「イルタ・スキャンダル」オ・ウィシク、役作りのため障がい者と仕事体験も“正解はなかった”

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写真=HighZiumStudio
オ・ウィシクが「イルタ・スキャンダル」の中で、アスペルガー症候群を患う役を演じるための準備過程と、子供の教育に対する考えを明かした。

オ・ウィシクは、tvN土日ドラマ「イルタ・スキャンダル」(脚本:ヤン・ヒスン、演出:ユ・ジェウォン)で、先天性心臓疾患と軽度のアスペルガー症候群を患っているナム・ジェウ役を演じた。

アスペルガー症候群は発達障がいの1つで、社会性、コミュニケーションをとることなどへの障がいがあり、活動の範囲が限られ、同じ動作を繰り返す症状を見せる。昨年「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で、自閉症スペクトラムの役を演じたパク・ウンビンのように、オ・ウィシクも役柄を表現することに慎重だった。

役柄について、オ・ウィシクは「これまでの作品で描かれた自閉症の役とジェウには違う点があります。脚本家と監督が望んでいたのは、ジェウがアスペルガー症候群だからといって、できないことが多い人物であってほしくないということでした。普通に生きている僕たちの弟、友人、叔父であってほしいというところから始まりました」とし、「そのような詳細をどのように見つけ出して描けばいいのか悩みながらも、撮影中に『だからオ・ウィシクを選んだ』と言われ、『もっと上手にやりたい』と思いました」と語った。

ナム・ジェウの役を準備しながら、多くの資料や作品などを探したというオ・ウィシクは、発達障がい者が働く仕事場で体験をした。彼は、「初日に発達障がいの方々をそばでちゃんとサポートしようと思ったのですが、僕が手伝うことはなく、むしろ手伝ってもらっていました。文字通り、僕は新入社員でしたし、彼らはただの先輩でした」と説明した。

そして「そこに行けば正解が見つかるかもしれないと思ったのですが、正解はないと気づきました。そして、ジェウという役について悩んだ演技の目標点が変わりました。その企業のスローガンが『自分だけのスピードで作ります』でした。僕が自閉症について悩むのではなく、ジェウだけのスピードを見つけなければならないことを、スローガンを見て感じました」とし、「監督、脚本家とも『ジェウに不可能なことはない』と話しましたし、どこかに住んでいるであろうジェウを探す過程に変わり、多くの悩みを解決できました。アスペルガー症候群の役を演じることに対して正解を探すのではなく、ナム・ジェウを演じればいいということに気づき、ずっとそのして準備しました」と付け加えた。

彼の真剣な演技は、視聴者からも好評を得た。オ・ウィシクは「どんな作品、どんな役をしても、いつも悩み、情熱を注ぎます。自分なりには一生懸命に準備したつもりですが、それでも今回は負担が多い役でした。作品を準備しながら知り合った人、アスペルガー症候群の方々、その家族が『ジェウ役が良かった』と言ってくれました」とし、「『頑張れ』という意味だったのかもしれないですが、『障がい者の演技を、誇張せずに日常的に描いてくれてありがとう』と言われた時は嬉しかったです」と答えた。

「イルタ・スキャンダル」は、韓国の私教育の現実と両親の教育熱を描いたドラマだ。今年で14歳になる長女を持つ父親オ・ウィシクの教育熱について尋ねると、「僕は娘に勉強を強制しません。むしろ勉強より音楽、楽器、運動を勧めています。親として、娘のスケジュールを立てる時、勉強を軸にすると僕が関わってあげたい時間が足りないですし、だからといってそれを中心にすると、勉強をする時間が足りなくて大変です」と明かした。また、「娘と旅行も一緒に行きますし、デートも頻繁にしようと思っています。娘が好きな歌手のコンサートも一緒に行きますし、僕が好きな歌手のコンサートも一緒に行くこともあります。娘に多くの経験をさせたいです。親として不安はないです。娘に『勉強しろ』と言ったことは1度もありません」と話した。

「イルタ・スキャンダル」を終えたオ・ウィシクは、今年も様々な作品を通じて、様々な役を演じる予定だ。これまで幅広い演技を見せてきた彼は、「ポジティブに考えると、限定せずに様々な役ができる俳優だと思っていただいているようで、感謝しています。毎瞬、もっと一生懸命頑張り、任せていただいたことをやり遂げなければならないと思っています」と伝えた。

状況が許す限り、彼は「先輩や同僚たちは『少し休まないといけないんじゃないか?』と言いますが、僕にとっては愛する同僚たちと、練習室で汗を流しながら練習して、舞台で上演して観客に会うことが、休息とリフレッシュになります」とし、「多くはなくとも、舞台上の僕の姿を愛してくださるファンの方々がいて、彼らに会うことが僕にとっては大きな力になります。すごい役者ではないですが、その姿がその方々にとって応援になれたら、そのためにもぜひ頑張りたいです」と強調した。

記者 : イ・ハナ