「グッド・キャスティング」U-KISS ジュン“カメレオンのような俳優になりたい…ファン・ジョンミン先輩が憧れ”

@STYLE |

写真=「@star1」

U-KISSのジュンはtvN「甘くない女たち~付岩洞の復讐者~」に出演し、俳優の道に入った。最初の作品とは思えない安定した演技のおかげで、多くの人が彼をデビューしたばかりの新人俳優だと思ったが、ジュンは2014年、U-KISSのメンバーとしてデビューした7年目のアイドルだ。今年で満23歳。まだ若くて外の状況に動揺しがちな年だが、ジュンは本当にしっかりしていた。

途中から合流したU-KISSの活動は残念なところが多かったが、これに挫折せず、オーディション番組で優勝し、UNBとして活動して自身の価値をもう一度証明したジュン。ミュージカル「スウェッグエイジ:叫べ、朝鮮!」とSBS「グッド・キャスティング」に出演し、精力的に活動しているジュンがミュージカルとドラマ界で認められていることは偶然ではない。

「演技する時、真心を込めず演技するのではないかといつも怖い」というジュン。自作曲でカムバックを準備し、ミュージシャンとしても頑張っている彼との会話をまとめてみた。

――SBS「グッド・キャスティング」では、初登場から強烈な露出シーンがありました。身体作りは普段からしてきましたか?

いいえ。露出シーンも元々これほどではなかったです。撮影の数日前、急に設定が変わって急いで体を作りました。もっと早く運動を始めればよかったけれど、時間的に余裕がありませんでした。今は、地道に運動をして筋肉がもっとついたので、ちょっと残念なところもあります。

――SBS「グッド・キャスティング」は視聴率も高く、視聴者からの反応も良かったです。劇中で相手役のユ・イニョンとの相性はいかがでしたか?

先輩が先に近付くのが、ある意味では難しいことかもしれませんが、ユ・イニョンさんはいつも先に手を差し伸べてくれて、僕が気楽に接することができるように配慮してくれました。それで僕もユ・イニョンさんに親しく近づくことができましたし、肯定的に共感することが出来ました。お互いに顔を見るだけで笑えるような仲になったほど撮影現場は本当に面白かったです。

――コメディ演技が天職だという反応が多かったです。

視聴者の皆様に優しく見て頂いて本当に感謝しています。僕を本当に隠して演技しました。ミュージカル「スウェッグエイジ:叫べ、朝鮮!」ですでにかなり僕自身を隠して演技したことがあるので、今回のドラマの役作りにとても役に立ったと思います。

――これまでの作品では、主に落ち着いた役を演じましたが、今回の作品でイメージチェンジをしたのですか?

それよりは、台本を見た時、面白くてずっと笑っていました。僕は台本を見ると真剣に読む方ですが、目が離せなかったです。逃したくない作品だと思いました。実は、これまでは社交的に見えるけれど、それほど目立たなかったり、暗い面があったり、落ち着いた役をたくさんしてきたので、明るい役を一度は演じてみたいと思いました。人々に新しいジュンの姿をお見せできる本当に良い機会だと思って合流することになりました。

――作品の役が日常生活に影響する方ですか?

はい。なので殺人犯役を演じたOCN「潜入弁護人」を撮影する時は、本当に大変でした。作品の中のキャラクターが僕にそこまで影響したことは初めてで、作品が終わってから2ヶ月は作品から抜け出すことが本当に難しかったです。それで人ともあまり会いませんでした。

――「グッド・キャスティング」でトップスターカン・ウウォン役を表現するために、どのような部分に一番重点を置いて演技しましたか?

カン・ウウォンは「世界は最高のトップスターである僕を中心に動く」と思っている、傍若無人で自己陶酔している人物です。僕とは正反対です。全身に力が入っているキャラクターで、作品に入る前からずっと「僕はスーパースターだ」と呪文をかけながら行動したり、歩き方も変えたりして役作りをしました。

――演技する時は「これだけは守ろう」という自分だけの信念はありますか?

いつも真心をこめて演技することです。ミュージカル「スウェッグエイジ:叫べ、朝鮮!」の時でしたが、ミュージカルは同じストーリーで何度も観客に会うじゃないですか。その中で、僕がいつの間にかセリフを言っているというより、本当に感情もなくただ読んでいるだけだと感じました。マンネリになったわけですね。演技のための演技をしているような気がしたんですが、それに気づいた瞬間、自分を責めることになりました。先輩の役者の方々を見ると、いつも演技に心を込めているんだなと感じますが、その点は必ず学ばなければならないと思います。

――イ・ジュニョンという俳優として人々にどういう印象を残したいですか?

カメレオンのような俳優になりたいです。ミュージカルや演劇、ドラマや映画を問わず、ファン・ジョンミン先輩のように様々なジャンルをうまくこなせる俳優になりたいです。ドラマの中のジュンもいいですが、僕は舞台の上にいるジュンも大好きです。それで最近tvN「賢い医師生活」のチョン・ミド先輩やチョ・ジョンソク先輩のようにジャンルを行き来しながら良い姿を見せてくれる方々を見ると、とても好きで僕もそうなりたいです。僕もその方々が磨いた道についていきたいです。

――舞台への愛情が特別なようです。

演劇やミュージカルは“生放送”じゃないですか。観客の前で公演するものなので、小道具が出てこなかったり、セリフを間違ったりすればそのままNGになるわけですが、そういうことから出てくるエピソードすらとても貴重なものだと思いました。舞台でしか経験できない些細なエピソードで、舞台に愛情を持つようになったと思います。

――ミュージカル「スウェッグエイジ:叫べ、朝鮮!」のアンコール公演で、同じ作品で観客にまた会っていますが、感想はいかがですか?

実は、アンコール公演に出演すると決める前、少しプレッシャーを感じました。同じ役をまた演じるもので、観客に僕のイメージが固まってしまうのではないか心配しました。それで、役についてたくさん悩んでアンコール公演を始めたんですが、ファンの方々が僕が悩んだことに気づいてくれました。そしてアイドルジュンのファンではなくて、ミュージカル俳優ジュンのファンになってくれた方が多くなって、最近では胸がいっぱいになって公演しています。

――MBCドラマ「別れが去った~マイ・プレシャス・ワン~」でOST(劇中歌)を歌ったことに続き、今回のドラマでもOSTを歌うことになりました。2度も出演したドラマのOSTを歌うことになりましたが、感想はいかがですか?

本当にありがたくて意義深いことです。しかし、僕は僕が出演した作品をよく見られません。「グッド・キャスティング」も、俳優たちが集まって一緒に見た第1話を除いては、今まで一度も見てません。おかしなことにとても恥ずかしいからです。それで僕の声が入ったドラマのシーンを見る気にはならないのですが、OSTの作業そのものはすごく良くて、普段からLABOUMのソヨンさんとデュエットでアルバムを出したいと思っていたんです。そんな時「グッド・キャスティング」担当の助演出さんの結婚式で、ソヨンさんと僕がデュエットで祝歌を歌ったんですが、その時監督さんが見てOSTを提案してくれました。日頃の希望が叶うチャンスでしたので、楽しく作業したと思います。

――歌手としてステージに上がるジュンにも会えますか?

とても会いたいです。実は今年初めからずっと準備していましたが、気に入らなくて3回も変更しました。僕がもっとまめに良い音楽、気に入った音楽を作れば、近いうちにお会いできると思います。

記者 : イ・ミンギョン