Vol.1 ― キム・ミンギュ「『社内お見合い』ではセクシーな30代の男性を表現するため15kg増量した」

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。

デビュー10年目にして全盛期を迎えている俳優がいる。2013年にデビューし、着実に経験を積んできたキム・ミンギュが、SBS「社内お見合い」のチャ・ソンフン役でついに翼を広げた。“デンデン(犬を可愛く言う表現)男”だとばかり思っていたキム・ミンギュは、セクシーな魅力をアピールして視聴者を魅了した。

筋肉質のボディに眼鏡をかけても隠しきれない美しいビジュアル、知的でありながらもスイートな口調と眼差しまで。彼は女心を掴むのに十分な魅力をアピールした。可愛らしい“年下男”のイメージは跡形もなく、“大人セクシー”なチャ・ソンフン役を完璧にこなしたキム・ミンギュ。話題の“眼鏡キス”シーンでSNSや各コミュニティを騒がせ、さまざまなレジェンドシーンを生み出して爆発的な反響を得ている。その人気を証明するかのように、ドラマ出演後にSNSのフォロワーは200万人以上も増加し、“キム・ミンギュの再発見”という好評が続いた。20代の終わりに出会った最高のキャラクターで全盛期を迎えている彼の、きらびやかな将来に期待したい。

―― 「@star1」とは2回目の撮影です。今日の撮影はいかがでしたか?

キム・ミンギュ:2019年に「パフューム~恋のリミットは12時間~」を撮影した時、「@star1」に会ったと記憶しています。もうずいぶん時間が経っているんですね。今日の撮影は本当に楽しかったです。このような爽やかなコンセプトのグラビアは本当に久しぶりでした。明るく少年のような雰囲気が恥ずかしくもあったのですが、良い写真が撮れたようで楽しかったです。

―― 「社内お見合い」が好評を得ましたが、ここまで愛されると予想していましたか?

キム・ミンギュ:当然、全く予想できませんでした。しかし、ここまでとは思いませんでしたが、僕なりに期待はしていました(笑)。「今回のドラマはうまくいったらいいな」と。ですが、想像していたよりもずっと大きな愛をもらって、実感が湧きません。戸惑いましたが、ドラマが成功して本当に嬉しいです。

―― “デンデン男”とばかり思っていたのですが、クールでセクシーな秘書役が本当に似合っていましたね。

キム・ミンギュ:今回のドラマを通じて、イメージチェンジをしたかったんです。これまでは“年下男”のニックネームをたくさんつけてくださったのですが、僕も30歳を控えているので、これからは年下男のイメージを脱ぎ捨てて、どっしりしていて男性らしい魅力を見せなければならない時期だと思いました。今回の作品ではイメージチェンジを目標にして演技しました。幸い、多くの方々に好評していただき嬉しかったです。


―― 実際の性格はどうですか?“デンデン男”とクールな男ではどちらに近いですか?

キム・ミンギュ:僕はぶっきらぼうな方です。照れくさいことは本当に苦手です。自分で男らしいと言うのも変ですが、男らしいものを好むというか……とにかく普段の自分は落ち着いている方ですね。

―― 今回チャ・ソンフン役のために準備もたくさんしたと思いますが、どのような部分に気を使ったのですか?

キム・ミンギュ:まず、ビジュアルにたくさん気を使いました。30代の男性と言えば、セクシーで筋肉質の男性を想像しました。ですので、このドラマを撮影するために体を大きくしました。15kgをバルクアップ(筋肉をつけて身体を大きくすること)しましたから。体を作るために一生懸命に運動しました。多い時は1日に2回、4時間ずつやりました。食事も時間を決めて、牛肉だけを1日6食ずつ食べました。一日中牛肉だけを食べていたら、本当に飽きて吐きそうになりました(笑)。それでも体を大きくするために一生懸命食べました。そしたら徐々に体重が増え始めたんです。

―― ドラマを見ても俳優たちとの相性がどれほど良いか感じられましたが、共演者とのケミ(ケミストリー、相手との相性)はいかがでしたか?

