「その年、私たちは」アン・ドング“チェ・ウシクさんに会いたくて早く現場へ…ずっと演技をしていたかった”

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
俳優のアン・ドングが「その年、私たちは」放送終了の感想を伝えた。

アン・ドングは最近韓国で放送終了となったSBSの月火ドラマ「その年、私たちは」(演出:キム・ユンジン、脚本:イ・ナウン)で、チェ・ウン(チェ・ウシク)の仕事上手で頼もしいマネージャー、ク・ウンホ役を演じた。

ク・ウンホはチェ・ウンの親しい弟としては可愛らしい姿を見せながらも、仕事においてはしっかりとした面を見せた。親しいイ・ソリ(パク・ジンジュ)との妙な関係では、多情多感な部分も見せた。自然でありながらも繊細なアン・ドングの熱演は、キャラクターの善良な性格をそのまま伝え、視聴者に愛された。

ドラマで新しい若者の顔を提示して注目を集めた新人アン・ドングは、デビュー作JTBCドラマ「風が吹く」で主人公クォン・ドフン(カム・ウソン)の青年時代を演じた。その後、JTBCドラマ「天気が良ければ会いにゆきます」、KBS 2TVドラマ「霊魂修繕工」に続き、Netflixオリジナルシリーズ「Sweet Home」で軍人役として出演し、強烈な印象を残した。
 
多彩なキャラクターを通じて成長する演技を見せている新人アン・ドングに「その年、私たちは」とク・ウンホに対して聞いた。以下は彼の一問一答だ。

――放送終了の感想をお願いします。

アン・ドング:視聴者としても、もっと観たい作品なのに、もう終わるなんて寂しいです。16話まであっという間に時間が過ぎました。終わるのは寂しいですが、多くの方々に愛された作品だと感じているので、心は温かいです。

――ク・ウンホというキャラクターをどんな人物として解釈し、準備しましたか。

アン・ドング:ウンホは感情に正直な人物です。ときめき、期待、興奮、悲しみまで、どんな状態でも、感情でも隠しません。自身の感情をすぐに表現します。そこに重点を置いて、感情をすぐに表現しようと思いました。そしてウンホは口数が多いです(笑)。口数の多いウンホが深く考えるとテンポが悪いと思って、現場でも速く考えようと努力しました。時にはウンホの考える速度が速すぎてついていけない時もありました。

――ク・ウンホは可愛くも頼もしいマネージャーとしてチェ・ウンの力になる存在でした。ク・ウンホにとってチェ・ウンはどんな存在だと思いますか。

アン・ドング:おかしいくらいウンホの全てでした。20代を全てウン兄さんにかけたと言ってもいいでしょう。ウンホのセリフのように、給料、食費、休める場所、全てをウン兄さんからもらいました。その分、ウン兄さんはウンホにとって全てです。そんな兄さんが僕だけに内緒で再び恋愛をしていたので寂しいと思ったのでしょう。ウンホはウンのことをエンジェイ(ノ・ジョンウィ)よりもっとアイドルだと思ったかもしれないですね。近くでお兄さんを見ながらたくさんのことを学んだと思います。ウンホが頼もしいマネージャーだったのかはウン兄さんに聞かなければならないですが、ウン兄さんはウンホにとって本当に頼もしい兄さんでした。兄さんと一緒にいると引け目を感じることも、怖いこともなかったです。

写真=ACE Factory
――ク・ウンホとイ・ソリの関係の発展を応援する反応も多かったです。ソリに対するウンホの感情をどう表現しようとしたのですか?

アン・ドング:ウンホが感情に正直だと言われたのですが、ウンホにとって愛という感情は難しいものでした。ウンホは愛をまだよく知らないのかもしれないと思いました。最初ウンホというキャラクターに出会って、彼の今までのストーリーを作りながらも、悩んだのは恋愛経験の有無でした。僕の結論はほとんど「無し」でした。ウンホはきちんとした恋愛もできず、兄貴の傍で仕事ばかりしていたと思います。恋愛の必要性も感じなかったかもしれません。ソリに感じる気持ちも似ていると思いました。ウンホは本人がどうしてその居酒屋にそんなによく行くのか分からないと考えました。ただこの店は妙に魅力的だと思い、ソリは年下の男とは付き合わないということを知って喜びながらも思わず嫉妬し、ソリの仕事を手伝いながら、彼女に対する感情を知っていくのだと思いました。

