パク・ジア、Netflix「ザ・グローリー」でソン・ヘギョの母親役を演じる“脚本家キム・ウンスクの称賛に涙を流した”

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Netflix「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」(以下「ザ・グローリー」)でムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)の母役を演じたパク・ジアが、役作りのためのダイエットから脚本家のキム・ウンスクからの称賛、ソン・ヘギョとの共演まで、様々なエピソードを聞かせてくれた。

最近、ソウル鍾路(チョンノ)区にあるカフェではNetflixシリーズ「ザ・グローリー」に出演した女優パク・ジアとのインタビューが行われた。

同作は、学生時代のいじめによって魂まで壊されたムン・ドンウンが人生をかけて準備した凄絶な復讐と、その渦に巻き込まれる人たちのストーリーを描く。昨年12月にパート1、今年3月にパート2が公開され、世界中の視聴者を魅了している。

パク・ジアは劇中、ムン・ドンウンの母親で、アルコール依存症のチョン・ミヒを熱演した。たった一人の娘の人生を台無しにした最初の加害者で、ドンウンがいじめを受けていることを知っていながらも、パク・ヨンジン(イム・ジヨン)の母親が差し出した示談金2,000万ウォン(約200万円)に喜ぶ薄情な母親だ。出番は多くはなかったものの、抜群の存在感を見せ、パート2ではパク・ヨンジンの新しい“ヘアアイロン(いじめの道具)”として登場し、鳥肌が立つ演技を披露した。

2002年、映画「コースト・ガード」でデビューした彼女は多数の演劇に出演し、2007年に映画「1942 奇談」でインパクトを残した。この他にも映画「王になった男」「復讐のトリック」「クローゼット」、そしてOCNドラマ「神のクイズ4」、tvN「グッドワイフ」、OCN「客—ザ・ゲスト—」、JTBC「クリーニングアップ」まで、多様な作品で活躍した。

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パク・ジアは近況について「画面の中のドンウンの母と今の私の姿は違うと思ったけれど、街中でよく気づかれるんです。さっきインタビュー用の写真を撮る時も、少し年配の方から『ドンウンのお母さんじゃないですか!』と言われました」とし「『ザ・グローリー』の公開後、最も変わった点はインタビューをすることや、周りから気づかれることです。街中でもカップルに気づかれますし、スーパーマーケットでも呼ばれて『ドラマ楽しく見ました』と言われます」と高くなった人気と知名度に言及した。

所属事務所との契約が終わり、一人で活動している彼女は「いくつかの事務所から連絡が来たのですが、今は一人でやっています。少しゆっくりやっていこうと思います。急ぐこともありませんし。私の行く道に名誉の一滴が落ちて、今はちょっとだけ楽しい瞬間です。これから行く道に同行する友達はゆっくり探せばいいと思います」と話した。

アルコール依存症のミヒを見事に演じたパク・ジアは「実際にお酒は飲むけれど、あまり飲めません。普段見てきたことと資料を探してみると、大声を出す人や泣く人など、色々なバージョンがありました」とし「それは参考にする程度で、結局は私のストーリーを見つけることが重要でした。ドンウンの母親チョン・ミヒの人生を探していくことが宿題でした」と伝えた。

「ザ・グローリー」パート2では、チョン・ミヒがパク・ヨンジンからお金を受け取るため18年ぶりに娘の学校を訪れるシーンが出てくるが、彼女はオレンジ色の髪、奇怪な表情と身振りなどでインパクトを与えた。

彼女は「外での撮影だったので見物する人が少しいたのですが、時間が経てば経つほど人が増えていきました。両手を広げた私の姿を見てスタッフが慌てながらも面白がっていました。おそらく両腕を広げるとは想像もできなかったようです。台本にはそのような指示はなかったので」とし「ドンウンと別々に暮らして18年ぶりに会うのだから、一番嫌な瞬間を作りたいと思ったんです。『私はあなたをとても愛しているし、会いたかった』という気持ちで愛情をこめて両腕を広げて『私が抱きしめてあげる』と言ったらすごく嫌だろうと思いました。ミヒの立場では娘に会う時の最高のアティテュードで、最高の歓迎だったわけです」と説明した。

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撮影前に体重を7kgも減量したとし「ドンウンの母親は設定上、年齢が60代でした。『最近は60代がおばあさんなのか?』と思ったけれど、それでも60代は60代だと思いました」とし「痩せた方が良さそうだと思って体重を減らしました。元々大柄ではないのであまり目立ちませんでした。いくら痩せてもそれほどスレンダーな感じではありませんでした。その代わり、予告編に顔をしかめるシーンがあったのですが、しわがいっぱいだったんです。『これだ。よし』と思いました」と話した。

