悪童も、夏にはスイートになる。ヒップホップミュージシャンのパク・ジェボムが、甘いラブソングで帰って来た。同じレーベルのAOMG所属のLOCOとGRAYが力を加えた。結果物は、愉快で優しい。サマーシーズンに気軽に聴きやすい曲だ。

パク・ジェボムは17日0時、ニューデジタルシングル「My Last」(Feat.LOCO＆GRAY)をリリースし、アイドルたちの熾烈な大戦への出場を示した。

パク・ジェボムに競争は無意味に見える。ヒップホップミュージシャンとして自分が話したいことと聞かせたい音楽にだけ集中している。その結果、パク・ジェボムのカラーの盛り込まれたユニークながらも愉快なサマーシーズンソングが出来上がった。

歌詞は、一人の女性へのストレートな愛情を表現している。一歩間違えると陳腐で平凡になりがちだが、ラッパーらしい奇抜なアイディアが耳に馴染み、聞く楽しさを与える。“モデル、アイドル、役者、Oh my god、Dispatchに引っかからないはずだ」「ブランド物のバッグを持たなくても、続けてブランド物のバッグを贈りたくなる女」「『SHOW ME THE MONEY』が始まるずっと前からもともとヒップホップが好きだった女」など、ユーモラスな表現がヒップホップ悪童の才気を表す。

一緒に公開されたミュージックビデオは、歌詞に合わせてパステルトーン一色である。驚いたのは、一見海外のように見える背景が、実際は江原道(カンウォンド)襄陽(ヤンヤン)だということだ。江原道の背景から濃厚ににじみ出る異国的な雰囲気と、その中で実際に休暇を楽しんでいるような自由奔放なパク・ジェボム、LOCO、GRAYなどヒップホップミュージシャンたちの姿からは、違和感が感じられない。

ミュージックビデオの中で恋に落ちたパク・ジェボムの表情演技は最高だ。ダイビングやサーフィンなどを楽しむ人物たちの姿が、夏に相応しく清涼感を与え、ところどころ見られるユーモラスなコードが香辛料のように味を出している。

やはりサマーシーズンソングには、恋というテーマが必須だ。パク・ジェボムの選択もそこから大きく外れなかった。ただ、ヒップホップファンだけでなく少女ファンの心の掴み方も知っている彼は、今回も適当に軽く、適当に愉快で楽しい“パク・ジェボム風の楽しむ音楽”を用意する賢さを発揮した。彼の選択は光を放つだろうか。今後が注目される。

「My Last」は、AOMGの初のサマーシーズンソングで、パク・ジェボム、LOCO、GRAYがラップと歌を担当し、Cha Cha Maloneがプロデュースした。同日、全ネット音楽配信サイトから発売され、同時に各ネット音楽配信サイトとパク・ジェボムの公式YouTubeチャンネルからミュージックビデオのフルバージョンも公開された。