「ロマンスは必然に」キム・ソナ“日本ファンからのプレゼント、もったいなくて…”

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「私の名前はキム・サムスン」などで知られるラブコメの女王、キム・ソナ主演のドラマ「ロマンスは必然に」が、衛星劇場で2月13日(水)より日本初放送される。

「ロマンスは必然に」はラブコメの女王キム・ソナと、実力派俳優カム・ウソンの共演作で、キスから始まる大人のラブロマンスが描かれる。演技派のオ・ジホ、パク・シヨン、ハン・ゴウン、キム・ソンス、イェ・ジウォンらが脇を固め、大人ならではの大胆なセリフで初回から視聴率10%を超えた話題作として注目を集めた。

今回、日本初放送を記念して、キム・ソナにインタビューを実施。今作の見どころや撮影の裏話、日本のファンとのエピソードなどをたっぷりと語ってくれた。

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――2月13日から衛星劇場にて「ロマンスは必然に」がスタートします。今作が日本で放送される感想について教えてください。

キム・ソナ:バレンタインデーの前日だから、ハート(愛)がいっぱいな感じがして何かいいですね。その日に……、こんなこと言ってもいいのかな?(笑)本当に“先にキスしたらいいんじゃないかなぁ”って感じ! すみません……(笑)。ドラマに合わせて、バレンタインデーよりも1日先にキスしてみてはいかがでしょうか。バレンタインデーよりも1日早く始まるから、ご覧になる方は先にキスしちゃいましょう!(笑)とにかく、ハートで溢れる日の前日に放送開始されるので、すごく嬉しいですね。

――「ロマンスは必然に」はどんなドラマですか?

キム・ソナ:不器用な大人たちの恋物語ですね。韓国で流れた予告編の中には、すごくコミカルなバージョンもありましたが、浜辺で男女が向かい合い、互いに問いかけ合いながら、涙を流すバージョンもあったんですよ。そのシーンの最後に詩人のチョン・ホスンさんの『春の道』という詩がナレーションで流れるんですが、その詩は今作で描かれる多くのことを物語っていると感じました。

ドラマを最後まで撮影してみて思ったことは、2人の男女、もしくは“あなた”または“私”が、明日目覚めて“グッド・モーニング”と朝の挨拶ができるのか? 今日こそは美しく不器用でない恋をしたいのに、今日も不器用な恋をしているということなんです。そうならないように努力しているのに、時間が足りない状況が訪れてるという……。

――具体的にはどのような状況でしょうか?

自動車の運転免許を取るために練習をするシーンがあるのですが、とてもコミカルに描かれているんです。カム・ウソンさん演じるムハンが、私が演じるスンジンに運転を教えながら、“ここでブレーキを踏むな!”などと、現実にいる男女のように言い争い“2度と教えてやるものか”というムハンに対して、スンジンが“教える時間なんてないじゃない”と言ってしまうのですが、その言葉にはすごく悲しい事実が含まれているんですよ。私がうっかり口にしてしまった“時間がない”という言葉は事実なんです。だから“今日1日を大切に生きなければならない”ということが、今作の主題の一つでもあると思います。今作の撮影は、本当に大変でした。本当に心臓が止まってしまうんじゃないかというくらい、感情が込み上がってきて、とても一生懸命演じましたね。


「作家さんは、“世界で一番可哀想な女性”とおっしゃったけれど…」

(C)SBS
――キム・ソナさんが演じられたアン・スンジンはどんな人物ですか?

キム・ソナ:スンジン役のオファーをいただいた際、一番最初に役柄について説明してくださった方も、作家さんも“世界で一番可哀想な女性”だとおっしゃったんですよ。でも、それは考え方次第だと思うんです。彼女は、子どももお金も夫も失ったけれど、誰よりも幸せなのではないかと、撮影中、監督さんに“スンジンは可哀想な女性ではないと思います”とお話ししたんです。なぜなら、別れた夫が一人で暮らす彼女を心配してお弁当を作ってきたり(笑)、母親や妹と連絡を取ってないと言っても、自分から連絡しないだけであって、母親や妹からは連絡があったり、親友はどこに行っても誰にも負けないようにとスラングを教えてくれたり……、スンジンを心配してくれる人はたくさんいるんですよ。心の片隅で“世界にこんなにも幸せな人がいるだろうか”と感じた瞬間、少しだけ心が癒やされました。

――物語の序盤では客室乗務員として登場しますが、役作りにおいて外見で気を使った部分はありますか?

