SEVENTEEN スングァン&ディノ、兄弟のような2人の関係&グループやファンへの愛情語る「喜怒哀楽を全て分かち合ってきた」

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アイドル界で注目すべきケミ(ケミストリー、相手との相性)を尋ねられたら、自信を持ってSEVENEENのスングァンとディノだと言うことができる。掘り下げれば掘り下げるほど抜け出すことのできない2人の奇跡のようなケミは、単に長い時間を共有するだけで作られたものではなかった。互いを「愛憎」と称するが、見つめる目には「愛情」が溢れる2人を見ていると、SEVENTEENが長い時間積み上げてきたチームワークの原動力を知るようだ。いつの間にかデビュー8年になったが、相変わらず魅力が尽きないスングァンとディノ。SEVENEENとして10枚目のミニアルバム「FML」を発売し、デビュー以来初のダブルタイトル曲でカムバックした。兄弟という修飾語がよく似合う、スングァンとディノに会った。

――二人が一緒に写真撮影をしたのは今回が初めてだそうですね。

スングァン:ちょっと照れくさい感じもします(笑)。ディノは本当に大切な弟であり、練習生の同期、そして僕のソウルメイトです。そんな僕たちがアルバムのジャケットではなく、グラビア撮影でこんなかっこいいものを撮るなんて、楽しくて幸せでした。

ディノ:とても面白かったです。SEVENEENの中には本当に多彩な組み合わせが多いじゃないですか。その中でも僕とスングァン兄さんの組み合わせをCARAT(ファンの名称)の皆さんが面白いケミと言ってくださるのですが、今回のグラビアを通じてかっこいい姿もお見せできそうなので期待が大きいです。

――2人とも最近はどのように過ごしていましたか?アルバムの準備ですごく忙しかったそうですね。

ディノ:先月はファンミーティングの準備をして、また新しいアルバムのレコーディングと練習をしながら忙しく過ごしました。僕は個人的に作業をする時、それがヒーリングになることが多いんです。合間に時間を作って振り付けも考え、曲も少しずつ作ろうとしていて、そのように時間を過ごしていました。

スングァン:僕は「Fighting」の活動を終えるとすぐに次のアルバムを準備したので、いつ4月になったのかと思うほど忙しく過ごしました。それでも空き時間ができると余暇も楽しんで、ヒーリングもしながら過ごしています。そうしてこそエネルギーを得られるんです(笑)。

――10thミニアルバムでカムバックされましたね。メンバーたちが今回のアルバムにすごく自信を持っているようでした。

スングァン:いつもこのような言葉を言うようですが、今回のアルバムは「本物」です。「すべてを注いだ」と言えます。SEVENEENがうまくできると同時に、本当にやりたいことを収めようと思いました。何よりCARATに僕たちの情熱、エネルギーを差し上げたいという気持ちが大きかったので、準備段階からすべてを懸けました。

――デビュー後初めてダブルタイトル曲での活動を予告しましたが、特別な理由があったのでしょうか?

スングァン:一度もやったことがなくて、むしろダブルタイトルという点をCARATたちも新鮮に感じるだろうと思いました。また2曲はすごくギャップのある雰囲気なので、事務所に「絶対ダブルタイトルでやってみたい」と切にお願いしました。僕とメンバーたちはすでに曲をたくさん聴いているじゃないですか。胸がドキドキします(笑)。

ディノ:聴いていただければ、ダブルタイトルになるしかない理由が確かな曲であり、そして必ず必要なアルバムの構成だったと感じられると思います。今回のアルバムは新しい形式だろ感じられるでしょうが、またそれだけ自信のある曲が収録されたと思います。

――これまでやってきた作業とは少し違ったようですね。

ディノ:アルバムを準備するスケールとか、メンバー間のチームワークもちょっと特別だったと思います。いつも同じ気持ちで全力を尽くしてきましたが、今回は誰一人として助詞一つ違うこともなく、意見がぴったり合っていると感じました。振り付けや歌が良いのはいつもそうでしたが、今回は本当にメンバーたちが一つの心で「大ヒットする」という予感がしていたんです。

