カン・スヨンさん、仲間に見守られ本日(5/11)出棺…ムン・ソリ、ソル・ギョングらが最後の挨拶「悔しくて悲しい」

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写真=マイデイリー DB
女優のカン・スヨンさんを見送る告別式が、悲しみの中で行われた。

カン・スヨンさんの告別式が本日(11日)午前10時、三星(サムソン)ソウル病院の葬儀場地下1階の告別式場にて行われた。告別式の司会は俳優のユ・ジテが務め、江陵(カンヌン)国際映画祭の理事長キム・ドンホとイム・グォンテク監督、ムン・ソリ、ソル・ギョング、ヨン・サンホ監督が追悼の言葉を伝えた。

葬礼委員長を務めるキム・ドンホ理事長は「我々映画人たちは、悲しい気持ちで集まった。カン・スヨンさんを愛するすべての方々が信じられず、悔しくて悲しい気持ちで君を送ろうとしている」と伝えた。

また「私たちがよく行っていた餃子屋さんで会ってから1ヶ月も経っていない。当時、健康に見えたのにどうしたことか」とし「モスクワでの初対面から33年が経った。これまで父と娘、兄と妹のように過ごしてきたのに、どうして僕より先に去るの」と切ない気持ちを伝えた。

故人を愛する人々の悲しい別れの挨拶は続いた。イム・グォンテク監督は「スヨンさん、友達のように、娘のように君が傍にいてくれていつも心強かったのに……。どうしてそんなに急いで行ってしまったの。ご冥福をお祈りする」と短い挨拶を伝えた。

俳優のソル・ギョングは声を震わせながら「先輩に追悼の言葉を伝えるなんて。とても悲しくて悔しい。あまりにも非現実的で、映画のワンシーンだとしてもやりたくない怖いシーンだ。この場が残酷すぎる」と訴えた。

ムン・ソリとヨン・サンホ監督も故人を送る悔しさについて語り、追悼の言葉が続く間、式場は悲しみに包まれた。

韓国映画を世界に知らせた最初の女優、元祖ワールドスターのカン・スヨンさんは、5月7日の午後3時に亡くなった。享年56歳。

子役としてデビューした彼女は「鯨とり2」「青春スケッチ」などに出演し、青春スターとして浮上した。また1986年、イム・グォンテク監督の「シバジ」で「ベネチア国際映画祭」の主演女優賞を受賞、韓国映画史上初のワールドスターとなった。

剃髪までするなど演技への情熱を示した「波羅羯諦 ハラギャティ」を通じて「モスクワ国際映画祭」でも最優秀主演女優賞を受賞し、1990年代には「墜落するものには翼がある」「競馬場へ行く道」「君の中のブルー」「サイの角のように1人で行け」「ディナーの後に」など数多くのヒット作を誕生させた。2001年にはドラマ「女人天下」で人気を博した。

アメリカの通商圧力に立ち向かい、韓国映画を守るため「スクリーン・クォータ守護天使団」として活動した彼女は2015年、「釜山(プサン)国際映画祭」が政府の干渉により危機に見舞われると、共同執行委員長を務め「釜山国際映画祭」を守るため乗り出した。2017年まで最も厳しかった時期に「釜山国際映画祭」の執行委員長を務め、映画祭のために力を注いだ。

素晴らしい女優を超え、世界中に韓国映画を知らせたスターであり、強力なリーダーでもあった女性映画人のロールモデル、カン・スヨンさん。彼女は最近、ヨン・サンホ監督の新作「JUNG_E/ジョンイ」(仮題)に出演し、スクリーン復帰する予定だった。葬地は龍仁(ヨンイン)追慕公園になる。

・イ・ビョンホンからユ・ヘジンまで続々…カン・スヨンさんの葬儀に多くの映画関係者が参列

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記者 : イ・スンギル