――最も記憶に残っているシーンとドラマの名シーンを挙げるならどこでしょうか。

アン・ドング:ウン兄さん、ジウン(キム・ソンチョル)兄さんとの初めてのシーン、公園でのシーンが記憶に残っています。ウンホが初めて登場するシーンでもあったのですが、お兄さんたちととても気楽に撮影しました。遅い時間で疲れた状態だったのですが、お兄さんたちのおかげで笑いながら撮影をした記憶があります。お兄さんたちとのアドリブも楽しかったです。(撮影前に)ビールの缶が揺れてしまったのか、缶を開けるや否や泡が溢れて、3人が同時に「あ〜!」と冗談で腹を立てるような反応をしました。『とても自然にいられる現場だ』と感じた撮影でした。その日以来、現場に対する気持ちがもっと楽になりました。個人的な理由で最も記憶に残っているシーンです。ドラマの名シーンは多すぎて選ぶのが難しいです。ウン兄さんとヨンス姉さんの名シーンは特に多いです。僕はコオ作家が初めて世の中に顔を公開した日を名シーンにあげたいです。ウン兄さんが絵を描いた後、世の中に自身を紹介する瞬間、現場で胸がいっぱいになりました。ウンホにとってもウン兄さんにとっても意義深い時間だったと思います。

――マネージャーとアーティストとして、チェ・ウンとのケミストリー(相手との相性)をはじめ、キャラクター間のケミストリーが良いという評価が多かったです。俳優たちとの共演はいかがでしたか。

アン・ドング:とても気楽で良かったです。ソンチョル兄さんが、ウシク兄さんに会いたくて、早く撮影現場に行きたかったと話したことをどこかで見た気がするのですが、僕もそうでした。現場に行くとウシク兄さんがいるので、早く行って兄さんに会いたかったです。ずっと一緒に演技をしたいと思いました。僕に足りない部分があってうまくいかないこともあったけれど、とてもよくリードしてくれました。演技がうまくいかず悩みが多い日に、お兄さんに色々と聞いたのですが、優しく全部聞いてくれて自分のことのようにサポートしてくれました。当然ケミストリーは良かったです。ウンホがウンを好きだったように、僕もウシク兄さんがすごく好きで、尊敬しています。ジンジュ姉さんもそうでした。早めに会って楽しくセリフを合わせ、遊びながら待機していました。そして何か合わない気がすると現場ですぐに意見をやり取りしました。このようなケミストリーがそのまま見えたようで良かったと思います。

――撮影現場でのエピソードを教えてください。

アン・ドング:撮影を始めた頃、扮装室長との対話の途中で同じ故郷、同じ中学校出身であることを知ったんです。思わず『ウワ』と叫んだのですが、あまりにも声が大きくて注意されました。恥ずかしかったです。僕の故郷はすごく小さいところなので、同郷の人にソウルで会うのは珍しいことです。現場で会えたこと自体が僕にとってはエピソードになりました。

――チェ・ウンが離れた後のク・ウンホの人生を描いてみたらどうでしょうか?

アン・ドング:ウンホも主体的な人生を生きなければいけないのではないでしょうか。兄貴に頼りながらたくさん学んだと思います。これからは独立して、ウンホの夢を広げてほしいです。ウンホの夢はエンジェイのマネージャーなのかもしれません。何であっても、ウンホに幸せな人生を生きてほしいです。

――アン・ドングさんにとって「その年、私たちは」はどんな作品として記憶に残ると思いますか。

アン・ドング:後になってもずっと思い出すと思います。その年、僕たちはとても幸せだったと。僕にとっては、20代の最後を美しく締めくくることができるようにしてくれた作品です。素敵な人たちと素敵な作品で20代の最後を過ごしたので、僕の20代として記憶すると思います。とても大切で美しい作品です。

――視聴者の皆さんに挨拶をお願いします。

アン・ドング:視聴者の皆さん、こんにちは。ク・ウンホ役を演じたアン・ドングです。今まで送ってくれた声援のおかげでとても幸せに撮影し、最終話まで温かい気持ちで一緒に視聴しました。撮影をする際、いつも『どうすれば見る方々にもっと共感してもらえるだろうか、もっと楽しんでもらえるだろうか』と悩みながら作り上げています。まだ足りない部分はありますが、皆さんからの愛に支えられてこれからも楽しさを与えられるように努力します。ありがとうございます。

記者 : パク・スイン