今春、韓国音楽業界に新人ブームを巻き起こしている兄妹デュオ楽童ミュージシャンが14日午前、急遽日本に出国したことが報じられ関心を集めている。YGエンターテインメント(以下YG)に所属する歌手の日本公演は今週の頭には予定されていないため、突然日本に赴いた理由について業界の関心が集まっている。なぜ日本に行ったのだろうか。

YGは先週末、大阪ドームにてYGファミリーコンサートを成功裏に開催した。YG側は楽童ミュージシャンが今回のデビューアルバムを通じて国民の兄妹という愛称で呼ばれ、音楽配信ランキングを制覇すると、YGファミリーコンサートの出演メンバーから早くも除外した。YGの海外公演への参加よりは、韓国でのプロモーションがさらに重要な時期との内部の判断からだ。

そこでこの日、楽童ミュージシャンが日本に赴いた背景が何なのかをなかなか予測できない状況だった。イ・ハイに続き「K-POPスター」出身のYGの新人が相次いでデビューに大成功したことに対する褒賞休暇とも思えない。音楽配信ランキングで上位をキープしており、音楽番組など放送活動のオファーが殺到しているためだ。

また、YGヤン・ヒョンソク代表プロデューサーは楽童ミュージシャンのデビュー直前、ブログに掲載した書き込みで「新しいアルバムのタイトル曲『200％』と『MELTED』の他に、発表後一週間ファンから最も人気を集めた曲を3番目のタイトル曲にする」と明かしたことがある。ヤン代表の約束通りYGはこの日、「Give Love」をもうひとつのタイトル曲に選定した。

OSENの取材によると、楽童ミュージシャンは直ちに「Give Love」のMV撮影のために急遽日本に赴いたことが分かった。ヤン代表の日頃からの猪突的なプロモーション方式を勘案すると、十分可能なことと思われる。デビュー前の約束通り、ファンの選択により3rdタイトル曲を選定するやいなや、これに合ったMVを撮影するために海外ロケを選択したのである。

デビューしたばかりの新人歌手が、1つのアルバムで3曲のタイトル曲をリリースし、それぞれのMVをいずれも大規模で制作することも異例で破格的だ。MV1本の制作に数億ウォンの巨額を投資する音楽業界の現実を勘案すると、YGらしいアグレッシブなプロモーションの度合いが分かる。

ここには楽童ミュージシャンに注ぐヤン代表の愛情と信頼も働いている。3rdタイトル曲をファンたちに選ばせるアイデアを自ら出し、休む間もなく忙しい兄妹をMVの撮影のために日本に行かせた決断もまた彼が下したと、YGの関係者は伝えた。

タイトル曲が決まってすぐ楽童ミュージシャンの兄妹を日本に赴かせる迅速な進行方式は、YGの中でヤン代表以外は不可能で、彼ならではの推進力でないと不可能なことと思われる。