「ザ・スパイ シークレット・ライズ」ハン・イェリ“ダニエル・ヘニーさんとビジュアル担当を務めました”

OhmyStar |

女優ハン・イェリは2013年に“収穫の喜び”を味わった。今年2月の「サウスバウンド/南へ走れ」を皮切りに「幻想の中の君」「ザ・スパイ シークレット・ライズ」まで撮影した映画が次々に公開され、最近ではKBS「ドラマスペシャル-ヨヌの夏」に出演し、お茶の間でも顔を見せた。また、8月には第15回ソウル国際青少年映画祭で出品作の審査と共に開幕式の司会を務めた。

12日、ソウル鐘路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)のあるカフェでインタビューを行ったハン・イェリは、「去年12月に新しい足の爪が生えてきました。何となく気分も良く、良くないことも終わったような気がします。今年はひたすら自分自身を知らせる仕事をたくさんしました。年末まで上手く収まると良いですね」と微笑んだ。ハン・イェリは昨年「ザ・スパイ シークレット・ライズ」の撮影中に、足の爪が剥がれるという怪我を負った。


「また北朝鮮の言葉かと言われるけれど、釜山(プサン)の方言と何が違うの?」

コメディ映画「ザ・スパイ シークレット・ライズ」で、ハン・イェリは唯一真面目な人物だ。北朝鮮最高の核物理学者ペク・ソルヒ役を演じたハン・イェリは、「映画にある程度重さを与える役でした。出演シーンは多くなかったのに、覚えてくれている方がたくさんいて嬉しかったです」と打ち明けた。ハン・イェリはソル・ギョング、ムン・ソリ、ダニエル・ヘニー、コ・チャンソク、ラ・ミランを信頼して「ザ・スパイ シークレット・ライズ」に加わった。ハン・イェリは、「特に悩みませんでした。ソル・ギョング先輩とムン・ソリ先輩がコメディで共演することは二度とないことです。これは出演するしかないと思いました」と述べた。

「自らをダニエル・ヘニーさんと共に“ビジュアル担当”だと考えました。徹底的に映画的なビジュアルを担当する人だと。感情を出しすぎたり偏ってしまうと、全体的なバランスが取れなくなるかもしれないと思って、わずかに重さを与えようとしました。チャンスがあればしっかりとしたコメディ演技をお見せしたいのですが、まだ無理ですね。ムン・ソリ先輩の演技を見て『一番難しいジャンルかも』と思いました。笑いのタイミングを取るには、優れた感覚はもちろん、全体的な呼吸を見る目も必要です。貫禄が必要なんです」

ハン・イェリは、「HANA~奇跡の46日間~」に続き「ザ・スパイ シークレット・ライズ」でも北朝鮮の言葉を使う。「また北朝鮮の言葉か」と言う人もいるが、彼女にとっては完全に別の人物であるだけだ。「また北朝鮮の人を演じるのかとも言われますが、異なる作品で釜山の方言で演じるのと同じく、私にとっては『北朝鮮語を話す人』であるだけです」というのがハン・イェリの説明だ。ただ北朝鮮人だからほんの少し特別なだけで、それに縛られたくはないと話す。ハン・イェリは、「北朝鮮の言葉は難しいですが、『HANA~奇跡の46日間~』の時に長い期間学んだため、今回は難しくありませんでした」と述べた。


「きれいでもセクシーでもないが、確実に魅力はある」

ありきたりの役になる可能性もあったが、ハン・イェリが演じたため、普通にはならなかった。「飛びぬけてセクシーでもきれいな女優でもない」と自評したハン・イェリは、「私にシナリオが来たこと自体、特別なカラーを出したいと思われているからだと考えました」と打ち明けた。あどけない顔にアナウンサーを思わせるような落ち着いた声やはきはきとした口ぶりまで、ハン・イェリは自身が表現した通り“一般的にきれいというよりも魅力的な”そして“妙な雰囲気を伝える”女優だった。

「その表現が私に一番合っていると思います。何か優しさを持っている雰囲気というか(笑) ムン・ソリ先輩からこう言われました。『新鮮さだけでは長続きできない。それを超える魅力が続いてこそ人々にアピールすることができる』と。魅力がもっともっと必要なこともよく分かっています。私もどうやって自分の魅力を強調するために努力すればいいのか分かるような気がします」

ソウル国際青少年映画祭の出品作を審査しながら優れた作品に感銘を受け、「好みをたっぷり込めて、徹底的に主観的に“良い映画”を選んだ」というハン・イェリ。今後、彼女はドラマを通じて視聴者に近づく予定だ。また、チャンスがあれば、ドキュメンタリーのナレーションにも挑戦してみたいという。インタビューで彼女が聞かせてくれたカタツムリ、モグラの話を思い返すと、自然ドキュメンタリーのナレーションに適していそうだ。どの瞬間も「女優として持つべき時間をしっかりと過ごしている」というハン・イェリのこれからを期待したい。

記者 : イ・ジョンミン、イ・オンヒョク