――では、今回のステージを見る際に注目すべき点ももちろんありますね。

スングァン:すべての部分に注目すべきステージになることを願っています。スケールも本当に大きく、キリングポイントやキリングパートを曲全体と言えるほど、どの部分も欠けることなくみんな良いです。最初振り付けの練習をする時も、これをフルで一度に全部やれるか心配になるほどでした。すべてのパートに力を尽くさなければなりませんでした。ハハ。

ディノ:今回のアルバムを準備しながら大変でもありましたが、さからもっと期待が持てます。僕は今回の活動のために4年ぶりにブリーチをしました。今後絶対にブリーチはしないと思っていたんですけど、アルバムの準備をしていたら、ビジュアル的な部分のためにはやらないとだめでした(笑)。

――SEVENEENはカムバックと同時に海外のチャートでもどんな成績を収めるか期待されるグループに位置づけられました。そのような部分がプレッシャーにはなりませんか?

ディノ:どのチャートであっても、1位を記録するという具体的な願いより、イシューにたくさんなることを願っています。CARATだけでなく、他のK-POPファンや海外のファンから「こんなアルバムはK-POPシーンで見たことがない」という反応がほしいという欲もあります。

スングァン:毎回アルバムを公開すれば、成功することを願いますが、だからといっていつも1位を取りたいとは思っていなかったと思います。少し前にもブソクスンの活動をして、僕たちが予想できなかったほどうまくいったと初めて感じました。その時もただただ不思議でしたが、SEVENTEENが完全体でまとまった時はどれだけ大きな相乗効果が生み出せるのかを今回のアルバムを通じて証明したいと思っているのは事実です。

――「Fighting」はCARATだけでなく大衆からも愛されましたよね。

スングァン:そうです。だから今回は僕たちのステージを見た瞬間、とてもかっこよくて話題になったら嬉しいです。もし僕たちの曲が全ての人々の心をとらえられなくても、スケールやパフォーマンスのクオリティによって様々な方々の関心を得たいと思います。K-POPのステージのレジェンドとして話題になることを願っています。

――スングァンさんとディノさんには「ショーウインドーのライバル」という面白いニックネームもあるんですね。

ディノ:メンバーの中で一番けんかをする2人を挙げるならそれが僕たちのことです(笑)。

――なぜそんなにけんかをするのですか(笑)?

スングァン:互いに一つも合わないという感じではないのに、不思議なことに合わない部分は「本当に」合わないんです。だから時々それが爆発するんです。ハハ。

ディノ:本当に不思議なのが、練習生として一緒に事務所に入った時期はすごく仲が良かったんです。その時僕はソウルと益山(イクサン)を行き来しながら練習をしていたんです。スングァン兄さんは済州島(チェジュド)から来てソウルで過ごしていました。

スングァン:ディノが金曜日に学校で授業を終えてソウルに来るんです。ディノが来る前まで、月曜日から木曜日まではなかなか時間が過ぎなくてすごく会いたいと思うんです。当初は顔を見ただけでもげらげら笑うほどだったんです。社会生活というのものを2人とも初めてやってみるのですが、ディノはずっと僕だけについてきました。僕が洗濯物を干している時は、横でもじもじして(笑)。そんな風に愛して、長い時間を一緒に過ごしていると、互いに合わない面も分かるようになり、けんかもたくさんしました。今は再び愛しています。愛憎のようですね。

――言葉だけ聞いても不思議ですね。

ディノ:だからむしろ家族のように思う部分が大きいのだと思います。僕に兄がいたとすれば、スングァン兄さんのようだっただろうと思うこともあります。

スングァン:僕たちもこのような関係になったのが不思議です。メンバーや周りの方々も僕たちを羨ましがったのですから(笑)。けんかしてもティキタカ(相性が良く、ポンポンとやり取りする様子)になって、スケジュールをしながら楽しくお互い粗を探し、スケジュールが終われば一緒にビールを一杯飲みます。

