョギ: 昨年が僕にとっては人生最大の山場だと感じられるほど本当に大変でした。僕はけっこうプライドが高いんです。そのため「中途半端にやるのならやらない方がいいんじゃないか」と思うほど、たくさん悩みました。全てを忘れてふらりとどこかに行って勉強して、僕のための時間を持ちたいとも思いました。兄さんたちにはこういった話も打ち明けられます。血が繋がっていないだけで、本当に家族みたいで、兄弟みたいです。兄さんたちは少し血が繋がっていると思うと言っていますけど(笑)。今年は僕にできることがあれば、兄さんたちを最大限サポートしたいです。



――いつも末っ子だったので、一人で活動する過程で気づいたことも多いと思います。

ヒョギ:時間が経つて経つほど、ファンの皆さんと僕の傍にいる方々の大切さがますます大きくなっていると思います。それがどれほど難しいことなのかも感じています。これまで僕に余裕がなくて、周りを見たり面倒を見ることもできないほど忙しく過ごしてきました。僕の人生をじっくり振り返ってみると、無条件で応援して愛してくださることがどれほどすごいことなのか気づきました。すでに少し見えているかもしれませんが、そんな感謝の気持ちをお見せするため少しずつ努力しています。

――30歳を控えた末っ子に兄さんたちがしてくれたアドバイスはありますか?

ヒョギ:アドバイスというよりは、最近台湾公演に行ってきたのですが、すごく大変だったんです。前は兄さんたちとステージに立つと、いろいろと駄々をこねていたんです。スケジュールを全部終えたのに、もっと練習しようと言ったりもしました。兄さんたちがその時の話をしながら、自分たちはそれが最善だったと言うんですけど、今はその気持ちが理解できます。ハハ。

――今後どんなアーティストになりたいですか?

ヒョギ:音楽にも演技にも、真心を持ったアーティストになりたいです。聞く人、見る人、接する人の心に響いて共感できる、また慰めになる人になりたいです。

――ファンへ一言お願いします。

ヒョギ: 僕の季節と言える7月にこうやってグラビアを撮りました。僕に与えられた全ての時間が大切なことを知っているからです。いつも皆さんを失望させないように頑張ります。まだ全部は言えませんが、これまで会えなかっただけに、楽しい思い出をたくさん作れるよう準備しています。軍服務をしに行く前まで、そしてまた行ってきても一緒にいることができるように、幸せな時間を作っていきたいです。

記者 : パク・スンヒョン