【REPORT】iKON、入隊控えたジナンへの手紙で涙の渦に「笑顔で僕たちのことを待っていて」

Kstyle |

撮影:上飯坂一
7月8日、9日にAsue アリーナ大阪にて「2023 iKON WORLD TOUR[TAKE OFF]」日本公演のファイナル公演を終えたiKON。公演直前、ジナンの入隊が発表され、iKONIC(iKONのファン)には衝撃が走ったが、9日の日本公演最終日ではいつもどおりステージを楽しむiKONらしい姿を見せた。

そしてこのたび、アンコール公演を10月7日(土)・8日(日)に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ、10月11日(水)・12日(木)に大阪・大阪城ホールにて開催することが決定! なお、アンコール公演のチケットはチケットぴあにて販売予定。詳細は後日発表予定となる。

今回、そんな日本公演の最終日、9日の模様をお届けする。

序盤からヒートアップ!iKONらしいステージを披露

撮影:上飯坂一
派手な爆竹の音とともに、ステージ上のスクリーンが落とされると、シルバーの衣装をまとったiKONがステージに登場。BOBBYが「大阪メイクサムノイズ!」と気合い満点で叫ぶと、まずは新曲「Tantara」でライブはスタート。続く「SINOSIJAK」まで勢いは続き、ライブは序盤からヒートアップ。

「Dragon」や「RHYTHM TA」「BLING BLING」といったiKONが持つ激しさ、パッションのほとばしりをそのままパフォーマンスにぶつけたようなステージでは、観客もペンライトを大きく揺さぶり、大きな歓声をあげた。その一方で、「KILLING ME」や「LOVE SCENARIO」など切ないラブソングを歌い上げることができるのもiKONが持つ魅力。その振り幅の大きさこそが彼らの持ち味だと感じさせるセットリストだった。

撮影:上飯坂一
撮影:上飯坂一
撮影:上飯坂一

即興の“ジナンコール”も!ファンからの応援に笑顔

撮影:上飯坂一
ライブ中盤には、メンバー4人によるソロステージも。ドンヒョクが銀縁メガネに黒いブラウスをまとってセクシーに歌い踊る「KISS ME」や、ドラマの撮影でギターを覚えたジュネがエレキギターを弾くようにして歌う(実際に歌っている間は弾いてないが、後に弾けることをステージで証明してみせた)「WANT YOU BACK」、ユニョンの盛り上がり必至のトロット曲「ウラチャチャ」のステージは、これまでのツアーと同様だったが、ジナンだけはこの日、先月リリースされたばかりのソロ曲「PARADISE」に曲目を変更した。

さらに、ジナンのソロステージ直前、準備ができるまでのつなぎのMCを担当したBOBBYとチャヌのはからいで、大阪のファンとともに、急遽「PARADISE」のコールを作ることに。そうやって出来上がった「早く戻ってジナン」「好きだよジナン」「大好きジナン」「永遠にジナン」のコールがジナンのソロ曲の合間に大きく響き渡り、ジナンもはじめはびっくりしたような表情をしつつも、笑顔を噛み締め、すぐに歌の世界に没頭していった。

撮影:上飯坂一
撮影:上飯坂一
撮影:上飯坂一
撮影:上飯坂一

入隊を控えたジナンがメンバーからの手紙に号泣

撮影:上飯坂一
ライブ後半、「GOODBYE ROAD」はいつもとは異なる意味合いを持って、胸に迫る曲となった。曲が終わり、ジナンが「このパートが好き」と言って「같이 울기 위해 널 만난 건 아닌데(一緒に泣くために出会ったわけではないのに)~」と歌い出すと、会場の観客も「잘 가요그 험한 이별길을(さよなら険しい別れの道を)~」と続ける。そんなしんみりムードを打破するかのように、BOBBYは「でも、GOODBYEじゃないですよ。GOODBYEじゃなくて、SEE YOU AGAIN」といって会場を笑わせ、それにはジナンも「いいこと言うなあ」と笑顔に。さらにBOBBYが「俺、天才だから!」と返し、会場はさらに大きな笑いに包まれた。

ライブ後半には「WHAT'S WRONG?」「DUMB & DUMBER」「B-DAY」で爆発的な盛り上がりを見せ、最後は「僕たちの青春は皆さんが作ってくれました」というジュネの言葉で「FREEDOM」がスタート。銀テープが舞い落ちる中、メンバーがステージを走り回り、大はしゃぎする姿はいまだ青春真っ只中のiKONを感じさせた。

撮影:上飯坂一
会場全員がアカペラで「LOVE SCENARIO」を歌ってアンコールを乞う中、ステージに登場したBOBBYが「一緒にドライブしようか」と言って歌った新曲「Driving slowly」。その曲中、客席では「心配しないで。戻ってくる場所は私たちが絶対に守る」と書かれたプラカードが掲げられていた。そのサプライズに、ユニョンは目をうるませ、ドンヒョクはニコニコ笑顔、チャヌは腕を組みながら感動した表情を見せていた。そしてジナンはプラカードのメッセージを読み上げ、「絶対に戻ってきますよ」と笑顔を見せた。

