ナム・ジュヒョク、Netflixでも話題の2作で大変身「皆さんの反応が心配でしたが…」

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2020年、20代の俳優の中でも特にホットな俳優を挙げるとすれば、ナム・ジュヒョクだ。Netflix「保健教師アン・ウニョン」からtvN「スタートアップ:夢の扉」、映画「ジョゼ」「リメンバー」まで、2021年にも充実したラインナップを完成させた彼は、ホットな俳優らしく、休まずに活動している。

2014年、モデル出身の俳優としてデビューした後、特に「まぶしくて」で驚くべき成長を遂げた。劇中で演じた切ないイ・ジュンハの目を見て一緒に泣いて笑った視聴者の前に、今度は濃い髭と風にはためくワイドパンツをはいた漢文の教師、「保健教師アン・ウニョン」のホン・インピョになって戻ってきた。台本にある台詞なのかそうでないのか、区別のつかないアドリブと細かい表情で、演技によるイメージチェンジを果たした彼が、今回は工科大生のナム・ドサンとしてmiss A出身スジと共に「スタートアップ」で胸をときめかせる恋愛模様と感動的な成長記まで見せてくれた。

今では映画・ドラマでおなじみの顔ではなく、見慣れない新しい姿を見せたいというナム・ジュヒョク。演技の経歴は約7年、望むのはただ長い間記憶に残る作品を作ることしかないという俳優ナム・ジュヒョクの話だ。

――韓国でtvNドラマ「スタートアップ」の放送が終了しましたね。

ナム・ジュヒョク: 本当に面白い仕事ができた時間でした。皆が幸せな現場でした。もちろん残念な部分もあると思いますが、誰一人欠けることなく俳優とスタッフ皆で一生懸命に臨みました。どうすればもっと面白くすることができるだろうか、俳優同士でもたくさん話し合いました。笑いの溢れた現場でしたので、記憶に残ると思います。


――2020年にも多数の作品に出演しましたが、着実に仕事を続けることができた原動力は何でしたか?

ナム・ジュヒョク: 演技が好きな気持ちそのものが原動力だったと思います。俳優という職業で演技することが本当に楽しくて幸せです。一つひとつのシーンを撮りながら一つの作品を完成していくことにやりがいを感じます。撮影現場でも幸せを感じますし。演技することがあまりにも好きで休まずにやってきたので、人にもそういう風に見られたでしょうが、2020年は本当に牛のように仕事をしたと思います。

――「スタートアップ」を準備しながら工学分野の専門用語に慣れなかったと思うのですが、いかがでしたか?

ナム・ジュヒョク:最初は工学用語やコーディング、編み物をするシーンなど、慣れない部分が本当に多かったです。僕の実際の生活とは違う分野じゃないですか。でも、(ナム)ドサンという人物について知り、だんだん慣れてきました。

――劇中でナム・ドサンは骨の髄まで工科大生の“左脳型人間”じゃないですか。実際のナム・ジュヒョクさんはどうなのでしょうか?

ナム・ジュヒョク:正反対に近いです。僕は人とコミュニケーションを取り、共感することが好きです。確かな“右脳型人間”ですね。ただ、ドサンが持っている特有の純粋なところは僕もほしいです。そして「絶対にやり遂げる」という勇気には共感しました。そんなところは実際の僕の姿と似ています。僕は人生が長いものだと思います。その中で1~3年は比較的短い瞬間だと思っています。その時間に失敗を恐れず、熱情を注ぐ勇気があります。そのように成長するために努力する部分がドサンと似ていると思います。目標に向かう過程は疲れますし大変ですが、躊躇せずに進むことが好きです。何もしない退屈な状況からくるストレスより、悩んで結果が良くなくても、実践しながら感じるストレスの方がずっといいですね。

――キム・ソンホさんとの“男男ケミ” (ケミストリー、相手役との相性)も視聴者から愛されましたが、そのような反応についてはいかがですか?

