RUBBER SOUL、ビートルズのアルバムと同じ名前の新人グループ…“アイドルからミュージシャンへ”

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ガールズグループといえば清純だったり、セクシーだったり、あるいはキュートな姿を思い浮かべる人が多いだろう。今までほとんどのガールズグループがそうだった。しかし、RUBBER SOULという不思議なガールズグループが登場した。

ララ、チェチョ、キムの3人の少女は、“ヒップホップガールズグループ”をコンセプトに強烈な印象を残した。特に、ヒップホップで最もホットな歌手Mad Clownと一緒に歌ったデビュー曲「Life」はメンバー全員が作詞、作曲に参加した曲だ。新人ガールズグループとしては異例の試みである。ザ・ビートルズ(The Beatles)が1965年に発表した6thアルバム「RUBBER SOUL」のように、真の音楽家とパフォーマンスアーティストであると同時に、平凡な良い人間として人々と共に成長すると話すRUBBER SOUL。この3人の少女たちはデビューしてからまだ1ヶ月しか経っていないが、パワフルで強烈な姿を披露し、早くも女性ファンまで虜にしている。これからのことをもっと知りたい彼女たちに会ってきた。

―デビュー曲「Life」の紹介をお願いする。

ララ:「Life」は曲自体に日常の素朴さを盛り込んでいる。幸せは遠くにあるものではなく、近くあるということを話したかった。この曲を通じて清純さやセクシーさなどの直接的なコンセプトを披露するよりも、明るくて初々しい私たちだけのエネルギーを表現したかった。

―チーム名がザ・ビートルズのアルバムのタイトルと同じだ。その理由は?

ララ:ザ・ビートルズにとってアルバム「RUBBER SOUL」は、彼らがボーイズバンドから真のミュージシャンとして生まれ変わることになったアルバムだ。そんな姿を見習いたく、真正性を得たかった。

チェチョ:チーム名の候補に様々な名前が挙げられたが、“RUBBER SOUL”という名前が出た時、私たちの名前だという感じがぴんと来た。もちろん、ザ・ビートルズは偉大なバンドなので容易に近づくことはできないが、アイドルからミュージシャンに成長していく姿を見習いたいと思った。

―「Life」ではMad Clownと一緒に作業した。どんな経緯があったのか?

キム:Mad Clown兄さんの「Fire」を一緒に歌った歌手ジンシル姉さんがきっかけで、一緒に作業することになった。

チェチョ:Mad Clown兄さんは本当に優しい。無口で恥ずかしがり屋だが、私たちはいたずらが多い方なので楽しく作業した。

―ガールズグループがヒップホップを披露するコンセプトは本当に久しぶりだ。以前からヒップホップに関心が高かったのか?

キム:ヒップホップはかなり前から好きだった。中学生の時、Dynamic Duoやヤン・ドングン先輩のコンサートを見て、ヒップホップに興味を持つようになった。メンバーたちと一緒にチームを組んで作業する中でヒップホップを披露する方向になった。

ララ:ステージの上では濃いメイクをして強いイメージを披露しているが、実は3人とも清純な方だ(笑)

チェチョ:音楽を聞く時、歌謡曲も好きだが、ポップソングをたくさん聞く方だ。それで、ヒップホップに魅了された。ヒップホップは率直に話ができるという点が魅力的だ。

ララ:私もそうだった。他のジャンルも好きだが、ダンスがとても好きで自然にヒップホップが好きになった。

―お互いの第一印象も気になる。

チェチョ:チームを結成してからは2年ぐらい経った。実は、3人ともそれぞれかなり疲れていた時に出会ったが、本当に偶然のように出会って、同じ考えを持って、同じ音楽を追求してきた。私も本来は平凡な髪の色で、ダイナミックなスタイルではなかった。キムは赤ちゃんのようで、魅力的な色黒の肌が際立った。ララ姉さんの場合は長いストレートの黒髪で、男性が好きな理想のタイプのような感じだった。

ララ:その通りだ。キムは赤ちゃんのようなのに、ベーグル女(ベビーフェイス+グラマー)だ(笑) 私が憧れる身長とモデルのようなプロポーションを持っていて羨ましかった。チェチョは今よりもっと清純な感じだった。

キム:お姉さんたちの第一印象と似ているが、お姉さんたちは本当にきれいで肌の色も白かった。今もきれいだが……えーと、今は……(一同:今は違うの?) 今もそうだ(笑)

―話を聞いていると3人とも本当に清純なイメージだったようだが、今は清純というよりはカリスマ性溢れる強いイメージだ。周りの反応はどうか?

チェチョ:残念な視線で見る人もいる。私はもともと長いストレートの黒い髪だったから、周りでは衝撃的だったようだ。中には私たちが可愛いコンセプトを披露すると思ったのに、個性溢れるコンセプトを披露して心配する人もいる。それを長く話すよりも、「チョア……(チェチョの本名)」のような反応が多い。それでも、かっこよくて誇らしいとも言ってくれる。また、素敵なグループを見せてくれて自慢だと言ってくれる。ヒヒ。

―ヒップホップというコンセプトはガールズグループとしては独特だが、今後もこのコンセプトを維持する予定なのか?

