88歳で現役最高齢のイ・スンジェら、tvN&TVINGプロジェクト会見に登場…韓国ドラマ界に忠告「時代劇の再確立を」

OSEN |

tvN&TVINGプロジェクト「O'PENing 2023」が多彩なジャンルの短編ドラマを披露する。

tvN&TVINGプロジェクト「O'PENing 2023」の制作発表会が23日、ネットで配信された。この日は監督のユン・ヘリョム、OH MY GIRLのアリン、監督のノ・ヨンソプ、イ・スンジェ、ソヌ・ヨンニョ、監督のチョン・ジョンボム、オム・ジウォン、パク・ジファン、監督のチョン・ダヒョン、チェ・ウォニョン、チョン・イソ、監督のチョン・セリョン、パク・ソイ、監督のチョ・ウンソル、ペ・ガンヒなどが出席した。

2017年から放送されたtvN「ドラマステージ」の新しい名前である「O'PENing」には、新人作家の「始まり」を祝う気持ちと「新しい話が引き続き繰り広げられる」という意味が込められている。今年もCJ ENMのO'PEN公募展が発掘した新人作家の作品7本で強い感動を与えることが期待されている。

「散歩」は、世間知らずの一人暮らしの老人スンジェ(イ・スンジェ)が、妻のグィエ(ソヌ・ヨンニョ)が世話していた犬のスンドゥンを散歩させる厄介なミッションを行う話を描くドラマだ。イ・スンジェとソヌ・ヨンニョ、そしてイ・ヨニが感動を与える。

ノ・ヨンソプ監督は「散歩と私たちの人生を一つに見た。スンジェにとって散歩は愛する家族の土台になることだ。前だけを見て生きていた時代があったはずだが、妻がなくなって、子供たちが独立して、一度も目に入らなかったスンドゥンが目に入る。グィエにとって散歩は関心と愛だ。散歩するシーンは短いけれど、十分グィエという人物を垣間見ることができる。ユダムに散歩は哀悼と回復というキーワードで表現できると思う」と説明した。

イ・スンジェは「『散歩』で主演をしているが、この年齢で主演をすることは容易ではない。短編ドラマは演出の実力が発揮できるジャンルで出演することになった。ストーリーそのものに興味があった。頑張りたいと思って選ぶことになった」と言い、ソヌ・ヨンニョは「スンドゥンとコミュニケーションがよく取れた。長い間子犬を飼っていたけれど、年を取ると大変だった。生きていきながら人間対人間として勉強するものだと思うけれど、動物から学ぶことも多い。イ・スンジェさんとまた同じ作品に出演して意味があるし、純粋な文章も感動的だった。撮影しながら夫を思い出すようになった」と話した。

現役最高齢となる88歳のイ・スンジェは韓国ドラマ界に忠告した。彼は「tvNがたゆまぬ努力で今や韓国ドラマの主役になっているが、韓国の時代劇を再確立してほしい。韓国は歴史の中で危機が多かったけれど、その度に一つになって危機を乗り越えた。歴史を基に民族の魂を蘇らせる作品を作ってほしい」と話した。

続けて「家庭の愛を込めたホームドラマを作ってほしい。今のアクションのような内容のドラマは記憶に残るものがない」とし「記憶に残って家族が皆で座って見ながら話し合えるドラマをつくってほしい。ドラマは感動が第一で面白さはその次だ。感動を除いて面白さとアクションだけを見れば(記憶に)残るものがないじゃないか」と付け加えた。

「桃を押さないで」にはチョン・イソ、チェ・ウォニョン、シン・ヒョンスが出演し、心温まる話をプレゼントする予定だ。母親の古いスーパーを守る娘のチャン・ハグと元恋人を懐かしむキム・ガンスが繰り広げる一時のくしゃみのような恋愛話を描く。

チョン・ダヒョン監督は「短編ドラマは人生と似ていると思った。難しく考えたけれど、それから肩を組むように撮ろうとした。過去を覗けば母親が初恋を再び探そうとする内容で、現在を見たら娘が母親を失って恨んだり、ある男性が過去に自身が足りなくて愛を逃した寂しさを語る。台本をもう一度考えてみたら、母親を思う娘も、その時の母親も20代なのに、何がそんなに違うのかと思った。現在と過去を同じ方が演技できるように構成した。今の娘が母親も友達のように考えることができるし、自身が足りなくて愛を失った男性も自身の過去を友達のように感じられる温かい話になってほしいと思った」と話した。