――本物の兄弟みたいですね。

スングァン:僕たちのような関係はないのではないでしょうか? 時々、互いにあまりにもけなしてしまったかなと思うのですが、それがとても面白いんです。ハハ。

ディノ:ああっ(笑)。こういう時、僕がスングァン兄さんよりももっと温かい人のように思います。僕はまだ兄さんが傷つく可能性があるので、もっときれいな言葉を使おうとするんですよ。

スングァン:温かい言葉にしてくれてたのか。ハハハ。

ディノ:ハハ。実は今よりもっと若かった時は兄さんたちに感情表現がうまくできない時だったので、スングァン兄さんが気楽で親しいと思って、兄さんにひときわ率直な話をしたのだと思います。実はとても感謝しています。当然のことではないのに、僕をそれだけ受け入れてくれる兄さんがいるということですから。

――2人だけでなく、SEVENEENメンバーたちの人数が多いこともあり、ケミの組み合わせも8000を超えると聞きました。SEVENEENのチームワークの底力はこのようなケミから来るのでしょうか?

ディノ:そんなケミが出てくるのはSEVENEEN13人がすべて違うからだと思います。似たような人が一人もいないですし、またそれぞれの考えがしっかりとあるのに、不思議と一緒にいればぎこちなくなることもありません。

スングァン:メンバーたちと喜怒哀楽を全て感じたので、互いに絆を感じて交感ができるんです。何よりメンバーたちが情熱的で、歌手という職業をとても愛しているので、良いエネルギーがたくさん出てくるのだと思います。個人個人のケミでチームワークや魅力ができてきたというよりも、一緒に過ごした歳月が完成させたのだと思います。

――それでもたまには揉めるんですよね(笑)。

スングァン:すごくけんかします。ものすごく(笑)。

ディノ:練習する時もそうで、本当にたくさんけんかします。それでもメンバーたちが毎回その時に解決しようとする方です。

スングァン:僕たちがどれだけけんかしたのかを説明すると、それぞれけんかをしたレパートリーを皆が知っていて、後でそのレパートリーを話すことが笑いのツボになるほどです。

ディノ:本当にありとあらゆるけんかをしますよ。ハハ。

スングァン:でもけんかしたメンバー同士が仲直りしているのも見ますよね? それがどれほど可愛いか分からないほどです。

――SEVENEENのチームワークの真髄を見ることができる「GOING SEVENTEEN」がファンだけでなく一般の方々にも愛されていることを知っていますか?

スングァン:もちろんです。そして僕たちも繰り返し見ています。レジェンド編を挙げてみたり、おしゃべりをしている時に次のコンテンツに対するアイデア会議になったりもします。

――ディノさんは12人のお兄さんと一緒に過ごしてきましたが、もう適応は完了していますか?

ディノ:今は兄さんと友達のような間柄で、一緒にいれば心強くてよくしてあげたいと思う人たちになりました。新人の時は兄さんたちが手を差し伸べて慰めてくれることを願いながら、僕も幼い時なので、そのような本音を言うことができず、方法もよく分からなくて大変な時もあったと思います。もちろん兄さんたちも同じように幼かったんですけど(笑)。

スングァン:ディノと僕はこのような感性的な部分がすごく似ているんです。でもいざけんかをする時はお互い理性的に考えて負けないようにしているので、余計にけんかすることもあったと思います。僕とけんかをしておいて、他の兄さんと遊んでいるのを見たら、すごく憎たらしかったです。

ディノ:いやいや、僕も心が痛んでいたんですよ!

