「富川映画祭」富川で出会うファンタスティックなスクリーンの饗宴(総合)

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「第17回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭(The 17th Puchon International Fantastic Film Festival)」(以下「富川映画祭」)が華麗なる幕を開けた。

18日の午後、京畿道(キョンギド)富川市遠美(ウォンミ)区に位置している富川体育館で「富川映画祭」の開幕式が開かれた。

1997年から始まり、今年で17回目を迎えた「富川映画祭」は観客が幸せな映画祭、面白い映画祭、近くにある映画祭を目指す部分競争を取り入れた非競争国際映画祭である。

今年の上映作は44ヶ国230本(長編135本、短編95本)で構成されており、この中で世界で初めて上映される映画を集めたワールドプレミア53本、自国以外初の海外上映作であるインターナショナルプレミア19本、アジア初上映作であるアジアプレミア47本が含まれた。

競争部門は長編と短編の二つの部門に分けて行われ、長編のチョイス部門には12本の作品、短編には11本が出品された。

この日の開幕式は俳優のシン・ヒョンジュンとガールズグループ少女時代のスヨンの進行で始まり、歌手のイ・ハイが「あなたは遠くに」「ROSE」を歌い、オープニングステージを飾った。続いて「Producer's Choice」「Fantasia Award」「It Star Award」の受賞が行われた。

「Producer's Choice」は韓国映画制作者協会、韓国映画プロデューサー組合と「PiFan」が共同で選定する賞で、韓国代表映画俳優として認知度および様々な経歴を積み上げた人物を選定する。受賞者としてはイ・ビョンホンとチョン・ジヒョンが栄光を手に入れた。

また、「Fantasia Award」は富川市民が映画祭でもっとも会いたい俳優を直接投票で選んだ部門で、キム・スヒョン、パク・シネが選ばれた。

最後にジャンル映画に出演した俳優の中で印象的な演技を披露した名脇役を選ぶ「It Star Award」ではマ・ドンソクが受賞者に選ばれた。

またこの他にも「富川映画祭」の広報大使であるイ・ヒョヌと藤井美菜が開幕式を祝い、アン・ソンギ、コ・ギョンピョ、キム・イェウォン、キム・ジウォン、イ・スヒョク、パク・サンミン、イ・チェヨン、松田龍平、キム・ドンホ釜山国際映画祭名誉執行委員長、イム・グォンテク監督、チョン・ジヨン監督、キム・デスン監督、イ・ジュニク監督、新海誠監督などが出席し、花を添えた。

授賞式が終わった後、今年の「富川映画祭」開幕作であるイスラエル出身のアリ・フォルマン監督の「The Congress」が上映された。

「The Congress」はハリウッドスターのロビン・ライトが自身のイメージを永遠に複製できる権利を映画会社に売り、彼女のスターイメージを無限に複製できることに同意する物語が描かれている。実写とアニメーション、現実と仮想を行き来する奇抜なアイデアと独特なスタイル、メディアと人生、権力という現代社会のイシューを未来という創造の鏡を通して冷徹に批判する監督の哲学的省察が伺える作品だ。

閉幕作としてはキム・ビョンウ監督の「テロ,ライブ」が上映される。「テロ,ライブ」はある日「麻浦(マポ)大橋を爆破する」というリスナーの脅迫をきっかけに、漢江(ハンガン)で連鎖的に発生する爆弾テロを90分間テレビで生中継する物語を描いた作品だ。

「富川映画祭」は今月18日~28日まで11日間、富川体育館、富川市役所大講堂、韓国漫画博物館など富川市一帯で開催される。

記者 : チョ・ジヨン 写真 : ムン・スジ