BIGBANGを徹底分析…日本で愛される秘訣とは?

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YGエンターテインメント

BIGBANG、日本6大ドームツアーを成功裏に終了“海外アーティスト初”

噂で聞いただけだったBIGBANGの日本ライブの現場は、想像以上だった。13日午後3時から大阪京セラドームで行われた「BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2013~2014」は外の冷たい天気を忘れるほど、熱気に満ちていた。BIGBANGの登場前から黄色と赤色のペンライトを両手に握った5万人のファンたちは席から立ち上がり、BIGBANGのMVを見ながら一緒に歌っていた。

YGエンターテインメントがBIGBANG以来8年ぶりにデビューさせる新人グループWINNERのオープニングステージに続き「DAY BY DAY」の前奏が流れると、ファンたちは再び力強くペンライトを振り始め、それぞれのパートを歌うメンバー一人一人の姿が画面に登場する度に激しい波を起こした。

それだけでなく、ファンに投げキスを飛ばしたり、伴奏に合わせあいさつをするなど“ベテランアーティスト”らしい老練さを見せたBIGBANGのおかげで、ペンライトの波もライブの間ずっと彼らの一つ一つの動きに沿って動いた。「LIES」「LAST FAREWELL」など、初期のヒット曲から「FANTASTIC BABY」「BLUE」など、最近人気を得た楽曲まで全て披露したBIGBANGはこのような呼応で3時間以上続けられたライブでも疲れる気配を見せなかった。


グループとしても、ソロとしても輝いた6大ドームツアーのフィナーレ

今回のドームツアーでBIGBANGは、ステージ全体が動く装置を通じて自分たちを近くから見られなかった2、3、4階の観客とも目を合わせた。アンコールステージでは移動するステージに乗って公演会場を一周し“自ら訪れるファンサービス”を実践した。

類人猿の真似をしたり、簡単なコントを披露した彼らは、「感想を言ってほしい」という注文には泣くふりをしながらお茶目な姿を見せた。また、ライブの終盤にはドームツアーのフィナーレを飾るという感慨に浸ったようで、かなり長い時間を割いて「2014年も宜しくお願いします」と感謝の気持ちを伝え、ファンたちと一緒にシャンパンで祝杯を挙げ、ドームツアーの終了を祝った。

グループとしてではなく、ソロアーティストとしてもBIGBANGは輝いた。同日の公演ではV.Iを皮切りに、D-LITE、SOL、G-DRAGON、T.O.Pの順でソロステージが設けられた。V.IとD-LITEは公演の中間に自由自在に日本語を駆使し、ファンとコミュニケーションした。SOLとG-DRAGONもファンたちと一緒になって遊び、最後のドームツアーを十分楽しんだ。最後に登場したT.O.Pは高速のラップでカリスマ性をアピールした。

グループとしても、ソロとしても十分魅力を見せてくれたBIGBANGにファンもすっかりはまった様子だった。「朝から新幹線に乗って、公演を見に来た」と言う平井ミカさんは「今回がドームツアー最終日で残念だけど、来月にあるファンミーティングに行く予定ですごく期待している」と話した。また「今回のドームツアーは3度も見に来た」とBIGBANGへの愛情を表現した田村えり子さんは「BIGBANGのライブは見所満載で飽きないし、本当に楽しい。次のツアーはもっと沢山見に行く。これからもずっと応援する」と話した。

何より今回の公演の意義は、BIGBANGが海外アーティストとしては初めて日本全域の6大ドームでツアーコンサートを開催したことにある。特に、大阪京セラドームでは昨年11月29・30日、12月1日に続き、今年1月11日から13日まで6回も公演が行われたことも目を引く。

YGエンターテインメント側は「日本でBIGBANGのように一つの公演会場で6回も公演を行ったのは、日本の人気グループEXILE以外にいない。関西にK-POPが好きなファンが多いこともあるが、情熱的である関西特有の雰囲気が韓国ともよく合うと思う」と分析した。


YG JAPAN「ビッグバン、単純な韓流歌手ではない」

それならBIGBANGが日本でこれほど高い人気を得ている理由は何だろうか。YGエンターテインメントは“韓流”歌手ではなく、“グローバルアーティスト”としてのアイデンティティを確立したことを一番最初に挙げた。

渡邉喜美YG JAPAN代表は取材陣と会って「BIGBANGは他の韓流歌手たちとは違ってグローバルアーティストという認識がある」とし「もちろん、韓流歌手が好きな人たちもBIGBANGのことが好きだが、洋楽が好きな人たちもBIGBANGのアルバムを購入し、ライブを見に来る」と伝えた。大型ショーケースやプロモーションはもちろん、小規模のクラブからBIGBANGの音楽をゆっくりと知らせてきたこともBIGBANGの音楽を単なる“韓流”として受け入れないようにすることに貢献した。

BIGBANGのそれぞれメンバーが持っている魅力を知らせるローカル戦略も功を奏した。渡邉代表は「プライムタイムの時テレビをつければ、V.Iがバラエティー番組でMCを務めており、音楽番組を見るとG-DRAGONがパフォーマンスをしており、映画館に行けばT.O.Pの映画が上映される」とし「日本人のライフスタイルにBIGBANGが深く入っている」と話した。このおかげでBIGBANGのファッションやダンスなどに好感を持ったファンたちが段々BIGBANGのそれぞれメンバーの魅力に気付き、BIGBANGそのものに親近感を感じるようになるということが渡邉代表の説明だ。

これを通じてBIGBANGは、日本のアーティストとしてもなかなか実現できない“6大ドームツアー”を成功させた。平均9500円のチケット代に、BIGBANGのライブを訪れた観客は計77万1千人余り。これは単純にBIGBANGがどれだけの経済的利益を創出したのかを超え、アーティストとしてのBIGBANGが日本でどれほどの位置にあるのかを見せる成果だと言える。

渡邉代表は「100万枚以上のアルバムを販売するS級アーティストたちでなければ難しいのが6大ドームツアーだ」とし「そんなアーティストたちと肩を並べられるほどBIGBANGは頑張ってきたし、その結果このような記録を達成したと思う」と自評した。一方、6大ドームツアーを成功裏に終えたBIGBANGは韓国でのソロ活動とニューアルバムの作業に集中する予定だ。また、ソウルでコンサートを開催し、久しぶりに韓国のファンと出会う。

記者 : イ・ミナ