――SEVENTEENはパフォーマンスチーム、ヒップホップチーム、ボーカルチームに分かれて活動が可能だという点がありますが、メンバーたちは誰よりも「マルチプレイヤー」になるよう努力しているという印象を受けました。

スングァン:そうです。ボーカルやパフォーマンス、ヒップホップというチームは一つのポジションのようなものだと考えていただければいいと思います。サッカー選手もディフェンダーだからと言ってそれだけやるわけではないじゃないですか。そのように僕たちもポジションくらいで考えていて、その他に様々な分野で様々な役割を果たしたいと思っています。

ディノ:メンバーたちと一緒に練習してステージをしながら、影響を受ける面もあると思います。ダンスがうまいメンバーを見て、僕もあんな風に踊りたいと望むように、とてもポジティブな影響をお互いに与え、もらっています。だからマルチプレイヤーのように感じられるメンバーが多いのだと思います。

――デビューをした最初の瞬間と今を比較してみると、多くのことが変わっていますでしょうか?

ディノ:自分たちのいる場所や実力が本当にたくさん変わりましたね。それだけ成長をしましたから。

スングァン:それでも変わらなかったと感じるのは、情熱とCARATに向けた愛です。もっと大きかったらまた大きくなったでしょうが、決して小さくなったり変わったとは感じません。

ディノ:そうです。そしてメンバー間の仲も相変わらずです。

――スランプやバーンアウトを乗り越えるための自分だけの方法はありますか?

スングァン:打ち勝とうとする瞬間、むしろさらに下に落ちると思います。自分でバーンアウトが来たと感じる瞬間は、すでにそれがたくさん進んでいる時です。だからただバーンアウトがやって来たことを認めて、無理やり打ち勝とうとしないことが一つの方法だと思います。僕は今回、メンバーたちが横で見守ってくれて、待っていてくれて、黙って気を使ってくれたことがとても大きかったんです。ディノも僕に、兄さんに気を使うことができるようになってとても嬉しいと、理由は聞かないから、ただ待っていると言ってくれましたが、その言葉は本当に心強かったです。

ディノ:とても辛い時は、少しの間一人にするのもいいと思います。自然に考える時間を与えることも重要です。それぞれ独自の方法で克服できるように。

――数多くの後輩たちのロールモデルに挙げられるじゃないですか。すごく嬉しい気持ちになると思います。

スングァン:とても嬉しいです。「あの子、まずは合格!」こんなこともおのずと思います(笑)。たまに放送局で会うと応援もして、嬉しい気持ちで挨拶します。僕も振り返ってみると、ロールモデルに挙げた先輩たちが僕たちに気を使ってくださるのが本当にありがたく、大きな力になったんです。

ディノ:嬉しいのと同時に責任感も生まれるようです。僕はスングァン兄さんのように社交性がある方ではなく、後輩の方々が近づいてくるとちょっとぎこちなくなることもありますが(笑)。ステージをしたり練習をする時も良い動機付けになり、また僕が頑張る姿を見て、その方たちにも良い模範になることを願っています。

――これからどんなアーティストになりたいですか?

スングァン:多くの方々に良いエネルギーを与えるアーティストになりたいです。すべての人が僕を愛することはできませんが、それでも多くの方々に良いエネルギーを与えたいと思います。

ディノ:僕は新鮮さをずっと与えられるアーティストになるつもりです。ステージが大好きな人なので、そういった面でいつも新しくて面白い、感動を与えるステージを見せることができる、そんなアーティストです。

――長い間一緒に歩んできたCARATたちに一言お願いします。

ディノ:今回のアルバムは、SEVENEENの歴史に残るアルバムです。僕は今回のアルバムに本当に自信があります。CARATたちに大きな感動を与えることができるアルバムで戻ってくるので、たくさん期待して、楽しんでいただきたいです。

スングァン:いつもCARATは僕にとって本当に大きな力になってくれる存在です。カムバックすれば、「僕がこの人たちに会わなかったらどうやって生きいただろうか」と思うんです(笑)。CARATたちも今回の活動を共にしながら、胸がいっぱいになるような気持ちを感じてほしいです。みんなが精魂を込めて準備しただけに、それを分かっていただけると信じています。いつも待っていてくれて、期待してくれてありがとう。

記者 : パク・スンヒョン