ナム・ジュヒョク:意外だとは思いませんでした。実際の現場でのよいケミがドラマにそのまま収められていると思いました。本当にたくさん笑ってコミュニケーションをとりました。年齢も近い俳優が多く、お互いの演技についても率直な会話ができました。普段から意見を共有してシーンを作っていくことが好きです。先輩たちと一緒に作った前の作品でも、たくさんコミュニケーションをしましたが、特に今回の作品ではもっと活発だったと思います。

――Netflix「保健教師アン・ウニョン」で演じたホン・インピョは、これまで見慣れていたナム・ジュヒョクさんのビジュアルを忘れさせる役だったと思います。濃い髭と不自由な脚を隠すためのワイドパンツなど、これまでナム・ジュヒョクさんが持っていた年下男性、洗練されたイメージとは正反対なビジュアルでしたね。

ナム・ジュヒョク:インピョを演じる時は本当に楽しかったです。ナム・ジュヒョクと言えば思い浮かぶ典型的なイメージがありましたので、一時は見慣れた姿だけをお見せした方がいいのではないかと思ったこともあったんです。しかし、本当に演技が上手くなりたいと思いましたし、俳優なら誰でもそうであるように、様々な役をこなしたいと思いました。これまで外的な部分に変化を与える機会は多くなかったのですが、インピョはそんな欲望を満たしてくれたキャラクターです。

演技をしながら本当に面白かったです。あのような役も作っていけるということを新たに感じて幸せでした。インピョを演じる間は、ナム・ジュヒョクの姿が見えないでいてほしいという思いが一番大きかったです。普段のイメージとは違ったので、皆さんの反応も心配でした。でも公開後、好評をたくさん聞いて本当に幸せでした。一生懸命に頑張ったことが報われた気分でした。これからももっと様々な役を演じたいです。“演技するナム・ジュヒョク”ではなくて、劇中の人物そのものに見えてほしいです。またそのような機会があれば思いっきり演技したいです。

――JTBC「まぶしくて」と映画「ジョゼ」でもう2回もハン・ジミンさんと共演しましたね。

ナム・ジュヒョク:「ジョゼ」で共演することになったと初めて聞いた時は、もう一度相乗効果を発揮することができるだろうと期待が大きかったです。

――以前共演した「まぶしくて」で物足りなかったところを埋めた部分はありますか?

ナム・ジュヒョク:どうしても前作では、一緒に演技できる時間があまり長くなかったんです。だから今回は「ジョゼ」を撮影しながら、より多くの部分を共有することができてとても幸せでした。特に、先輩に演技についての悩みを相談する時間が前より多くなって良かったです。演技だけでなく、様々な部分についてたくさんアドバイスを聞いています。

――既に日本はもちろん、韓国でも愛された映画のリメイク作で、かなりプレッシャーもあったと思います。

ナム・ジュヒョク:プレッシャーもありましたし、心配も大きかったです。前からキム・ジョングァン監督の大ファンでした。監督だけの映像の美しさと演出の方法がありますが、それが本当に好きだったんです。監督が作る「ジョゼ」はどんな感じになるのだろうかと気になって、挑戦したいと思いました。監督の作品に僕も力になりたいと思いましたし、機会が与えられたのでワクワクしました。ヨンソクという人物をどのように演じるか悩んでいましたが、原作と似たような感じにしたいとは全く思いませんでした。ヨンソクを僕なりのやり方で表現するために努力しました。

――原作を超えたいという気持ちもありましたか?