それから「激やせして体重が人生最低になりました。50kg以下になったことがなかったけれど、私の人生で一度もなかった40kg台半ばまで減らしました」とし「体重を減らすのも大変だったけれど、8、9ヶ月間ずっとその姿で過ごすのも大変でした。『どうしたらチョン・ミヒの姿に近づける?』『これ以上できない』という気持ちになるまで、私にできることを全部やりました。ドンウンに会うための私の人生、チョン・ミヒとして私の人生を考えたら生きていけました」と強い意志を表した。

キム・ウンスクの推薦で「ザ・グローリー」に合流したパク・ジアは、褒められて涙も流したという。彼女は「撮影が終わって食事をする時間があったのですが、脚本家さんがそっと私のそばにいらっしゃいました。私は逃げようとしましたが、行くところがなかったんです(笑)。脚本家さんが私に近づいてくるのは『何か言いたいことがあるのかな』と思いました」とし「その時、脚本家さんは撮影したものを全部見ていましたが、私は見ていなかったんです。素敵な新世界を作ってくれたのに、私の役割をきちんと果たしたのだろうかと怖くなりました。幸い脚本家さんが『本当にアルコール中毒者みたいです』と言ってくれました。ドキッとして『それでもよくやったんだな』と思って少し涙が出ました」と当時を振り返った。

パク・ジアは精神病院に入ったミヒの人生を予想しながら「病院から出てまたバカなことをするだろうと思います。あまりにも気の毒で、ドンウンを見ることができませんでした。悪いことをするわけでもないし、本当に一生懸命に生きていこうとしているのに、私一人では何にもうまくできない。それに共感できたと思います。むしろひねくれて、人を怒らせたり、悪いことでもしたらよかったのに……復讐もちょうどできるラインまで、きれいにやるドンウンを見てとても心が痛かったです」と涙を流した。

続けて「だからドンウンの母は娘のドンウンがすごく嫌いだったと思います。自分が産んだ娘なのに、自分にない上品さが見えて」とし「自身が嫌いだった夫に似ているかもしれないし、正しくて、きれいで、どこに出しても非の打ち所のない娘が自分の娘だということが嬉しいけれど、自分とはあまりにもレベルが違って、それ自体が傷になるのではないかと思いました。ミヒは娘にコンプレックスを感じたのかもしれません」と推測した。

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現場で会ったソン・ヘギョはどうだっただろうか。パク・ジアは「撮影現場ですべてのスタッフが動く時、ヘギョさんが感情を作って立っていると、一人の女性が黒い森の中で風に吹かれながら正面を見つめているような感じがしました。人々は慌ただしいのに、不安そうだけど、真っ暗な森の中でただ風に吹かれながらしっかり立っている姿でした。それを見た瞬間『ああ、ドンウンになっているんだ』と思いました」と伝えた。

彼女は「ソン・ヘギョさんが画面を見ながら『そんな風に笑わないで』と言ったけれど、『ソン・ヘギョさんがブサイクだったことがあったのだろうか」と思いました。私が見たソン・ヘギョさんの姿の中で一番ブサイクだったとは思うけれど、それと同時に一番美しかったです」とし、女優として演技のために壊れることも辞さない態度に驚いたと明かした。「良い同志に会ったようで、いつか数年後に会って、もっと濃いものをやってみたらどうかと思いました。とてもかっこよかったです」と称賛した。

時間が経てば経つほど距離が縮まったとし「互いにそれぞれ重心をつかむのが大変で、あまり余力がなかったんです。私も『カット』と言われたら、座り込んでぼうっとしていました。体力と集中力を最高に引き上げて演じ、ヘギョさんもそれを受けとめて演技してくれました。熱気とエネルギーが行ったり来たりするのだけを感じていました」とし「その後、精神病院のシーンを撮る時に少しずつ会話を始めました。その時は激しいシーンのほとんどをやりとりした後だったので、もう少し楽に演技できました」と答えた。

最後に「演技がうまくいかない時は6時間も悩んだけれど、その時間さえ良かったです。完全に全てを捧げて24時間没頭していることが、人が生きながらこのような職業が持てるということも幸せでした」とし「『ザ・グローリー』のような作品に会って、チョン・ミヒ役を準備し、最後まで完全に入り込んで悩んで解いて、仕上げて積みあげることがとても幸せでした」と笑顔を見せた。

記者 : ハ・スジョン