Vol․1 ― NATURE、2年半ぶりの来日でファンと再会!日本デビュー直後にコロナ禍に「約束を守れずつらかった」

Kstyle |

韓国人・日本人・中国人で構成されるガールズグループNATUREが、単独ライブのためにこの8月、約2年半ぶりに来日。今年1月には、“世界最速のフットワーク”と言われるアフリカの伝統ザオウリを取り入れたダンスが話題のシングル「RICA RICA」をリリースして注目を集めた彼女たちに、インタビューでたくさんの質問をぶつけた。

前編では、久しぶりに来日した心境をはじめ、この2年半で発売された楽曲の裏話、NATUREのYouTubeチャンネル内のオススメ動画についてもたっぷりと語ってくれた。

【プレゼント】NATURE直筆サイン入りポラを2名様に!応募はTwitterをフォロー&リツイート



2年半ぶりに来日「気合を入れて準備してきました」

――約2年半ぶりの来日になりますが、日本に来た感想を聞かせてください。

セボム:日本に久しぶりに来ることができて、ファンの皆さんともお会いできてとてもうれしいです。

チェビン:日本に到着した時は実感がわかなかったのですが、日本のLEAF(NATUREのファンの名称)の皆さんにお会いしたら実感がわきました。日本で公演をすることができて幸せです。

ロハ:いつもビデオ通話だけでお会いしていたので、直接会ってステージをお見せできたことが意味深いと思います。

ハル:まず、これまで待っていてくださった日本のLEAFの皆さんに感謝を伝えたいです。私たちも皆さんに会うために気合を入れて準備をしてきました。

――ハルさんは久しぶりの母国ですが、家族とは会いましたか?

ハル:まだなんです。公演の最終日にお母さんが見に来てくれるみたいなので、楽しみにしています。

――8月12日から20日まで計12回の単独来日公演「NATURE JAPAN LIVE 2022-NATURE WORLD-」を開催されましたが、公演を行ってきて感じたことは?

ハル:私が韓国で言葉の壁で苦労したように、メンバーたちも苦労するのではいないかと心配したのですが、みんなとても頑張ってうまくやってくれています。

ソヒ:ファンの皆さんが歓迎してくださって、私たちのことを長い間待ってくださっていたことがすごく伝わってきました。

セボム:1日も欠かさずに来てくださる方もいて、ファンの方々も私たちに会いたかったんだなと感じました。曲に合わせて身体を揺らしたり、拍手で声援を送ってくださるので力になっています。

――観客からの反応がよい曲は?

セボム:「Dream About U」かな?

ユチェ:「Allegro Cantabile」じゃない?

ハル:「Allegro Cantabile」は私たちのデビュー曲ですし、アニメ「のだめカンタービレ」のオープニング曲をカバーした曲なので、知っている方が多いので盛り上がります。


来日のための特別アイテムはジブリの靴下!?

――今回、少し長めの日本滞在となりますが、持ってきた特別なアイテムは?

ソヒ:日本用のデジコ(コンセントのアダプター)です。これがなくては生活できません。

ハル:「千と千尋の神隠し」のネズミの人形です。(ブーツを脱いでキャラクター柄の靴下を見せて)このネズミ(坊ネズミ)です。

ソヒ:子どもですね、子ども~~!!

ハル:(笑)。以前、日本に来た時に羽田空港でこの子のぬいぐるみを買って、韓国に持って行って、今回里帰りしました(笑)。どこかに行った時に自分の代わりにこの子をモデルにして写真を撮ってSNSにアップするので、今回も持ってきました。

チェビン:香水です。公演でたくさん汗をかくので持ってきました。女性らしくて少し甘い香りです。

セボム:栄養剤です。ビタミン、オメガ3など、全部持ってきました。たくさん公演をするのに健康管理が重要だから。

ユチェ:スリッパです。公演の時に靴を脱いだり履いたりするときに便利だからです。

オーロラ:メイク道具です。韓国アイドルのキラキラメイクをするためにキラキラのシャドーを持ってきました。

ロハ:シャワー用品です。私は潔癖症なところがあって、ホテルの供えつけのものは使えないので持ってきました。

――日本でのプライベート時間で楽しみにしていることは?