アルツハイマー病を患っている人物を演じることになったチェ・ウォニョンは「作品の中で病気に直面した瞬間、進行する過程などを刹那の瞬間に見せなければならず悩みが多かった。特に何かを準備するよりは元々ある資料を参考にした。漠然と知っていた情報とは何らかの違いがあることを感じるようになった。演技においては表現のためどんな感じなのか想像してみるほどだったと思う」と話した。

一人二役を演じることになったチョン・イソは「似ているようで違う。娘のチャン・ハグは自身の痛みをおさえて明るく、大丈夫なふりをして生きていく人物で、カン・ヘスクは壁を立てて防御する。正反対な性格が魅力的だった。一人二役が大きな挑戦だった。私が完全にこの人物に見えるだろうかかなり悩んだけど、声のトーンを変える技術的な部分よりは2人の人物が置かれた状況が違ったので状況や感情に集中して演技しようとした」と話した。

「2時15分」にはパク・ソイとキ・ソユが出演する。10歳の子供が家の中に閉じ込められている6歳の子供を見つけるようになり、少しずつ家の外に出てくる童話のような話で幅広い感情が経験できる。

チョン・セリョン監督は「大人たちにできないことをやり遂げる勇敢な2人の子供がいる。その子たちの友情を描きたいと思った。親から独立して大人にならなければならない年齢があるけれど、劇中の子供たちはもっと早い。勇敢な子供たちが友情を通じてどのように克服して解決していくのか表現しようとした」と説明した。

パク・ソイは「台本を読んだ時は大人しくて温かい子供のようだった。ミンハを助けてくれるヒョンスを見て、本当のヒョンスになったように共感できた」とし「撮影初日から終わるまでミンハの写真を200枚以上撮った。小物として使った携帯電話だったが、別にアルバムを作るほどだった」と話した。

「夏風邪」は明日死んでも構わないほど絶望の中で生きていた女性が一人の男性を守るため生まれて初めて命をかけて前進する夏限定の純情ノワールだ。オム・ジウォンとパク・ジファンが息を合わせ、時を選ばず襲ってきた夏風邪のような愛を描く。

チョン・ジョンボム監督は「黒と白が調和した組み合わせでたくさん表現した。純情が夏ならノワールは風邪と表現したい。2人の主人公に対する感情を表現するため天気を利用した」と話した。

オム・ジウォンは「よく見たことのない台本だった。逃したらこういうものはできないだろうと思った。キャラクターの寂しさがあったけれど、それが心をつかんだ。よく表現してみたかったし、ちょうどとても良いチームに会ってデビューした時のわくわくする気持ちで撮影した。映画のような感じだった」と話した。パク・ジファンは「この話を完成してくれる主人公が重要だった。オム・ジウォンがすると言ったので、しない理由はなかった。その時から熱病が始まった」と話した。

「サマー、ラブマシンブルース」は司法試験を受け続けてきたアダルトグッズ通販の社長イ・スと熱血浪人生のドリムが、個人授業とバイトを引き換えにする話を描くロードムービーだ。コ・スとアリンが共演する。ユン・ヘリョム監督は「普通成功した人々の成功談を見るけれど、私たちの作品からはささやかな人々の成長談を見ることができる」と話した。

ヨ・ドリム役を演じるアリンは「ヨ・ドリムが韓国大学に行くため切実に努力する部分に共感した。私も作品のオーディションやアイドルのオーディションを受けた時、切実だったので共感した」と話した。また、劇中、コ・スのダンスについて「時間が経つほどしきりに思い出すようになる魅力がある。先輩だけのグルーヴとポイントを生かしてくださった。現場でも楽しく撮影した。たくさん協力してくださって相性もよかった」と話した。

「私を撃つ」は全2話のシリーズ物で、夢と家族を守りたくて八百長を働く高校生の天才射撃選手が7年後に再び復帰を夢見るストーリーだ。ペ・ガンヒ、ハン・スア、イ・ギテクが最高の没入感を与える見通しだ。

チョ・ウンソル監督は「他のスポーツと違ってこの種目はオープンなスポーツではない。すごいチームワークやアクティブな行動があるスポーツではないので、実際に選手たちが試合する時に感じられる感情を視聴者の方々にも感じてもらえるよう、感情についていくためかなり努力した。その中に入って心の中についていけば一緒に感じることができると思う」と話した。

ペ・ガンヒは「劇中人物が射撃天才なので状況によってどんな姿勢を取って、どんな習慣を持っているのかについて悩んだ。高校生の選手たちに会ってたくさん質問して研究しながらキャラクターを作った」と話した。また「普段は同じ年頃の人々のように遊んでいるけれど、撮影が始まればすぐに没頭した。お互いにたくさん学びながら演技した」と付け加えた。

記者 : チャン・ウヨン