「SHOW ME THE MONEY 3」プロデューサーが明かす優勝者BOBBYから議論、そしてシーズン4

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写真=Mnet放送画面キャプチャー
ケーブルチャンネルMnet「SHOW ME THE MONEY 3」のコ・イクジョPD(プロデューサー)が、番組についてオープンに考えを伝えた。

今月4日に韓国で放送された「SHOW ME THE MONEY 3」最終回では、ラッパーBOBBYが優勝を果たした。「SHOW ME THE MONEY 3」を通じて青二才から怪物ラッパーへと成長したBOBBYの成長を見守る楽しさだけでなく、IRON、C Jamm、VASCO、Olltii、CHAMAIN、Giriboy、ユク・ジダムなど、多様なカラーの挑戦者たちが確固たる信念を持って挑戦し、見る楽しみを加えた。

これに「SHOW ME THE MONEY 3」は、当初予定していた9回の編成から1回分を増やし、計10回で終了した。バラエティが放送回数を増やすケースはあまりなかったが、「SHOW ME THE MONEY 3」は熱い人気を自ら“証明”した。「悪魔の編集をしたら、制作陣を殺す」という参加者を助けるプロデューサーたちの不気味な宣戦布告の中、10回にわたる「SHOW ME THE MONEY 3」を無事に終えた演出者コ・イクジョPDに、シーズン3の気になることを聞いてみた。

―「SHOW ME THE MONEY 3」ならではの秘訣は何だったと思うのか?

コ・イクジョPD:シーズン2から番組の演出を担当したが、シーズン2と比較して見ると、番組的に発展した部分があったようだ。シーズン2を始めた時とは違って、シーズン3を始める時は体で感じる期待感が大きく違った。

プロデューサーたちが参加したいという意思がはるかに強かった。シーズン2の時は議論も多かったが、成功的な部分も多かった。それでシーズン3は開始から期待の水準が異なっていたようだ。プロデューサーや参加者たちに実力があって、魅力的な人たちが参加するようになり、とても熱心に取り組んだ。すべてを捧げて臨むというぐらい熱心に、彼らの情熱が全身にびりびりと伝わってきた。

―14年目のラッパーVASCO vs 新人ラッパーBOBBYの対決はどう思った?

コ・イクジョPD:何かを操作をしてわざと戦わせたことはなかったが、そのような構図が出ればいいだろうという思いはあった。本当にビッグマッチだった。初めに一度対決をして、いつかまたこのようなことが起こるだろうとは思っていたが、2度もそんなことが起こった。重要な時にビッグマッチが生まれた。様々なケースがあったが、意図したことは全くなかった。

実際に現場で起きたことが劇的で、体が震えることが多い。私たちも「すごい」と叫びながら撮影をしたことが多かったし、感情の起伏がひどかった。現場で感じた体が震える感情を最大限そのまま披露しなければならないが、これをどうすればその感情がそのまま伝わるのかどうか悩みながら取り組んだ。2人のビッグマッチは私たちも息を殺して見守った。

―“ヒップホップ駆け引き女”ユク・ジダムに対して大きな議論が起きた。

コ・イクジョPD:当時、不良説に関連して論議があまりにも大きくなると、プロデューサーたちと話し合ったことはある。しかし、私たちが定めた番組の規則通りに進めた。議論のために他の計らいをしたことは全くなかった。外では多くの論議があったが、内部では制作陣が定めた方法をプロデューサーたちが忠実に受け入れてくれていた。

ただ、彼女にとって大きな傷になりかねない出来事だった。それで慎重にアプローチした。静まらなかったらどうしようかと思った。残念だったのは、議論に対することについて、もっと興味を持つような雰囲気だった。番組全体で見ると、それによって番組が台無しになったり、変更されることはなく、番組の進行過程で起こったエピソードだったが、正直に言ってそのような部分で議論が拡散した時は嫌だった。

―VASCOに対して“ROCKSCO(ROCK+VASCO)”“バスラッ(VASCO+ROCK)”というニックネームが付けられ、アイドルのヒップホップについての偏見や神経戦もあった。

コ・イクジョPD:そうだ。そうしたものは、ヒップホップについて水掛け論だったので、番組を作る側の立場では楽しいことだった。

そして、歌詞を忘れる参加者たちがいたが、シーズン2を通じて歌詞を忘れることもあるというのが私の考えだった。そのようなミスが重要なのではなく、そのために大した実力がない人と評価されてはならないと思う。

写真=Mnet
―DOK2&The Quiett、Swings&San E、ヤン・ドングン、EPIK HIGHのTABLO&MASTA WUなど、プロデューサーごとにそれぞれ個性がはっきりしており、プライド争いも熾烈だった。どのチームが優勝に対する欲が一番強かったのか?

コ・イクジョPD:彼らは放送から見て取れるように、表現する人たちだ。SwingsやTABLOは、優勝したくて勝ちたいという気持ちを隠さなかった。ヤン・ドングンやThe Quiett、DOK2はクールだった。ところが実際はみんな人間なので、負けたくなくて勝ちたかっただろう。

―BOBBYの優勝はある程度予想をしていたのか?

コ・イクジョPD:まずBOBBYは、本当にたくさん成長したと思う。本人が本当に一生懸命に頑張った。彼のプロデューサーであるDOK2とThe Quiettも頑張ってくれた。実際にBOBBYという青年自体、心構えがとても良いので、たくさん手助けしたいと思っていたようだ。何より、何か潜在的なものが爆発したようだ。

―「SHOW ME THE MONEY 4」の可能性は?

コ・イクジョPD:現在まで全く話はしていないが、これからどうなるかは分からない。とりあえずシーズン3が予想よりもさらに多くの人気と関心を受けたようだ。

本当に必ず言いたかった話がある。「SHOW ME THE MONEY 3」がヒップホップを説明するのに、氷山の一角だという言葉があった。「SHOW ME THE MONEY 3」はヒップホップの魅力をどのように披露するのか一つ一つ作って説明するよりも、公演する人がステージの上で格好よく見せてくれれば、その中の歌詞、音楽、ビート、ジェスチャー、衣装などがそのままヒップホップだった。多くの愛を寄せていただき心から感謝する。

記者 : シン・ソウォン