キム・ソナ:今作のスンジンも、前作の「品位のある彼女」で演じた役柄もショートヘアだったので、似たような容姿になってしまうのではないかと思い、ヘアエクステをつけなければいけないかなぁと最初は心配もしたんです。でも、同じショートヘアだからといっても、性格も言葉遣いもトーンもまったく違うんです。だから少しだけ髪を伸ばすくらいでも良さそうだなと思い、髪を伸ばしたくらいで、その他に大きく気を使った点は特にありませんね。

――スンジンは恋愛に積極的なタイプですが、キム・ソナさんご自身はいかがですか?

キム・ソナ:スンジンは、ムハンに興味がなかったのに、ミラ(イェ・ジウォン扮)という友達のせいで、仕方なく積極的に行動して、無理矢理おかしな男性(ムハン)に出会ったんですよ! 私はミラに服を借りてオシャレして会いに行ったのに、ムハンは登山服を着てきてプライドがズタズタになり、傘もささずに雨に打たれながら去るのですが、このシーンの撮影の日は、氷点下17度だったんです。昨年の初めの頃だったのですが、雨で髪が濡れると氷柱ができたんですよ! 本当に! こんなに早く凍るんだなぁって(笑)。

私は、付き合う前までは積極的には行動しないタイプだと思います。必要のない、無駄なプライドがあるんですよ。だから、かなり保守的なほうですね。女性の中には、男性が“あの~……”って声をかけてきたら、相手をチラッと見ながら“はい?”ってクールに答える人がいるじゃないですか。私もそんな感じなんですよ~! 自ら先に“あの……好きなんです”というのは私の中ではあり得ないんです。もし相手のことを好きだとしても、知らん振りしながらじ~っとしていますね。私から声をかけたことは一度もないんです! 今思うと、なんであんなふうにしてたんだろうと思うこともありますね。好きな素振りだけでも見せれば良かった! って……。

さっきお話ししたように私は変なプライドを持っているので、あまりわがままは言いたくないタイプなのですが、“これしたい! あれしたい!”とわがままを言ったりするのも、女性ならでは特権なのではないかなぁと思います。私は、男性に“あなたのことが好きなんです”と告白されても恥ずかしくて“えっそうなの!? それで?”みたいな素っ気ない態度を取ってしまうタイプです。


「ドラマと同じ選択はしない…演じただけでも本当につらかった」

――スンジンはムハンが隠していた事実を知り、絶望に突き落とされますが、結局愛を選択しますよね。もし、キム・ソナさんご自身の身に同様のことが起きたら、スンジンと同じ選択をすると思いますか?

キム・ソナ:はぁ……(深くため息)。私はスンジンと同じ選択をしないですね。想像しただけで頭が痛くなります……。ドラマの中で、スンジンとして一度つらい経験をしてみて、私自身も一緒に弱っていくような感じがしたんです。私が彼を包み込んで癒やしてあげなければいけないのに、私の人生自体もつらくなっていくような気がして……。

劇中ではあのようにしてあげられたけど、実際にスンジンの立場になった時に、果たして私は彼を癒やしてあげられる人間なのか……、もし、お付き合いした人がムハンと同じ状況に陥ったとして今現在の私の状況を考えた時、この仕事を辞めなければならないと思ったんです。母や周りの方々を説得して仕事を辞めることができるだろうか……と現実的に考えてみて、若かったらそうしていただろうなと思いました。若かったら“私、できるもん!”“私が責任とるってば!”と強引に自分の気持ちだけで進めると思うのですが、大人は、“そうはできない”って分かっているから、発する言葉も不器用になっていくんでしょうね。

反対される恋愛を経験された方もたくさんいらっしゃると思いますが、私もそういった経験があるんですよ。その時は“私、できるってば!”と意地を張っていましたが、恋愛に関してだけではなく、すべてのことに対して今はできる限り平和に、波風立てないような選択をすると思います。ドラマで演じただけでも本当につらかったのに、実際に自身の身に起きたら耐えられるだろうか、彼の前で泣かずに過ごせるだろうかと考えてみると、自信がないですね……。


「日本ファンからのプレゼント、もったいなくて…」

――「2018 SBS演技大賞」では、カム・ウソンさんと共同で最高賞である大賞の受賞、そしてカップル賞の受賞おめでとうございます。日本のファンの皆さんも喜ばれていると思うのですが、受賞されたお気持ちはいかがですか?