オーロラ:しゃぶしゃぶが食べたいです。

ユチェ:私はすき焼き。それから東京タワーの夜景を見に六本木に行きたいです。

ソヒ:東京ディズニーランドとユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行きたいです。

セボム:大阪に行きたいです。昔、一度行ったことがあって印象が良かったんです。牛かつのおいしいお店とおすし屋さんにまた行きたいです。

ロハ:ディズニーランドはアメリカで行ったことがあるので、ディズニーシーに行ってみたいです。

チェビン:私はすべてです。なんでも食べたいし、行きたいです(笑)。

ハル:公演が終わったら、母と秋葉原のメイドカフェに行く約束をしています。「萌え萌えキュン」をやってみたいです(笑)。

――日本で好きな食べ物は?

チェビン:牛かつ、愛してる~。

ユチェ:もちアイス(雪見だいふく)。

セボム:ラーメン。

ソヒ:醤油ラーメン。

オーロラ:うな丼。

ロハ:焼きそばパンです。


高速足技ダンスで話題の曲「RICA RICA」を語る!

――韓国で1月にリリースした「RICA RICA」はアフリカの伝統舞踊である“ザウリ”を取り入れた高速足技ダンスが話題を集めました。トロットテイストを取り入れた曲も新しい挑戦だったと思いますが、「RICA RICA」の活動は皆さんにとってどのような経験になりましたか?

ソヒ:ダンスがとても激しいので、体力がつきました。これまでのダンスで一番大変でした。

セボム:2ヶ月間練習したので、体力はつきましたね。どんなステージをしても、疲れにくくなりました。

――ファンの反響はいかがでしたか?

セボム:「新鮮だ」「うまくいきますように」と応援してくれたのと同時に、ダンスが大変だから怪我や健康を心配する声もありました。

ハル:日本の方々からは「トンチキグループ」「トンチキソング」って言われました(笑)。でも、その呼び方が実は私は結構気に入っています。

――いい意味で“ぶっ飛んでる”って感じですよね。

ハル:そうなんです。

――「RICA RICA」でのカムバックに先がけてYouTubeでモキュメンタリー(フィクションを、ドキュメンタリー映像のように見せかけて演出する表現手法)「このまま終わるわけにはいかない」を公開しました。この動画を通じて、どんなことを伝えたかったですか?

ハル:この動画を見たら「RICA RICA」のビハインドストーリーがわかるし、私たちのおもしろいところや仲良しぶりが伝わると思います。

――2020年6月にリリースした「Girls」では、ピュアセクシーをコンセプトにホラーテイストのMVが話題を集めましたが、撮影秘話を教えてください。

ハル:主人公だったチェビンちゃんが大変そうにしていた記憶があります。他のメンバーはソロ撮影が終わったら少し休めるけど、チェビンちゃんは休み時間がなかったです。

チェビン:私とソヒお姉さんが向き合うシーンがあったのですが、笑ってしまって大変でした。ソヒお姉さんの鼻の下を見て、なんとか笑いをこらえました。

ソヒ:朝一番の撮影だったのですが、青白いメイクをしているから自分で鏡を見てもおかしかったのに、さらにチェビンの顔を見たらおかしくて。だから私もチェビンの唇を見て耐えました(笑)。それから、衣装がネグリジェみたいだったので踊るのが大変でした。

セボム:踊るたびに服がヒラヒラして大変だったし、かっこよくダンスのラインを見せたいのに、ネグリジェではラインが見えないから少し残念でした。


日本ファンとのエピソード「いつまでも待っているよと…」

――日本では2020年2月に日本1stシングル「I'm So Pretty -Japanese ver.-」でデビューを果たし、何度か日本のファンとのビデオ通話イベントなどをされましたが、印象的だったことや、ファンから言われてうれしかったことを教えてください。

ハル:いつ会えるかわからない状況だったのに「いつまでも待っているよ」と言ってくださったことが力になりました。

セボム:「NATUREが最高」だと言ってくださったのがうれしかったです。他のグループも好きだけど(笑)、最高なのはNATUREだって。

ソヒ:いつも同じTシャツを着て参加してくださる方がいて印象的でした。

ユチェ:「ずっと待っているから、いつでもおいで」「日本に来てくれるだけで幸せ」と言ってくださったのがうれしかったです。

ロハ:私たちが日本に行けなくなってから新しくファンになった方がいらして「早くNATUREに会いたい。日本で会うことが私の願いだ」と言ってくださったのが印象的でした。

――オーロラさんは中国のファンと話していかがでしたか?

オーロラ:中国語で話すことができるから、家に帰ったみたいに気楽に話せました。話したいことを全部伝えられて楽しかったです。

――ハルさんは日本のファンとどんな話をしましたか?

