是枝裕和監督と韓国へ!映画「ベイビー・ブローカー」出演者たちがカンヌ国際映画祭を終えて空港に“皆さんの声援のおかげ”

MYDAILY |

マイデイリー DB
「第75回カンヌ国際映画祭」のコンペティション部門に招待され、韓国俳優として初めて最優秀男優賞を受賞した映画「ベイビー・ブローカー」のソン・ガンホをはじめ、カン・ドンウォン、IU、イ・ジュヨン、そして是枝裕和監督が韓国に一緒に到着した。

ソン・ガンホは「映画祭の受賞舞台では感想を話せる時間が制限されていたため、多くのことは申し上げることができなかった。この場でもう一度申し上げますと、このような成果や結果を果たすことができたのは、韓国映画を愛してくださる人々の声援があったからで、皆さんの声援がなかったらこのようなことは不可能だったと思う。改めてこの場を借りて韓国映画に声援を送って下さるファンの皆さんに感謝の言葉を伝えたい」と感想を明かした。

続けて「『ベイビー・ブローカー』は是枝裕和という日本の巨匠監督が韓国俳優と一緒に作品を作ったことに意味がある。国が違っても、お互いに異なる部分があっても、映画を通じて同じ文化や考え、そして感情を持つことができる。追求する美しさがあれば、一緒に共有できるという面で重要な作業だった。本作は国を離れて、人に関する物語、社会に対する物語、感情に関する物語だと思って楽しんでいただければ、新鮮で感動的な話として共感できると思う。たくさんの期待をお願いする」と述べた。

また「パク・チャヌク監督は20年来の知り合いで、映画的同志であり、実の兄貴のような監督だ。普段からよく会って作品の話をたくさんする。決めておいて、これから、いつ、また作業を一緒にしようという約束より、心理的にお互いに応援している。いつになるのか、分からないが、いつかまた一緒に作業をする日が来ると思う」と話した。

パク・チャヌク監督は映画「別れる決心」で監督賞、ソン・ガンホは「ベイビー・ブローカー」で最優秀男優賞受賞の栄光を手にした。彼らは2009年、映画「渇き」で協業しただけに、互いの受賞を心より祝福し、感動的な雰囲気を醸し出した。

ソン・ガンホはカンヌ現地でのインタビューを通じて「受賞者と呼ばれた瞬間、パク・チャヌク監督が走ってきて抱きしめてくださって、とても感動した。監督の眼差しを見たが、とても喜んでいらっしゃったし、瞬間的にその感動を感じることができた」と伝えた。

これに対し、パク・チャヌク監督も「ソン・ガンホの受賞に、思わず廊下を渡って走ってしまった」と喜びを表した。

また「『ベイビー・ブローカー』をまだ観ていないが、あまりにも好評でソン・ガンホに『演技がとても素晴らしいと聞いた』と話したら、彼から『僕は助演です。大したことないです』と言われた。なのに最優秀男優賞を受賞するなんて……まったく」というエピソードを明かして、笑いを誘った。

ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、IU、イ・ジュヨン、ペ・ドゥナらが出演する映画「ベイビー・ブローカー」は、子供を育てられない人が匿名で赤ちゃんを預けていく“ベイビー・ボックス”を巡り、出会っていく人間関係と予想できない特別な旅を描く。日本の是枝裕和監督が演出を務め、ソン・ガンホは劇中でお金をもらって子供を養子縁組させようとするブローカーのサンヒョン役を演じる。同作は5月26日に「カンヌ国際映画祭」のメイン会場となるPALAIS DES FESTIVALSで公式上映され、大きな拍手を受けた。

韓国では6月8日に、日本では6月24日に公開される。

・【PHOTO】是枝裕和監督&ソン・ガンホ&IUら「第75回カンヌ国際映画祭」を終えて韓国へ…トロフィーを抱え満面の笑み

・是枝裕和監督「ベイビー・ブローカー」がカンヌで2冠!“ソン・ガンホの受賞嬉しい…今後も日韓の関係が進むことを願う”

記者 : クァク・ミョンドン、写真 : ソン・イルソプ