ジュピターフィルム側「KBSは映画『観相師』潰しを止めてほしいと切実に願う」(公式立場)

TVREPORT |

写真=映画「観相師」ポスター
時代劇映画「観相師」(監督:ハン・ジェリム、制作:ジュピターフィルム(JUPITER FILM)側が、KBS 2TV新水木ドラマ「王の顔」の制作について繰り返し強く訴えた。

「観相師」の制作会社であるジュピターフィルムは28日午前、報道資料を通じて「KBSは盗作と不正な競争を中止し、『観相師』潰しを即時に止めるように切実に願う」と伝えた。

ジュピターフィルムは「小さな制作会社にすぎないジュピターフィルムが、巨大な公営放送KBSを相手にドラマ制作及び放送禁止の仮処分を申請するまでには、大手企業の下請け会社が大手企業を相手に訴訟をすること以上の悩みと躊躇いがあった。しかし、ジュピターフィルムにとって『観相師』は会社の命運がかかった大事な資産であるため、やむを得ず切実な気持ちで裁判所に仮処分を申し込むしかなかった」と訴えた。

続けて「実際『観相師』側はMBCとドラマ制作及び放送に関する協議を行っていたが、最近KBSの『王の顔』の放送確定の報道が出てからMBCとのドラマ制作の交渉はすべて保留となった。映画『観相師』を愛してくれた900万人の観客と小説『観相師』の2万人の読者もKBSが『観相師』の付加価値に便乗してドラマ『王の顔』を作ろうとしていることを知っている。結局『観相師』が確立したすべての付加価値をKBSが先取りし、奪うことと同然だ。映画『観相師』を観覧したり、小説『観相師』をご覧になった人なら誰もが分かることを、KBSだけが分からないはずがない」と強調した。

また「KBSは仮処分申請の当日にまるで事前に用意していたかのように『人物や時代背景などが違うので異なる作品だ』『観相という題材についてなぜ独占的な所有権を主張するのか』という公式立場を出した。このようなKBSの主張は、本質を隠そうとする悪意的な反問にすぎない。私たちは東洋で発展してきた観相という題材そのものを独占しようとしているわけではない。ドラマ『王の顔』が骨相、手相、胸相、足相など様々な観相の中であえて顔の相を選び、これを動物の顔に例えたことや、『観相師』の主な題材、人物たちのキャラクター、プロットや対立の構造をそのまま真似したことを問題にしているのだ」と伝えた。

「観相師」側は「ドラマ『王の顔』は『観相師』を模倣しながらも時代の背景を変更し、ラブストーリーや他のエピソードを加えて『観相師』とは異なる作品であるかのように見せようとしたが、結局盗作の範囲を超えることはできなかった」とし「KBSのドラマ『王の顔』の制作強行で『観相師』に発生する被害は金銭では回復できないものだ。このすべてが一瞬にして消えることになる。こうなると小規模の制作会社はまた一からやり直すしかない」と訴えた。

最後には「盗作や不正な競争行為に対する叫びに耳を傾けないことは、公正を取り戻し番組を革新しようとしている公営放送KBSには決して似合わない。よって公営放送であるKBSがどうしてもドラマ『王の顔』を制作したいなら、著作権の侵害及び不正競争行為かどうかの判断を受けてから制作・放送を決めても遅くないだろう」とし「どうか、国民の受信料で経営される公営放送KBSが良質の韓流コンテンツを保護するところかその付加価値を奪うことに少しの躊躇いもないような恥ずかしい姿から、国民が払う受信料の価値を知る本当の公営放送として“公正さ”を取り戻してほしい。また、大変な努力の末に手にした『観相師』を通じてもっと良いコンテンツで応えようと努力を積み重ねている小さな映画制作会社の切ない叫びに公営放送KBSがその名前に相応しい対応をしてくれることを切実に願う」と付け加えた。

これに先立ち、ジュピターフィルムは韓国で11月から放送される予定のKBS 2TV新水木ドラマ「王の顔」(脚本:イ・ヒャンヒ)に対する制作及び放送禁止仮処分申請を裁判所に提出し、KBS側は「『王の顔』は映画『観相師』とは違う内容である」と公式立場を示していた。

記者 : チョ・ジヨン