「今日は泣かないようにがんばりました。なぜなら、誰かを待つのは幸せなことだと思います。だから皆さんもぜひ笑顔で僕たちのことを待っていてください。僕たちも笑いながら、悲しまないで、皆さんのことを待ちますので」と、ジナンが最後まで笑顔でライブを終えようとする中、「手紙を準備しました」とメンバーがジナンへの手紙を準備してきたことを明かすと、これには「普段こういうのしないじゃん、お前ら」と、ジナンも苦笑い。

撮影:上飯坂一
「10代から30歳になるまで一緒にいてくれてありがとうございます。お前のおかげでたくさん学んだよ。韓国はお前に任せたぞ。またすぐ会おう。愛してるぜ」(BOBBY)。「ヒョンのいない空間が大きく感じられるけど、iKONは変わりなくがんばっていくから、病気とかしないで健康でいってらっしゃい」(ユニョン)。「8年もの間、iKONを引っ張ってくれてありがとう。ジナン兄さんが少しいない間、僕たち5人とiKONICが元気に待ってるからね。愛してるよ」(チャヌ)。「ヒョンを少しの間、見送らなければならない瞬間がくるなんて、なんか気持ちが変だよ。これまでiKONの活動をしながら、ヒョンがいたから楽しかった瞬間が多かったと思う。いつも感謝してるよ」(ジュネ)。「10年も一緒に時間を過ごしたね。こうやって離れて過ごすと思うと変な気分だよ。怪我せずに元気に帰ってくると信じてる。いつも長男として大黒柱のように構えてくれて、大きな力になってくれてありがとう」(ドンヒョク)というあたたかいメッセージに、ジナンも涙をこらえきれずに号泣。全員で抱き合いながらそのままぐるぐる回りだすが、その後もしばらくジナンはドンヒョクに抱きついたまま、涙を止めることができなかった。

そして「今、これを言ったら空気読めないやつになりますよ、俺」と言いながら「最後に皆さんに告知があります」と、BOBBYが苦笑しながら10月に東京と大阪でアンコール公演が決まったことを発表。ジナンも「僕のメンバーをよろしくお願いします!」と、残りのメンバーで開催するライブへのあたたかい応援を求めた。

ジナンのソロ曲で感動のフィナーレ「いってきます!」

撮影:上飯坂一
「今からパーティだぞ!」というBOBBYの叫びでスタートした「BLING BLING」では、ジナンがステージの端から端までゆっくりと歩きながら、目の前にいるファンにも遠くにいるファンにも等しく手を振り、目を合わせ、一緒にハートを作ったりしながら気持ちを通わせあっていた。そんな中、BOBBYがジナンに水をぶっかけると、「もうすぐ他のメンバーもやるよ」と予告。そんな言葉通り、続く「RHYTHM TA」ではイヤモニを外して会場の大きな歓声を聴いているジナンにチャヌが水をかけ、「みんなの声が聴きたいです」というジナンの言葉で始まった「LOVE SCENARIO」では、ドンヒョクがジナンに水をかけた後にタオルを渡し、アフターケアも完璧。アンコール3曲が終わるころには「ホテル帰ってシャワーしなくていいよ」(ジナン)というほど、びしょ濡れになっていた。

撮影:上飯坂一
そして「最後の曲です」と始まった「Tantara」の後、BOBBYが「『PARADISE』やってもいいですか? みんなでやるよ!」と、急遽ジナンのソロ曲「PARADISE」がファイナル公演のラストを飾ることに。ジナンのダンスに合わせて途中で一緒に踊るメンバー、ただ眺めるメンバー、それぞれ自由に、けれど熱心に、ジナンのパフォーマンスを見つめていたのが印象的。

客席も、この日できたばかりのコールを大きな声で叫んで、ジナンのステージを応援した。最後にはBOBBYがジナンを肩車すると、ジナンは「またね!」と挨拶。メンバーが1人ひとりステージから去っていく中、最後まで残ったジナンは、ステージから大きな声で「いってきます!」と叫んで、この日の公演は終了した。「6人一緒の旅路が少しの間止まってしまうけど、かっこいい姿で戻ってきて、iKONICの前に立ちましょう」と、ドンヒョクが手紙で語ったように、6人全員が再び揃うまで、iKONとして活動を続けるメンバーを見守りながらその日を待ちたいと思わせてくれるライブだった。

取材・文:尹秀姫
撮影:上飯坂一

撮影:上飯坂一

■アンコール公演情報
「2023 iKON WORLD TOUR [TAKE OFF]」
2023年10月7日(土)・10月8日(日)
武蔵野の森 総合スポーツプラザ(〒182-0032 東京都調布市西町290-11)

2023年10月11日(水)・10月12日(木)
大阪城ホール(〒540-0002 大阪府大阪市中央区大阪城3-1)
※詳細は後日発表予定

■関連リンク
iKON JAPAN OFFICIAL FANCLUB「iKONIC Japan」

記者 : Kstyle編集部