キム・ソナ:まずいつも応援してくださっている日本のファンの皆さんに、本当に心から感謝の気持ちをお伝えしたいです。私は、日本のファンの皆さんのフルネームが分からなくても、ニックネームは覚えています。昔から私のことをずっと応援してくださっているファンの方も多く、本当にありがたく思っています。そこで、今日お見せしたいと思い持ってきたものがあるんです。(ファンの方の写真&メッセージが貼ってある使い捨てカイロを公開。)

「ロマンスは必然に」の時にいただいた物もあるのですが、もったいなくて使えずにいたんですよ。そうしたら「赤い月 青い太陽」の撮影でも差し入れてくださったんです。一つ一つにメッセージが貼ってあるから、使うことなんてできなくて……。(カイロを見せながら)ほらここに、“日本から応援してます”って!「ロマンスは必然に」の時も、たくさんプレゼントしてくださったので、今回こそは使おうとロケ車に積んでいたのですが、やっぱりもったいなくて使えなかったんです。だから、このメッセージが書いてあるポストイットをカイロからはがして車の中の見えるところに貼って、疲れた時に見ながら“みんなが応援してくれてるんだ、OK! 頑張ろう!”って。本当に感謝していることを伝えたくて、今日ここに持ってきました。以前から交流を図っていたファンの方がいらっしゃって、今もたくさん交流を持ちたいと思っているのですが、なかなか機会に恵まれず……。若い頃は思うがままにできたことも、大人になると考えてしまったり、規制されることも多くなってしまって……。

「ロマンスは必然に」のテーマは、「不器用な大人たちのラブロマンス」ですが、“不器用”という単語がついてますよね? 私は、大人になれば不器用さがなくなっていくものだと思っていたので、“なぜ不器用なのだろうか”とよくよく考えてみたのですが、長く生きるにつれて“不器用”になっていくような気がします。

――どうしてそのように感じられたのでしょうか?

幼少期や思春期を迎える頃は、物怖じせず大胆に行動できたことも、大人になるとたくさんの経験や考えが邪魔をして、行動的になれず“不器用”になっていくんでしょうね。だから今作に出てくる登場人物も、分かっていながらも不器用に接してしまうのではないか、分かっているからこそ、うまく話せなくなってしまうのではないのかなぁと思います。

話がだいぶ逸れちゃいましたね……(笑)。私はいつも話しているうちに、話がどこかに飛んで行っちゃうんですよ。誰かがちゃんとコントロールしてくれないと!


「今日は私の秘密をたくさん話しちゃってますね(笑)」

――日本語が堪能なキム・ソナさん。最近覚えた日本語フレーズはありますか?

キム・ソナ:“先にキスからしましょうか”(笑)。私は、“キス先にしましょうか”だと思っていたんですが、今日、初めて“先にキスからしましょうか”という言葉を覚えたので、この言葉が一番最近覚えた日本語になりますね。

――日本で旅行するとしたら、どこに行きたいですか?

キム・ソナ:まだ行けずにいるところがたくさんあるので、日本で行きたい場所はいっぱいあります。韓国の人たちもソウルに住んでいるからといって、ソウル全域を知っている人はなかなかいませんよね? 私は日本に行くと、電車に乗ったりして、あちこちを見て回るほうなんです。何となく乗って、何となく降りて、ただ道を歩きまわる。韓国ではなかなかできないことなので……。日本語も分かるので安心ですし、知らない場所を一人で歩き回りながら過ごすタイプですね。

――キム・ソナさんの美しさの秘訣を教えてください。美容や健康のために毎日欠かさず行っていることはありますか?

キム・ソナ:美しさの秘訣ですか? 最近本当に忙しく食事ができなくて便秘気味なんです!(笑)本当に驚くほど食べられなかったので栄養が摂れず、視力も悪くなり、痩せてしまいました。食事をする時間がほとんどなかったんです。3ヶ月間のドラマ撮影中は、家に帰ったら毎日トマトを食べていました。これが美の秘訣というわけではなく、本当にお腹が空いて、夜中の3時に家に帰っても、冷蔵庫にあるトマトにオリーブオイルとシロップをいっぱいかけてたくさん食べていました。茹でたトマトをすりつぶし、オリーブオイルとシロップを混ぜて作り置きしておくんです。トマトは昔からよく食べていましたが、その食べ方を始めてから1年ぐらい経ちますね。最近は、グレープフルーツもよく食べます。

美しさの秘訣ですか……。私は役のために太ったり、痩せたりしたので、皮膚の伸び方がすごいんですよ。ドラマ「私の名前はキム・サムスン」で太って、ドラマ「女の香り」でダイエットして痩せて、本当に皮膚がビヨーンって伸びるんです。

――でも、シワがありませんよね?

