ファン・ジョンウム、パク・ソジュン、SUPER JUNIOR シウォン、コ・ジュニ「彼女はキレイだった」を輝かせた最高の俳優たち

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=「彼女はキレイだった」放送画面キャプチャー
ファン・ジョンウムからパク・ソジュン、コ・ジュニ、SUPER JUNIOR シウォンまで4匹の龍を発見した作品であった。俳優たちの隠されていた魅力が印象的だったMBC水木ドラマ「彼女はキレイだった」が11日の放送を最後に幕を閉じた。これまでの懸念とは違ってドラマは幸せなエンディングを迎えた。

同日放送された「彼女はキレイだった」最終話では、チ・ソンジュン(パク・ソジュン)とキム・ヘジン(ファン・ジョンウム)が結婚にゴールインし、愛を叶えた。チ・ソンジュンはアメリカ留学を終えてマガジン「MOST」の編集長に復帰し、キム・ヘジンは幼い頃からの夢であった童話作家になった。

ヘジンはルノアールの作品からモチーフを得た「ペコミ物語」を発売した。綺麗で美しくなくても幸せになれるという自身の物語を描いた。ヘジンはまたくせ毛に戻ったが、わざわざ美容院を訪れることはなかった。そばかすも厚い化粧で隠さなかった。ありのままの自分を受け止めることにしたヘジンはどの時よりも幸せになった。

チ・ソンジュンはこれ以上トラウマに悩まされることはなかった。ミン・ハリ(コ・ジュニ)は自身を愛する方法を学んだ。父からのすべての恩恵を捨て、一からやり直すことで自我実現に一歩近付いた。変わり者の記者だったキム・シニョク(SUPER JUNIOR シウォン)もこれ以上顔を隠して文章を書くことはなかった。主人公たちは自身の素顔をありのままで表した。

写真=「彼女はキレイだった」 放送画面キャプチャー

ファン・ジョンウム、パク・ソジュン、コ・ジュニ、SUPER JUNIOR シウォン-4色の発見

「彼女はキレイだった」の成功を予想していた人は多くなかった。ありきたりのラブコメディドラマだと思われたためだ。ドラマの主なあらすじもこれまで放送されていたラブコメディの公式から大きく外れてはいなかった。同ドラマが特別だったのは、ディテールにあった。シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)を連想させる様々なエピソードが俳優たちの熱演との相乗効果で輝きを増した。

何よりもファン・ジョンウムの熱演が印象的だった。チョ・ソンヒ脚本家とは「明日に向かってハイキック」で一度呼吸を合わせたことのある彼女はチョ脚本家の台本を誰よりもよく理解していた。単純な台詞もファン・ジョンウムの口では特別になった。街で転んだヘジンが地面に落ちていたキシリトールのガムを見て前歯が取れたかと思って驚くシーンは、ファン・ジョンウムでなかったら誰が演じ切れただろうかと思えるほど見事だった。ファン・ジョンウムはシットコムに最適化した女優だ。ドラマというよりはシットコムに近かった「彼女はキレイだった」で、ファン・ジョンウムは水を得た魚のように自由に見えた。落ち着きのない大げさな一面も、ファン・ジョンウムであったために綺麗だった。

パク・ソジュンの熱演も印象的だった。「彼女はキレイだった」の前まではサブ主人公にとどまっていた彼が、今回のドラマを通じて一気にスターに浮上した。多少軽く見えがちの同ドラマで軸となっていたのもパク・ソジュンだった。パク・ソジュンがコミカルな演技に重点を置いていたなら、ドラマは緊張感を失っていただろう。コメディの要素が全般を支配している状況の中で、正劇(シリアスで深みのある内容を扱った作品)演技の重要性に気づき、最後まで感情の流れに沿って演じたパク・ソジュンの演技は高く評価されるべきだ。パク・ソジュンのこだわりのおかげでファン・ジョンウムの演技も輝くことができた。

コ・ジュニ、シウォンも欠かせない俳優だ。出番はそこまで多くなかったが、二人はそれぞれのキャラクターを通じて演技の幅を広げることに成功した。特にコ・ジュニの選択は賢かった。気さくで自由奔放なミン・ハリ役を通じて多少近付きづらかった従来のイメージから抜け出した。ファン・ジョンウムとの“ウーロマンス”(ウーマン+ロマンス)の演技も好感を抱かせるには十分であった。コ・ジュニは普段の自身のイメージである“ファッショニスタ”の長所はそのまま保ちながらも今回の作品を通じて既存の偏見を破ることができた。ファン・ジョンウムに匹敵する作品の恩恵を受けたと言っても過言ではない。主な間接広告(PPL:テレビ番組や映画に特定会社の商品を小道具として登場させること)がコ・ジュニ中心であったことも彼女の人気を証明している。

シウォンは4人の俳優の中で最も新しい魅力をアピールした。4次元(個性が強く、ユニークな考え方を持つ)的な変わり者の記者役をコミカルに演じきり、毎話視聴者に笑いを届けた。何回もイメージが壊れるその姿から、SUPER JUNIORのシウォンを思い出した人は多くなかったはずだ。紳士的で礼儀正しいイメージを求めてきたシウォンは自身の一部であるユニークさを今回の作品で思う存分に披露し、役者としての可能性を証明した。

4人の俳優は「彼女はキレイだった」のすべてだったと言っても過言ではない。彼らは自身の本当の姿に近いキャラクターを演じ、魅力を最大化した。ヘジンが本来の姿を見つけた時に最も美しかったように、俳優たちの演技や魅力もそうであった。

記者 : キム・ムンジョン