“事故で全身麻痺”ラッパーKK、当時の心境を明かす「SNSに助けを求めるほど…余裕がなかった」(動画あり)

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写真=YouTubeチャンネル「近況オリンピック」
全身麻痺患者になったラッパーのKKが、近況を公開した。

最近、YouTubeチャンネルの「近況オリンピック」では、全身麻痺患者になった「『SHOW ME THE MONEY』出身ラッパーの初インタビュー…家を訪れてみました」というタイトルの映像が公開された。

映像でKKは、車椅子に身を寄せて「近況オリンピック」チームを歓迎した。彼は2017年、Mnet「SHOW ME THE MONEY6」にも参加した実力のあるラッパーだ。“ヒップ大統領”チャン・ムンボクバースの主人公でもある。

彼は「運動ができず、感覚もなく痛みもない。頚椎C5、6の首の骨を怪我して、全身麻痺になった」とし、「脊髄損傷はきれいに切れたのではなく、骨片が血と一緒に飛んだという」と近況を説明した。

また、脇の下に感覚がないという彼は、大小便を一人で処理することができず、介護スタッフの助けを受けていると明かした。「誰かが24時間そばでケアをしてくれなければ、一人で生きていけない状態だ」と明かした。

彼は「最近は補助器を使って自分の手で食べている。これだけでもとてもありがたいことだ。一人で食事ができるだけで、人生が楽になった」と話した。

KKは2019年にタイに住むため、現地を訪れて事故に遭った。彼は「遊びに行ってけがをしたと思う方々がいるけれど、そうではなく、家と車を全て整理してタイに住むために行った」と説明した。ところが、宿舎にあったプールでダイビング事故に遭ったという。

続けて「外国人の身分で保険もないので、病院費と薬代を含めて最初は5,000万ウォン(約500万円)になりましたが、それがだんだん増えて7~8,000万ウォン(約7~800万円)まで果てしなく上がっていった。韓国に来るための飛行機のチケットも1,000万ウォン(約100万円)近くかかったようだ」とし、容易ではなかった当時を振り返った。

このためSNSに助けを求めたが、当時これに対する“物乞いをした”という否定的な反応も寄せられたという。KKは、「ある意味物乞いだ。個人的空間だと考え、周辺の知人たちに助けを要請したが、それほど大きく記事になるとは思わなかった」と打ち明けた。ただ「良くないことだとわかっていても、余裕がなかった」と付け加えた。

続いて彼は「同僚ラッパーの中にも助けてくれた友人がいるが、個人的な友人たちが1万ウォン、2万ウォンの小額で助けてくれた。とても感謝している。慌ただしく苦しい中でも、大きな力になった」と感謝の気持ちを表わした。

現在、KKはラッパーとして活動をしている。彼は、「今後もずっと大変だと思うが、挑戦することをやめず、誠実でいれば人々にポジティブなエネルギーを与えることができるのではないかと思う。僕は人々にたくさんの借金をしている。返済していきたい」と明かした。

記者 : イ・スルギ