薔薇旅館「ビジュアルがおかしいバンド?嫌じゃない」 ― オーディション出身アーティストの反乱

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オーディション出身歌手たちの反乱

しばらくの間、韓国はオーディションブームに揺れた。嵐のような人気を集めたMnet「SUPER STAR K」を皮切りに、MBC「偉大なる誕生」、SBS「K-POPスター」、KBS 2TV「TOPバンド」、Mnet「Voice Korea」まで、数多くのオーディション番組が誕生した。そして、そのオーディション番組が生み出したスターたちは、芸能界の至る所で活躍している。視聴者たちが自ら選んだことで更に信頼が生まれ、そのためにより馴染みのあるオーディションスターたち。彼らの今が知りたい。

薔薇旅館…KBS 2TV「TOPバンド」

今大人気と言えばこのバンド。MBC「無限に挑戦」の西海岸高速道路歌謡祭でノ・ホンチョルと共に“チャンミハグァン”というチームを結成した薔薇旅館は、ユク・ジュンワンの気さくさと、「無限に挑戦」の歌謡祭という機会が与えられたことに感謝する気持ちで流した涙、ハンサムでなくても“オッパ(お兄さん)”と呼んで欲しいという自信で視聴者を魅了した。

しかし、その前にバンドオーディション番組「TOPバンド2」で既に彼らは視聴者に強い印象を残し、全国的なスターとなっていた。まさに彗星のように現れたグループだった。男性の心理を代弁する真っ直ぐな歌詞が際立つ「ポンスギ」は代表曲として挙げられている。

―「TOPバンド」出身と言うよりも、今や「無限に挑戦」に出演したバンドという認識の方が強い。人気は実感しているのか?

薔薇旅館:あまりにも多くの声援を頂いているので、びっくりしている。特に、色んな番組へのオファーの電話が殺到している。一日も休めないほど公演も増えたし……。予想以上にたくさんの方から声援を頂いているおかげで、忙しく過ごしている。

―「TOPバンド」は良いバンドがたくさん出演した。薔薇旅館が思う「TOPバンド」出身で最も成功したバンドはどこだと思うか?

薔薇旅館:「TOPバンド」に出演したバンドは皆うまくいっていると思う。その中でもDaybreak、Romantic Punchなどが成功していると思う。

―「TOPバンド」が終了した。放送終了のニュースを聞いた時、非常に残念に思ったのではないか?

薔薇旅館:「TOPバンド」は僕たちもすごく恩恵を受けた番組なので、いつも感謝している。正直、シーズン3までは続くと思ったけれど、終了になったと聞いて少し虚しいし、非常に残念だ。

―「TOPバンド」出身というレッテルが嫌にはならないか?

薔薇旅館:全く。僕たちはただ感謝しているだけだ。永遠にそう呼ばれても感謝していると思う。

―薔薇旅館にとって「TOPバンド」とは?

薔薇旅館:実家、母、家族のようなありがたい番組。

―薔薇旅館というバンドで一緒に活動していなかったら、今頃何をしているだろうか?

薔薇旅館:たぶん、レッスンして働きながら、音楽を続けていたと思う。

―薔薇旅館は、月並みでないユニークな、新鮮な歌を作るグループとして愛されている。秘訣はあるのか?

薔薇旅館:うちのメンバーたちは皆、愉快で面白いのが好きな性格なので、曲にもその性格がそのままにじみ出ていると思う。

―薔薇旅館が歌を通じて大衆に伝えたいメッセージはあるか?

薔薇旅館:普段から皆考えてはいても、あまり表現はしない話を語りたい。生活密着型の話もしたいし、僕たちの話であると同時に、聞き手の話でもある歌を歌いたい。

―“ダーティーセクシー”という言葉や、“ビジュアルがおかしいバンド”というイメージが嫌にはならないか?

薔薇旅館:全く嫌じゃない。面白くて楽しいことが好きな僕たちとしてはありがたい話だ。

―これからどのようなバンドとして生き残りたいか?

薔薇旅館:本当に気楽でフレンドリーな近所のお兄さん、弟、友達のようなバンドになりたい。本当に身近に付き合える、そんなバンドになりたい。

記者 : イ・ミンジ