キム・ソナ:首のシワはないんですよ。首のシワができるのは寝る時の姿勢が関係しているんだと思うんです。私は昔から寝相が良く、まっすぐな状態で寝ていましたから……。でも、肩を負傷して最近は横になって寝ています。私の秘密を今日はたくさん話しちゃってますね~(笑)。


「SNSでの飾らない感じを喜んでくれるんです!」

――キム・ソナさんのInstagramにはたくさんの動画や写真がアップロードされていますが、どういう時に撮影されますか?

キム・ソナ:スタッフが撮った写真の中から、選ぶこともありますし……。私も写真を撮ることが好きなので、よく撮影をしますが、撮影現場での自然な風景を撮ることが多いですね。本を読んでいる姿など飾らない感じで撮るのが好きで、そういった写真をあげるとみんな喜んでくれるんです! ほとんどの作品でそのように撮影して皆さんにお見せしていると思います。だいぶ前の話になりますが、とあるの番組で私が撮影したRAINさん、イ・ドンゴンさん、チャ・スンウォンさんの写真が紹介されたこともあるんですよ。

――SNSを頻繁に更新されるのは、ファンとのコミュニケーションのためでしょうか?

キム・ソナ:2004年の映画『Sダイアリー』という作品に出演していた頃は、CYワールドというSNSが韓国で流行っていた時期でした。この作品は、私が演じたナ・ジンヒという人物の10年間の成長記を描いた物語なのですが、マーケティング担当者の方が、“CYワールドを利用してみては?”とおっしゃったんです。私はCYワールドをやったことがなかったので3週間悩みましたが、そのようにして、SNSを始めるようになりました。作品のためにSNSを始めたので、プライベートではどのように利用していいのか分からないのですが、周囲の人たちのSNSを見ると上手く活用されていますよね。私は今でも事務所のチーム長さんに教えてもらっているんですが……。

作品に出演している時に、その役になりきっていろんな写真やコメントを上げるタイプですね。ファンの皆さんの間で話題になりたくさん喜んでいただけたのは、ドラマ「私の名前はキム・サムスン」の時だと思います。CYワールドで、私が演じたサムスンの気持ちを自撮りで表現したり、ヒョンビンさんといつもいろんなポーズを決めて撮ったりして、本当にたくさん撮影しました。

――このドラマを楽しみにしている日本のファンの皆さんへメッセージをお願いします。

キム・ソナ:衛星劇場で放送される「ロマンスは必然に」をぜひご覧いただき、たくさん愛してくださいね! これからも、素敵な作品で演技を披露し、皆さんにお会いしたいです。

そして、何よりも健康が第一です! ドラマを撮影していると、本当に健康が大事だと感じるんです。体調を崩すと恋愛もできないし、幸せも感じられなくなってしまうことがありますからね。だから、いつも皆さんが健康に過ごされることを心から願っています。健康でいたら、必ず幸せも訪れますからね。

今作をご覧になりながら、時に笑って、普段は他の場所で泣けない分、しっかりと涙を流してください! 本当に素敵なドラマなのでぜひご覧いただき、毎日“グッドモーニング”と言えるように! 今日1日1日を頑張って生きていってくださいね。ありがとうございました!

■放送情報
「ロマンスは必然に」
CS放送局「衛星劇場」にて、2月13日(水)より日本初放送!
毎週(水)午後11:00~深夜1:30(2話連続放送)
再放送:翌週(火)午後1:30~4:00(2話連続放送)

2018年/韓国SBS/全20話
演出:ソン・ジョンヒョン
脚本:ペ・ユミ
出演:カム・ウソン、キム・ソナ、オ・ジホ、パク・シヨン、ハン・ゴウン、キム・ソンス、イェ・ジウォン

【ストーリー】
初恋のギョンス(オ・ジホ)と結婚するものの離婚したスンジン(キム・ソナ)は、元夫ギョンスの借金返済のため貧困生活を余儀なくされている。一方、ギョンスは再婚し愛するジミン(パク・シヨン)と暮らしているが、実はまだスンジンも愛しており使い分けをしている。そんな中、スンジンの前に堅物のムハン(カム・ウソン)が現れる。なかなか恋愛に発展しないムハンにスンジンは「キスを先にしよう」と言い出して……。

■関連サイト
公式サイト:https://www.eigeki.com/special/sakinikisukara

記者 : Kstyle編集部