チョン・ドヨン&リュ・ジュンヨル、新ドラマ「LOST 人間失格」に出演決定…2人の共演に高まる期待

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写真=マネジメントSOOP、C-JeSエンターテインメント
「LOST 人間失格」のチョン・ドヨンとリュ・ジュンヨルが濃い感性のドラマで帰ってくる。
 
2021年下半期に韓国で放送予定のJTBC新ドラマ「LOST 人間失格」(脚本:キム・ジヘ、演出ホ・ジノ、パク・ホンス)がチョン・ドヨン、リュ・ジュンヨルのキャスティングを確定し、本格的な撮影に入る。豪華な俳優たちと映画界で有名な制作陣の出会いがどんなセンセーションを巻き起こすのか、ドラマファンの期待を高めている。
 
「LOST 人間失格」は人生の下り坂の途中で“何もできなかったこと”に気づく、光に向かって最善を尽くして歩んできた平凡な人々の物語を描く。何者にもなれないまま人生の道に迷っている女性ブジョン(チョン・ドヨン)と、何者にもなれそうもない自分が怖くなった、青春の終わりを迎えている男性ガンジェ(リュ・ジュンヨル)、深い闇の中で向き合った2人の男女の心染みる癒しと共感の物語だ。

「LOST 人間失格」はチョン・ドヨンとリュ・ジュンヨルの共演だけで、一気に話題作として浮上した。さらに、名前を聞いただけで信頼が高まる数々の「人生の作品」を作り上げた制作陣の出会いは、ドラマの高い完成度を期待させる。映画「世宗大王 星を追う者たち」「ラスト・プリンセス -大韓帝国最後の皇女-」「春の日は過ぎゆく」「八月のクリスマス」など、数多くの名作を手掛けた韓国メロドラマの巨匠であるホ・ジノ監督が選択した初ドラマという点も視聴者をときめかせている。映画「ソウォン/願い」「私の愛、私の花嫁」「建築学概論」など笑いと涙、感動を自由自在に行き来する脚本家のキム・ジヘが執筆を担当した。人間の内面を掘り下げる深みのある洞察で濃い感性のドラマを完成するということで、期待が高まる。

高い人気を集めた「グッドワイフ~彼女の決断~」以来、約5年ぶりにドラマに復帰するチョン・ドヨンは、作家になりたかったゴーストライターのブジョン役を演じる。最善を尽くして生きてきたが、ある日、ふと失敗した自分と向き合い、生きる理由を失った女性だ。急な人生の下り坂にさしかかっているブジョンは、暗闇の中に入っていく。チョン・ドヨンは苦痛を抱えて生きていくブジョンの喪失と不安、空虚と寂しさを行き来する激しい感情変化を訴求力の高い演技で描いていく。

チョン・ドヨンは今も語られている人気作品に出演し、自分の真価を証明してきた。1997年、スクリーンデビュー作である映画「接続 ザ・コンタクト」を皮切りに、「ユア・マイ・サンシャイン」「無頼漢 渇いた罪」「男と女」「君の誕生日」「藁にもすがる獣たち」など、数多い“人生の作品”を作り出した。子どもを失った母親の苦痛を切実に描いた「シークレット・サンシャイン」を通じて、「第60回カンヌ国際映画祭」で女優主演賞を受賞する快挙まで成し遂げた女優だ。

多様なジャンルを行き来しながらも、限界のない演技を見せているリュ・ジュンヨルの型破りな変身も注目に値する。彼は役割代行サービス運営者のガンジェ役を演じる。ガンジェは貧乏から脱し、より高みに登るために危険も甘受する男だ。金持ちの人生を夢見たが、何一つ成し遂げられなかったことに気づき、人生の上り坂の直前に目的を失う。そこで危うく見える女性ブジョンに出会い、激しい感情変化を経験する。

自分だけのカラーが明確なリュ・ジュンヨルは、変化に富んだ演技を動力に、人々から絶対的な支持を得ている。ドラマ「恋のスケッチ~応答せよ1988~」の成功で人気若手俳優に仲間入りした彼は、映画「ザ・キング:永遠の君主」「タクシー運転手 約束は海を越えて」「沈黙、愛」「リトル・フォレスト 春夏秋冬」「毒戦 BELIEVER」「スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班」「金の亡者たち」「鳳梧洞戦闘(ポンオドンセントウ)」などで限界のない演技のイメージチェンジを続け、代替不可能な俳優となった。大人のふりをするが弱い少年のようで、冷笑的だが、心の片隅には誰かに必要な存在になりたい温かいガンジェの非常に複雑な内面をリュ・ジュンヨルがどのように作り上げるのか、関心が高まっている。何より、それぞれの傷を抱えて激しい闇の前で向き合うブジョンとガンジェに扮し、共演するチョン・ドヨンとリュ・ジュンヨルの相乗効果に注目が集まっている。

初めて台本を読んだ瞬間からチョン・ドヨン、リュ・ジュンヨルが思い浮かんだというホ・ジノ監督は「刺激的な展開なしに、視聴者の共感を引き出さなければならないロマンスは難しいジャンルだ。真正性のある姿で勝負する2人の俳優の演技でそれを乗り越えたい」とし「初ドラマで2人と一緒に作業できるだけでも感謝だし、楽しみだ。ブジョンとガンジェの切ないストーリーを温かい視線で表現したい」と意気込みを語った。

記者 : キム・ミリ