キム・ミンギュ:現場の雰囲気は最高でした。素敵な方々と共演して、面白いケミをお見せできたと思います。アン・ヒョソプさんとは、最初は互いに親しくなるためすごく努力しました。男同士で、2人ともちょっと人見知りなので。あれこれたくさん会話をしたら親しくなりました。ソル・イナさんはすごく性格が良い方です。役が役であるだけに、イナさんと1番たくさん会話をしましたが、すごく明るくて社交性もありますし、人見知りもしません。おかげで良いシーンが撮れたと思います。

―― チャ・ソンフンとチン・ヨンソ(ソル・イナ)のロマンスも注目を集めました。ソル・イナさんとの恋愛の演技はいかがでしたか?

キム・ミンギュ:イナさんとはたくさん会話をしました。メインカップルとサブカップルが見せる恋愛が違ってこそ、視聴者が見た時にもっと楽しく、もっと豊かに感じるだろうと思って、相談をたくさんしたんです。例えばチャムチャミョン(チャンポン+ジャージャー麺)を全部食べるような雰囲気を出したかったというか。どっちも食べたいからチャムチャミョンというメニューが開発されたのですから。このドラマもチャンポンとジャージャー麺のように、テム(アン・ヒョソプ)&ハリ(元gugudan キム・セジョン)カップルとソンフン&ヨンソカップルの魅力が確実に違うものであってほしいと思いました。イナさんとも意見が合って、同じ雰囲気にならないようにいろいろと相談しました。

―― 「眼鏡に足跡を残した男」と呼ばれています。“眼鏡キガル(キスしてしまえの意味)”シーンに触れずにはいられません。キスの途中で眼鏡を外す、あの名シーンはアドリブだったそうですね。

キム・ミンギュ:このように熱い反響があるとは、本当に予想できませんでした。僕は“キガル”の意味も知らなかったんです。チャ・ソンフン役を演技しながら、どうすればセクシーに見えるか悩みましたが、眼鏡を外すシーンは意図したものではなかったんです。チャ・ソンフンは眼鏡をかけている人ですが、キスシーンを撮っていたら眼鏡が邪魔だったんです。キスシーンに集中していたら、眼鏡を何とかしたいと思いました。それで外したんですけど、ここまで話題になるとは思わなかったです。キスシーンを撮った後、むしろ外すのが不自然に見えたらどうしようと心配していました。後で放送を見て、「うまく外したな。良かった」とだけ思っていたのに、ここまで喜んでくださるとは(笑)。

―― “眼鏡キス”シーンの映像にコメントがたくさん寄せられました。記憶に残っている反応はありますか?

キム・ミンギュ:面白いコメントがすごくたくさんありました。「眼鏡に足跡を残した男」というコメントも記憶に残っていますし、「隣にいる夫に眼鏡をかけてあげたい」というコメントにも笑いました。多くの方々がコメントを寄せてくださって嬉しかったです。

―― 照れくさいセリフは我慢できたのですか(笑)?

キム・ミンギュ:僕は照れくさいのが苦手なんですよ。ですので今回の作品をやりながらすごく努力しました。自分が照れくさいと思いながら演技をしたら、視聴者も気持ち悪いと思うかもしれないと思い、どのように表現すればいいか悩みました。照れくさいセリフに視聴者が負担を感じないように、セリフをなるべくさらりと言うために努力しました。アン・ヒョソプさんがすでに照れくさいセリフをたくさん言っていたので、自分は少しあっさりした感じにしようと思いました。

―― チャ・ソンフン役とのシンクロ率に、100点満点中何点をあげたいですか?

キム・ミンギュ:90点です。高すぎるでしょうか? ハハ。自分では未熟なところも多いと思うのですが、ありがたいことに視聴者の方々にぴったりだと言っていただいたんです。シンクロ率は視聴者の方々が判断してくださるものだと思っているので、90点をあげたいです(笑)。また、この役を通じてイメージチェンジできたので、僕なりに満足度も高いです。

記者 : ファン・ヨンド