「ペーパー・ハウス・コリア」ユ・ジテ、役のため日本アニメ「進撃の巨人」も視聴“セリフを韓国語にして練習した”

OSEN |

写真=Netflix
俳優のユ・ジテが、最近オンラインで行われた「ペーパー・ハウス・コリア」のインタビューで「視聴者のレビューはあまり見ることができなかったのですが、記者の皆さんが書いてくださったレビューはたくさん読みました。ヒットの予想は、私がそのような考えを持っていてもプレッシャーにしかならないじゃですか。ファンダム(特定のファンの集まり)が大きいドラマですのでプレッシャーはありました」と作品に臨んだ感想を明かした。

Netflixシリーズ「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」は、統一を控えている朝鮮半島を背景に、天才的な戦略家とそれぞれ異なる個性と能力を持つ強盗たちが奇想天外な状況に立ち向かうことで繰り広げられる前代未聞の強盗人質劇を描いた。同作はスペインの人気シリーズを韓国版にリメイクした作品だ。ユ・ジテは「韓国式にうまく脚色されましたので、それなりの評価は受けられるだろうと思っていました」と自信した。

出演を決めた決定的な理由について彼は「この作品は私の所属事務所で作ったのです。私に『ユ・ジテという俳優がよく合うと思う』と言ってくれました。そしてもちろん、スペインのドラマを見ながら多種多様なキャラクターと俳優たちの情熱に惚れました」と明かした。

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「ペーパー・ハウス・コリア」でユ・ジテは、造幣国に侵入する強盗を計画した教授役を引き受けた。教授は各分野に優れた能力を持っている人々を集めて強盗団を作り、複数の変数をあらかじめ計算し、全てを考える人物だ。

ユ・ジテは一人で演じる場面と、セリフが多い教授役をこなすために様々な方法を使って努力した。「キャラクターが簡単ではないと思ったので、声優に会いました。発音法に気を使いました」とし、「またNetflixで公開されている、説明がたくさんあるアニメの中に出てくるセリフに沿って読んだりもしました。『進撃の巨人』などの日本語のセリフを韓国語で読む練習をしました。『ペーパー・ハウス・コリア』を1年間撮影しながら、Netflixにあるアニメをすべて真似てみました」と明かした。

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続いて彼は「私たちの作品の中のセリフは、人物たちのティキタカ(相性が良く、ポンポンとやり取りする様子)があるわけではありません。何と言いましょうか、文語体のような雰囲気のセリフを説明的にしなければならなかったのです。私のセリフの9割を占めていたので、簡単ではありませんでした。ミザンセーヌ(演出)のない部分でドラマを撮る方法では、セリフがずっと流れ出ていくので伝達力を高めようとしました。セリフが羅列されたら退屈で面白くないので、長くても3秒で切りました。ジャンプカット(時間を飛ばして繋ぐこと)などが補充されると思い、伝達力にフォーカスしました。私は一人で離れている時間が長かったので、1ヶ月に2~3回撮ってまた次の月に撮ったりして、一人で練習をする時間もありました」と話した。

彼は「説明するセリフが多く、発音法が容易ではありませんでした(笑)。『ペーパー・ハウス・コリア』を終えてから、説明するセリフを言う部分がうまくなりました。次はもっと向上した能力をお見せできるのではないかと思います(笑)」と話した。

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「自分だけの強みを見せたかった」というユ・ジテは「ビジュアル的に、資本主義に染まっている教授の姿を見せたいと思いました。原作の教授よりも、スーツとか人々に(ビジュアル的に)好感を引きだすことができるようなかっこよだを見せたかったのです。ですから洗練されたデザインのメガネよりも、ふちに色のついたメガネはどうかと提案しました。そしてヘアスタイルもおでこを見せるよりも前髪をおろして、純粋で信頼感が抱かせるような姿を見せたいと思いました」とキャラクターのビジュアルな部分において気を使った部分を伝えた。

それと共に「複数の(原作)シーズンを12のエピソードに圧縮したので、叙詩の説明が減った部分もあります。そのため隠されたニュアンスを作るために準備しました」と、俳優キム・ユンジンとの演技を通じてメロ的な部分を強調したかったと明かした。

完成した作品を見てどうだったかと聞くと、「撮る時に様々なショットを収めたので、予想できた部分もありました。ビジュアル的な部分は予想できましたが、その予想から大きくは外れていませんでした。早い展開がとても印象的でした。人物を立体的に描くために、退屈することなく、早い展開が適していたと思います」と答えた。

写真=Netflix
スペイン原作とは異なり、韓国版「紙の家」の強みを聞くと、「早い展開なので、滑らかにストーリーに溶け込むことができます。無理なく見ることができるという点が強みだと思います」と答えた。続いて彼は「韓国式に解釈するとしたら、南と北の共同経済区域という背景と構成を注意深く見ていただきたいです。1インチの壁を越えてK-コンテンツがアジアはもちろん、世界を圧倒してほしいという気持ちです」と強調した。

撮影現場の雰囲気はどうだったかと尋ねると、彼は「滑らかに流れていきました。監督が上手く進めてくれて、みんなついて行こうと努力しました。俳優が考えるディテールはあると思いますが、映像を撮る時は現場の言葉によく従ってこそうまく流れていくので、できるだけ従い、配慮しようと努力しました」と答えた。

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ユ・ジテはNetflixの作品に出演したことについて、「グローバルOTT(動画配信サービス)のNetflixと仕事をしてみると、若干大きさの違いを感じました。私は映画を集中的にやってきて、最近になってドラマをやりましたが、世界中の視聴者を対象にしているので、考えの転換になりました。海外ではこんな感じだろう考えながら取り組みました。Netflixが最大のプラットフォームだと思いますので、人に対する態度も格別です。最後(の撮影日)に花をくださったのもとても印象深かったです(笑)」と明かした。

先月24日にNetflixを通じて全世界公開された「ペーパー・ハウス・コリア」は韓国、ベトナム、タイ、台湾、シンガポール、フィリピン、モロッコ、マレーシア、日本、インドネシア、香港などで1位となった。

ユ・ジテは「海外の視聴者は私を『オールド・ボーイ』でのみ知っていると思いますが、『ペーパー・ハウス・コリア』でメロもできる俳優として知っていただきたいです。最善を尽くした作品なので、不足している部分も寛大に理解していただき、愛していただければ幸いです。これからも素敵な姿をお見せするために最善を尽くします」と話した。

記者 : キム・ボラ