ハル:「韓国にいる時とキャラが違いすぎ」「しゃべりすぎ」って言われました(笑)。韓国ではぶりっ子をしているつもりはないのですが、口調のせいでかわいい印象を持たれて、自然とかわいいフリをしているのかもしれません。でも日本では本性が出ます(笑)。MBTI(性格診断テスト)で、韓国では静かで“I(内向型)”なのですが、日本では“E(外向型)”なんです。


日本デビュー直後にコロナ禍に「約束を守れずつらかった」

――日本デビューが決まった途端、コロナ禍になってしまい、つらい時期が続いたと思います。どのように気分転換をされましたか?

ハル:本当に気が滅入りそうでした~。よりによって名古屋公演をする直前にコロナ禍になってしまい、チケットもすでに販売していたので、ファンの皆さんとの約束を守れずにキャンセルになってしまったのがすごく申し訳なかったです。私自身も楽しみにしていたからつらかったですね。でも、いつかこの状況が終わるだろうと考えて耐えました。ファンカフェにファンの皆さんが書いてくださったコメントに返信したり、コミュニケーションをとることで気分転換しました。

ソヒ:私はチェビンさんとのおしゃべりで癒されました。お互いの悩みや考えを話し合うと気持ちが安らぎました。

ハル:チェビンちゃんは他の人の話をよく聞いてあげるタイプなんです。

ソヒ:それからドライブに行くと気分がスッキリしました。

――ドライブ中にどんな曲を聞きますか?

ソヒ:NATUREの曲です。

ハル:本当に?

ソヒ:本当だよ。私の最愛曲は「Dream About U」なのですが、車の中で「クムクォッソ ニ クムクォッソ~♪」って一緒に歌っていました(笑)。

チェビン:私もおしゃべりで気分転換しました。それとコーヒーが好きなので、おしゃれなカフェに行ってコーヒーを飲みながら写真を撮ったり、友だちと会ったりしました。

ロハ:私はたまに実家に帰ったり、夜中にダンスをして気分転換しました。

ユチェ:コロナにかかってしまったので、隔離期間に刺繍を始めました。

セボム:私も隔離期間に油絵を始めて4枚も描きました。今はまったく描いていませんが(笑)。


メンバーの魅力満点!オススメ動画を紹介

――公式YouTubeでメンバーがモッパン(美味しそうにたくさん食べる様子)、山登り、メイク、ダンスカバーなどさまざまな動画などをアップされていますが、自分の魅力がわかるオススメ動画を挙げてください。

ハル:デビュー前に「POP COVER PROJECT」というダンスカバー動画を5曲くらいアップしたのですが、だいぶ前の映像だから埋もれてしまって再生回数が伸びないんです。この頃が一番苦労したんじゃないかってくらいに苦労して撮影した動画なので、ぜひ探して見ていただけたらうれしいです。特にジャネット・ジャクソンさんの「Rhythm Nation 1814」の動画は一番苦労して撮った動画です。実はTMI(Too Much Information)なんですけど、最近NATUREのYouTubeがハッキングに遭って、映像が全部消えてしまったんですよ。でも、また元の状態に復活したので、ぜひいろいろな動画をチェックしてください!!

セボム:公式チャンネルではないのですが、「Girls」の時の音楽番組の活動を集めて編集した「NATURE_어린애(オリネ)_댓글모음(デックルモウム)」という動画がYouTubeにあるので、その映像がオススメです。

ロハ:最近、BLACKPINK先輩の「Ready for Love」のカバーダンス映像をアップしたので、見ていただけたらうれしいです。

ソヒ:(日本語で)私はなんでもいいよ~。全部、自信があるから。

全員:(爆笑)

チェビン:なら、私も全部です(笑)!!

ユチェ:「山に行こう!」という登山のコンテンツを2つアップしたのですが、活動的なことが好きなので、その動画を見たら、私がいかに活動的でスポーツが好きなのかがわかると思います。

ソヒ:ユチェが「登山に行きたい」と軽く言ったひとことからコンテンツになったのですが、私とロハとオーロラが一緒に連れていかれました。本当に大変でした。足が痛かったです。

オーロラ:私もその登山のコンテンツを見ていただきたいです。私は体力がなくて、動くことも嫌いなのですが、頑張って登山をしている姿を見たら、私がどれだけメンバーを愛しているかがわかると思います。愛してなければ、絶対にやらないです(笑)。

ユチェ:(笑)



取材:安部裕子 / 撮影:朝岡英輔

■関連サイト
NATURE公式サイト:https://nature-official.jp/

記者 : Kstyle編集部