映画「メビウス」3度目の審議で“青少年観覧不可”判定…韓国で公開可能に

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写真=映画「メビウス」ポスター
2度に渡って映像物等級委員会から制限上映可の判定を受けたキム・ギドク監督の新作「メビウス」(制作:キム・ギドクフィルム)が、3度目の審査の末、青少年観覧不可判定を受けた。これで「メビウス」の韓国公開が可能になった。

映像物等級委員会のアン・チワン広報部長は6日午後、TVレポートに「『メビウス』が今月5日に開かれた3度目の等級分類会議で青少年観覧不可等級に決まった」と伝えた。

アン・チワン部長は「2度目の制限上映可決定以降、直系家族間の性関係関連シーンを再編集したうえで、等級分類を申請し、青少年観覧不可に決まった」と説明した。

映像物等級委員会は「メビウス」の青少年観覧不可等級判定に関する理由として「映像の表現において扇情的な部分は直接的かつ刺激的に表現されており、その上暴力性、恐怖、模倣の恐れおよびテーマの部分においても青少年に有害な内容を含んでいるため、青少年が観覧できないように格別な注意が必要な映画だ」と説明した。

これに先立ち「メビウス」はベネチア国際映画祭が終わった後である、今年の9月に配給会社NEWを通じて韓国で公開する予定だったが、映像物等級委員会から2度の制限上映可の判定を受け、韓国での公開の可否が不透明な状態だった。そのためキム・ギドク監督は議論となった33カットを編集し、3度目となる審査を申し込んだ。

先月26日には映画記者および評論家109人を集め、韓国公開に対する賛否試写会を開き、賛成93票、反対11票、棄権3票という結果となった。また、「メビウス」は今月28日から来月7日まで開かれる第70回ベネチア国際映画祭の非コンペティション部門に公式招待された。

「メビウス」は父の浮気と母の嫉妬で崩壊していく家庭と、その中で成長した息子が俗世を離れるようになる過程を描いた作品だ。キム・ギドク監督の“ペルソナ”ことチョ・ジェヒョンと「未熟な犯罪者」の新人ソ・ヨンジュ、女優イ・ウヌが出演する。韓国での配給はNEWが担当する。

記者 : チョ・ジヨン