アジア歌手初の快挙も!新型コロナも止められなかったBTS(防弾少年団)の勢い…2021年の活躍を振り返る

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写真=BTS 公式Twitter
2021年、新型コロナウイルスもBTS(防弾少年団)の歩みを止めることはできなかった。

昨年の音楽シーンは2020年と同様、新型コロナウイルスによる制約があった。繰り返されるコロナウイルスの感染拡大、そしてデルタ株、オミクロン株など変異株の出現で緊張を緩められない一年だった。

それでもアーティストたちは新曲をリリースし、オンラインコンサートを生配信してK-POPの存在感を高めた。そして約2年ぶりの対面コンサートも実現し、観客の前で歌った。

BTSの音楽も止まらなかった。ARMY(BTSのファン)を励まし、世界に希望を届けるという思いで昨年5月にデジタルシングル「Butter」、7月に「Permission to Dance」、9月にコールドプレイとのコラボ曲「My Universe」を発売した。パンデミックの長期化で活動の幅はコロナ以前よりも狭まったままだが、各種オンライン公演やリアリティなど多彩なコンテンツを公開、個人Instagramも開設し、ファンとコミュニケーションしている。


◆ビルボード1位から「AMAs」大賞まで…21世紀のポップアイコンに

写真=BIGHIT MUSIC
熱心な活動は眩しい成果につながった。2020年「Dynamite」で韓国歌手として初めてビルボードのメインシングルチャートである「HOT100」で1位に輝いたBTSは、「Savage Love」のリミックスバージョン、アルバム「BE」のタイトル曲「Life Goes On」でも1位に輝いた。昨年は「Butter」で10回、「Permission to Dance」で1回、「My Universe」で1回、「HOT100」の1位を獲得した。

特に「Butter」は、2021年の「HOT100」で最も多く1位を獲得した曲であり、63年間のビルボード史上、10週以上1位を達成した40番目のシングルとして記録された。BTSはたった1年1ヶ月の間で計6曲が1位を獲得し、ビートルズ以降最短記録となった。

アメリカの三大音楽授賞式でも意味のある成績を収めた。BTSは昨年5月に開催された「2021 ビルボード・ミュージック・アワード(Billboard Music Awards)」では、「トップ・ソーシャル・アーティスト(TOP SOCIAL ARTIST)」「トップ・デュオ/グループ(TOP DUO/GROUP)」「トップ・ソング・セールス・アーティスト(TOP SONG SALES ARTIST)」「トップ・セールス・ソング(TOP SELLING SONG)」という4部門で受賞。「トップ・ソーシャル・アーティスト」は2017年以降、5年連続の受賞だった。

写真=BTS 公式Twitter
昨年11月に開催された「2021 アメリカン・ミュージック・アワード(2021 American Music Awards、AMAs)」でも、「フェイバリットポップデュオ/グループ(Favorite Pop Duo or Group)」をはじめ、主要部門である「フェイバリットポップソング(Favorite Pop Song/Butter)」で受賞した。さらに大賞にあたる「アーティスト・オブ・ザ・イヤー(Artist of the Year)」まで3冠に輝き、同授賞式で4年連続の受賞となった。アジアのアーティストが「AMAs」で大賞を受賞したのは初めてだ。BTSがアメリカの音楽シーンでもトップアーティストになったことを確実に証明した。良質の音楽とステージを披露し、継続して努力してきたために成しえたことだった。

さらにBTSは2年連続で「グラミー賞」にノミネートされた。彼らは1月31日に開催される「グラミー賞」の「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス(Best Pop Duo / Group Performance)」部門の候補となっている。これは2020年「Dynamite」でノミネートされた部門と同じ部門だ。

「グラミー賞」は世界のアーティストも夢のステージに挙げる授賞式で、ノミネートだけでも大きな栄誉だ。もし初の受賞となれば、アジア出身アーティストとしては初めてアメリカの3大授賞式ですべて受賞するという“グランドスラム”を達成することになる。BTSは「2年連続でノミネートされ、信じられないくらいだ。ドキドキしているし、期待もしている。まだ乗り越えるべき壁があるということ、まだ挑戦ができるということに感謝している。乗り越えられたら嬉しい」と伝えた。

韓国の年末の授賞式でも大きな成果をあげた。昨年12月4日、「MMA 2021(MelOn Music Awards 2021)」で大賞(今年のベストソング)を受賞したことに続き、11日の「2021 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS(2021 MAMA)」では大賞など計9つの賞を受賞した。

これでBTSは2016年に自身初の大賞(MMA「今年のアルバム賞」、MAMA「今年の歌手賞」)を起点に6年連続で大賞受賞というもう一つのK-POPの新記録を立てた。1回の受賞も難しい大賞をここまで連続して受賞しているのは、トップの位置でも絶え間なく血、汗、涙を流しているという証である。BTSの記録はBTSのみが塗り替えられるという公式は、2021年にも有効だった。


◆2年ぶりに開催された有観客公演…新たなチャプターの予告も

写真=BIGHIT MUSIC
全世界の人々がそうであったように、簡単には解消されない“コロナブルー”を語ったこともあったBTSは、約2年ぶりに感動の“春の日”を迎えた。昨年11月27~28日、12月1~2日にアメリカ・ロサンゼルスのSoFiスタジアムで「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - LA」を開催した。2019年10月にソウル松坡(ソンパ)区蚕室(チャムシル)オリンピックメインスタジアムで開催した単独コンサート「LOVE YOURSELF:SPEAK YOURSELF [THE FINAL]」以降、2年1ヶ月ぶりに開催した対面コンサートだった。

久々にファンでいっぱいになった会場に登場したBTSは、ステージを動き回って挨拶した。感情がこみ上げ、目頭を熱くしたメンバーやファンもいた。BTSは今回のロス公演で約21万3,000人の観客(1回につき約5万3,000人)を動員し、変わりない人気を誇った。メンバーたちは「僕たちがいるべき場所に戻った気分」とし「今まで待っていてくれて感動的だ。光栄に思う」と明かした。

ロス公演を終え、デビュー後2度目の長期休暇に入ったBTSは、休息をとってより元気になった姿でファンの愛に応えるという。2013年にデビューしたBTSは来年デビュー10周年を迎える。BTSは2022年に新しいチャプターの幕を開けるニューアルバムを発売する。3月にはソウルでの対面コンサートも予定されている。

ロス公演の記者懇談会で「インタビューなどでどうやってそんなに情熱的なファンダムと共にできるのかという質問をよくもらうが、いつもARMYの皆さんが一緒なのでここまで長く活動できたと思う。ロス公演をやって、ファンの声のおかげで僕たちは生きていると改めて気付いた」と語ったBTS。デビュー9年目にも自身の記録を更新している彼らが、来年はどんな活動を展開するのか関心が集まっている。

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記者 : ファン・ヘジン