パク・ギウン、軍入隊のため「心臓が跳ねる」を降板“果たされない約束と無駄ではなかった努力”

OSEN |

俳優パク・ギウンが入隊のため「心臓が跳ねる」を降板した。最年長のチョ・ドンヒョクはパク・ギウンが除隊するまで番組を守ると約束したが、先日番組の打ち切りが決定し、果たされない約束になった。

残念ながらパク・ギウンは降板し、番組も終了するが、韓国で「心臓が跳ねる」が推進した“モーゼの奇跡(緊急車両に道を譲ること)プロジェクト”の実現に向けた立法化が進行中であることは評価に値する。パク・ギウンをはじめ、「心臓が跳ねる」の出演陣と制作陣の1年間の努力が決して無駄ではなかったことを証明してくれたためだ。

韓国で17日の午後に放送されたSBS「心臓が跳ねる」には、入隊を控えたパク・ギウンの最後の出動が公開された。パク・ギウンの最後の出動は喘息の発作で呼吸困難になった患者を運ぶことだった。パク・ギウンは3階から患者を背負って救急車に運んだ後、適切に酸素呼吸器を操作して、最後まで救急患者の搬送に尽力した。

いつの間にか本当の消防隊員に負けないほど頼もしくなったパク・ギウンは、出動の指示に条件反射的に動き、最後まで深い印象を残した。最後のインタビューを準備して、マイクテストをしていた彼は、放送で自身の名前が呼ばれると速やかに走っていき、消防車に乗った。

パク・ギウンはキム・ヨンピョ隊長が無線機を口実に自身を呼び出した時、やっと本当の出動放送ではなかったことに気づいた。その瞬間パク・ギウンの同僚たちが登場し、サプライズイベントを始めた。「心臓が跳ねる」メンバーたちや消防隊員らはパク・ギウンに手紙と寄せ書きを渡しながらパク・ギウンとの別れを惜しんだ。制作陣はパク・ギウンが派遣された全国10ヶ所の消防署で出会った隊員たちのメッセージを伝え、パク・ギウンに忘れられない思い出を残した。

このサプライズ映像を見て目頭が熱くなったパク・ギウン。映像が終わった後、ゴールデンタイムを逃して足を切断することになったイ・ジョンスンさんが義足を付けて元気に近づいてくると、パク・ギウンは涙を流した。木浦(モクポ)から釜山(プサン)にまで来たイ・ジョンスンさんは「息子が軍隊に行く時は見に行かなきゃ」とパク・ギウンの手を取り、視聴者に感動を与えた。

「心臓が跳ねる」を通じてより親しみやすく好感の持てる芸能人になったパク・ギウン。彼は最後に「僕は正式に消防活動を終えますが、これからも『心臓が跳ねる』、そして消防当局にたくさんの関心と愛、激励をお願いします。これまでありがとうございました。愛してます。安全」という最後の挨拶を残し「心臓が跳ねる」から降板した。

SBSの部分改編により、7月1日に終了することが確定している「心臓が跳ねる」は、芸能人たちが消防官になって人々の周囲で起きる多様な事件・事故の現場を伝え、涙と笑い、そして感動を届けた。

番組の終了後も「心臓が跳ねる」が展開してきた“モーゼの奇跡プロジェクト”は継続される予定だ。このキャンペーンの趣旨に共感した国会議員たちが3月14日、緊急自動車の優先通行を妨害する車両に対する罰金を引き上げ、緊急自動車を緊急の状況以外の用途で使用した際の処罰を強化することを要点とする道路交通法の一部改正案を発議したのだ。

現在、同改正案は安全行政委員会に付託された状態で、早ければ10月、遅くても年末までに国会での通過を目標にしている。これとは別に、運転免許試験に緊急車両が通れるよう道を譲る方法を盛り込む施行令改正案に93人の国会議員が連帯署名した状態で、近々これを安全行政部長官に伝える予定だ。

記者 : オ・ミニ