ララ:今のコンセプトを周りの人が本当に気に入ってくれている。今回のアルバムのようなコンセプトを維持すると思う。

チェチョ:でも、色んな試みをすると思う。

キム:RUBBER SOULだけのカラーやイメージの中で色々と試みるだろう。

―女性ラッパーといえば、最近Mnetの女性ラッパーサバイバル番組「UNPRETTY RAP STAR」が話題になっている。見たことはあるのか?

チェチョ:見たことがある。本当にすごいと思った。バトルということ自体が重い感じで、ある意味怖いじゃないか。それなのに、出演陣たちのバトルを見て、勇気ある姿がかっこよく見えた。

―デビューしてから1ヶ月が経ったが、印象に残っているファンや感謝するファンがいるのか?

キム:デビューして間もない時、他の歌手のファンたちがかっこいいと励ましてくれて嬉しかった。

チェチョ:新学期が始まって、今は応援に頻繁に来れないファンもいるが、常に私たちのことを思ってくれて本当に感謝する。すべてのファンに感謝する。

ララ:公開収録に来て応援してくれるなど、私たちを好きでいてくれることに本当に感謝するばかりだ。

―RUBBER SOULはデビュー曲の作業に直接参加するなど、曲の活動を着実にやっている。RUBBER SOULが作りたい音楽は?

ララ:私たちはいつもラブストーリーも良いが、どんなテーマであれ、人たちに共感を与えられる音楽をやろうと話し合っている。些細な出来事を歌いたい。RUBBER SOULだけのカラーというよりも、私たちだけの真正性を逃したくない。多くの人の疲れた日常に、少しでも慰めになりたいと思う。私たちの歌を聞いて幸せになったり、癒されたら本当に嬉しいと思う。そんな音楽を作っていけるように努力する。

―3人で曲作業を行っているが、大変ではないのか?

チェチョ:3人で一緒に作詞をする時は、どんなメッセージを入れるかを決めて、それに関してたくさん話し合う。そうすることで色んな話が出るので、そこで歌詞を書くようになる。たくさん話し合うと難しくない。

キム:「Life」もただ気軽に練習してみようと、私たちが楽しむために作った曲だった。1週間もかけずに作った曲なのに、みんなが喜んでくれた。本当にタイトル曲になるとは思わなかった。

―メンバーごとの魅力を紹介してほしい。

キム:ララ姉さんはお洒落だ。ララ姉さんに「どんな服が可愛いですか?」と聞くと、すぐに答えてくれる。

チェチョ:ララ姉さんは少し冷たそうにも見えるが、実はとても面白くて可愛い。ララ姉さんは気さくで飾らない率直な魅力が際立つ。

キム:チェチョ姉さんはきれいな見た目とは正反対に、本当に気さくな性格だ。顔だけ女性っぽい(笑)

ララ:たぶん事務所はバラエティ番組の有望株として思っているかもしれない。(チェチョ:それでは、Y-STARのグルメバラエティ「食神ロード」に出演したい。食べることには自信がある!)

チェチョ:キムは末っ子だが、口数が少ない方だ。それで無愛想と感じるかもしれないが、むしろその点がとても心強い。根性もある。

ララ:以前、キムとピアスを開けに行ったことがあるが、キムが最初は絶対にしないと言っていた。でも、店員が「怖いですか?」と聞くと、キムは挑戦精神が生まれたのか、やると言った。そのように根性があって挑戦精神がある姿がかっこいい。たまに可愛い行動を取ったり、私たちを楽しませてくれる。また、チェチョと私はいたずらをよくする方だが、キムがその仲裁役をやってくれる。本当に最年長のような末っ子だ。

―RUBBER SOULは人々にとってどんなガールズグループになりたいのか?

ララ:面白いグループ、身近なグループになりたい。女神や美しいという感じよりは、友達のようなガールズグループになりたい。人々がRUBBER SOULの音楽を聞いて、笑って楽しめるような歌手になりたい。

チェチョ:公演もたくさん行いたい。公演は人々と顔を合わせて呼吸できるからだ。規模を問わず、公演をたくさん行いたい。

―RUBBER SOULと多くのガールズグループの違いは?

チェチョ:他のグループも長所が多いのに、私たちが違う点を言っても良いのか迷う。それでもあえて言うとしたら、私たちは自分たちの個人的なストーリーと素朴さを曲に盛り込んだ。実際にそのテーマについて感じる感情を盛り込んで、本当の話をしているので真正性があると思う。

―RUBBER SOULの2015年の目標が知りたい。

チェチョ:実は、私の目標はもう達成した。デビューすることだったからだ(笑) これ以上欲張るとしたら、次のアルバムも期待ほど上手く作れたら良いなと思う。チャンスがあれば1位を記録して、単独コンサートも行えたら幸せだと思う。目標が多すぎるかな?(笑)

ララ:すでに完成した曲があるが、その曲を今年みんなの前に披露できたら本当に嬉しいと思う。熱心にコミュニケーションを取って活動する一年にしたい。

キム:公演をたくさん行って、人々により近づいて私たちの音楽を広く知らせたい。

―苦労した自分にそれぞれ一言をお願いする!

チェチョ:初心を忘れず、今のようにメンバーたちと仲良く過ごして健康でいてほしい。

ララ:本当に苦労したねと労いたい。でも、これからも、もう少しだけ苦労してね(笑)

キム:健康を保とう!健康が一番重要だ。

記者 : チェ・ジンシル、写真 : ク・ヘジョン、翻訳 : ナ・ウンジョン