チェ・ミンシク、Disney+オリジナル「カジノ」で約25年ぶりのドラマ出演…共演者からも期待の声

OSEN |

写真=Disney+
「犯罪都市」のカン・ユンソン監督と俳優のチェ・ミンシクが出会い、どのような作品を作り出したのだろうか。

最近、シンガポールのマリーナベイ・サンズのメインイベント会場にて、「Disney+アジア太平洋地域(APAC)オリジナルコンテンツ」の記者懇談会が開かれた。この場には「カジノ」の脚本と演出を務めたカン・ユンソン監督と、俳優のイ・ドンフィ、ホ・ソンテなどが出席した。

Disney+オリジナルシリーズ「カジノ」は、お金もコネもなくフィリピンでカジノの伝説になった男チャ・ムシクが、殺人事件に巻き込まれ、人生の崖っぷちで命をかけた最後の賭けを始める強烈な物語を描いた作品だ。2017年に公開され、約700万人を動員した「犯罪都市」のカン・ユンソン監督が初のOTT(動画配信サービス)挑戦作だ。ここに韓国を代表するチェ・ミンシクが約25年ぶりにドラマに復帰した作品で、「犯罪都市2」のソン・ソック、「イカゲーム」のホ・ソンテ、イ・ドンフィなどが合流した。シーズン1は21日に公開され、シーズン2は2023年に公開予定だ。

カン・ユンソン監督は「ストーリー上、フィリピンで繰り広げられる物語なので、フィリピンで3ヶ月間撮影し、その後は韓国で屋内での撮影を行った。全般的に暑かったことを除けば、スタッフとは息が合った」とし「(初めてのOTTなので)映画と異なる点は、話が長くて、そんなに長いのはやったことがないので怖かった。脚本を書いているうちに少し長くなった」と明かした。

最初からシーズン2を企画したというカン・ユンソン監督は「フィリピンでカジノを経営する方に会って取材を始めた。この話の中心になる多様な方々に会って、全体の枠を作った。ドラマチックな要素を混ぜ、全体的に『これくらいにならなきゃ』と思った。それでシリーズ制になった」と話した。

チェ・ミンシクは1997年のMBC「愛と別れ」以後、何と約25年ぶりにドラマに出演し、「カジノ」への期待を高めている。

「なぜチェ・ミンシクでなければならなかったのか?」という質問に監督は「チェ・ミンシク先輩と前作の映画を準備したけれど、色々な理由で中止になった。その後、すぐに書いた『カジノ』の台本を渡したら、快く受け取って頂いて、一緒にやることになった」とし「チェ・ミンシクさんほどチャ・ムシクが上手に演じられる俳優は韓国にいないと思った」と強い信頼を示した。

チャ・ムシクと特別なケミストリー(相手との相性)を見せるジョンパルに扮したイ・ドンフィは「多くの後輩たちがチェ・ミンシク先輩と共演したいと思う。僕も学生時代から『かっこいい』とロールモデルのように思っていた。実際に会って撮影しながら『ミンシクアリ(夢中になること)』、あるいは『最愛ミンシク先輩』と表現していた。本当に愛らしい姿とカリスマ性、そして俳優としてお手本になる姿が『後輩としてついていかなければならない道がこれなのかも』と思った。最初のシーンを撮る際、モニターに映っている先輩の顔と眼差し、貫禄、年輪、歳月などがにじみ出て一つ一つのシーンに感嘆した。本当に先輩にハマってしまった」と熱い思いを明かした。

シーズン1のラストシーンとシーズン2の幕を開けるホ・ソンテは「個人的に俳優としてのスタートがチェ・ミンシク先輩だった。最初のオーディションで演じた役が『オールドボーイ』でチェ・ミンシク先輩が演じた役で、先輩の演技をむやみに真似した。『いつか会えるだろうか?』わくわくしていた」とし「先輩が『ソンテ~』と呼んでくれた時の、緊張した瞬間が忘れられない」と告白した。

最後にカン・ユンソン監督は「映画監督として、すぐにドラマに取り掛かるのは容易ではなかった」とし「重要に考えているのが表現のレベルだが、OTTは表現のレベルに制限がないのでチャレンジしたいと思った」とし「『カジノ』を見れば『本当にあんな世界があるようだ』と信じるほどリアリティや臨場感を重視し、制作した。ずっと見られる力のある作品になるだろう」と自信を示した。

記者 : ハ・スジョン