ナム・ジュヒョク:原作を超えたいという欲を持っていたら何もできなかったと思います。作品の一員としてキャラクターを際立たせたいという気持ちよりは「ジョゼ」という作品の中にヨンソクをうまく溶け込まなきゃという考えだけでした。評価を考えるとプレッシャーになりますので、現場では演技のことだけを考えるんです。欲を出して、僕一人輝くことは望んでいません。どうすれば皆が相乗効果を発揮して良い作品を完成させることができるかということだけを考えます。僕一人で花になりたくありません。一人で咲いたらすぐしぼんでしまいます。それぞれが丈夫な木になって、そのすべてが集まって美しい森になることを願っています。

――キャスティングが決まった後、もう一度原作を観ましたか? 出演が決まってから観た作品は新しく感じられたのではないかと思います。

ナム・ジュヒョク:僕は3~4年前に初めて原作を観ました。その時は、僕が「ジョゼ」を演じるとは想像もできませんでした。撮影に入る前、初めて台本を見た時、原作をもう一度観ようかと思いました。悩んだ末、観ない方がいいと思いました。原作をもう一度観たら、枠にはまってしまいそうな気がしました。それで観なかったのですが、作品が完成した後、最近再び観ました。原作と僕たちが作り出した「ジョゼ」は、本当に違うと思いました。原作は日が昇る直前の暗い夜明けのような感じですが、僕たちの「ジョゼ」は、その冷たさは同じですが、ちょうど日が昇り始めた時の夜明けです。形は似ていますが、微妙に違います。「誰でも心の中にジョゼがいる」という言葉が本当に心に響く作品になると思います。

――ジョゼの人生がヨンソクに出会って変化したように、学生時代はバスケットボール選手で、その後はモデルとして生きてきたナム・ジュヒョクさんの人生は何に出会って俳優に変化し、成長することができたのでしょうか?

ナム・ジュヒョク:僕の人生の変化には、中学生の頃に母が書いてくれた長文のメールが大きな影響を与えてくれました。当時はバスケットボール部にいたのですが、いつも試合ばかりしているものだと思っていたんです。ところが、厳しいトレーニングで肉体的に本当に辛かったです。結局中学2年生の時、おばさんの家に逃げました。すぐ捕まったのですが。ハハハ。

それほど大変な思いをして運動しながら疲れた時期に、母から長文のメールをもらいました。そのメールのおかげで今でも勇気を失わずに何でもできると思うようになりました。俳優として新たなスタートを切る時もそうでした。今でもたまにメールを読むと、あの時の色々な感情がリアルに蘇ってきて、諦めなくなります。本当に頑張らなきゃと思いながら気を引き締めます。疲れる度に見て力を出します。メールの内容は、今見ても僕の人生最高の名言です。母は今でも僕がそのメールを読んでいることなんて全く知らないでしょうが(笑)。

――作品に臨む時、視聴率や興行成績にプレッシャーを感じる立場になったと思いますが、いかがですか?

ナム・ジュヒョク:全ての先輩や監督、作家さんの話によると、僕たちにできることは何もないということです。結果についてはできるだけプレッシャーを感じないようにしています。ただ、僕が引き受けた作品で最善を尽くして演技します。今まで視聴率にプレッシャーを感じて作品に臨んだことはありません。そんな考えがない状態でやって来る幸せは大きいです。期待して失望するよりは、最初から期待せずに最善を尽くした方がいいです。視聴率が低くても長い間記憶に残る良い作品を作りたいです。

――演技をしながらたくさん助けられた瞬間はありましたか?

ナム・ジュヒョク:現場で先輩たちを見ながらたくさん学びます。一緒にいる同僚たちによく気を配ってあげて、最善を尽くして演技する姿を見て感嘆しました。そのような姿は経験から出てくるものだと思います。真似しなきゃと思ってできることではないと思います。先輩たちが僕にしてくれたことを感じ、僕も同僚や後輩にしてあげたいという気持ちになります。

――2021年の願いと俳優として叶えたい目標はありますか?

ナム・ジュヒョク:ナム・ジュヒョクではなく、劇中の人物に見ていただきたいという目標があります。もちろん、ナム・ジュヒョクという人に気づいていただくことだけでも本当にありがたいのですが。そしていつも様々な役に挑戦したいです。

記者 : パク・スンヒョン