チョ・ダルファン「『ホドン&チャンミンの芸・体・能』は第2の母……ありのままの自分を見せています」

OSEN |

写真=チェ・ギュハン記者
「平常心を維持しようとしても、飛行機に乗っているような気分です」

最近バラエティで人気を集めている俳優チョ・ダルファン(32)に感想を尋ねると、彼は率直な話し方で心境を語りながら笑った。

映画やドラマ、ミュージカルまで様々な分野で10年以上多作の俳優として活動したものの、今まで大衆の関心からは外れていたチョ・ダルファン。彼はただ、卓球の腕一つでバラエティの人気者に浮上した珍しい俳優だ。

KBS 2TVバラエティ番組「ホドン&チャンミンの芸・体・能~めざせ!ご当地スポーツ王~ 芸体能」(以下、「ホドン&チャンミンの芸・体・能~めざせ!ご当地スポーツ王~」)で「チョレイ、ハ!」という独特な気合を入れ登場したチョ・ダルファンは、カン・ホドン、イ・スグン、東方神起のチャンミンしかいないと思われていた「ホドン&チャンミンの芸・体・能~めざせ!ご当地スポーツ王~」に神の一手として登場、彼の名前を知らなかった視聴者に強い印象を残した。

「卓球でバラエティが可能とは思いませんでした。心理スポーツだからです。しかし『ホドン&チャンミンの芸・体・能~めざせ!ご当地スポーツ王~』という名前が好きで番組に参加しました。バラエティ番組に出演することが、不思議なほど面白いです。カン・ホドン先輩からはたくさんアドバイスを頂きます。視聴者から求められるときに、力を抜いてありのままを見せろと。『ホドン&チャンミンの芸・体・能~めざせ!ご当地スポーツ王~』は僕にとって第2の母です」

ありのままを見せるために努力するチョ・ダルファンはそのため、「ホドン&チャンミンの芸・体・能~めざせ!ご当地スポーツ王~」の初出演の時から寝起きの顔とぼさぼさの髪で登場し笑いを誘った。しかし、卓球台の前で集中する鋭い眼差しは「ホドン&チャンミンの芸・体・能~めざせ!ご当地スポーツ王~」の緊張感を一気に引き上げ、隙だらけだが親しみのあるトークまで加わった人間らしい姿は、レギュラーメンバーのいない「ホドン&チャンミンの芸・体・能~めざせ!ご当地スポーツ王~」のどの種目でも自身の役割を果たすメンバーとして大活躍している。

チョ・ダルファンは人気の理由を尋ねる質問に「最近の人々はあまりにも規則正しいです。芸能人もみんな、似たり寄ったりの服を着て活動します。しかし、僕は隙のある人なので親しみを感じられるのだと思います。飾ることより、隙を見せることが好きです。展示会の作品も、下手な字の方が人気があります」と答えた。

また、チョ・ダルファンは水木ドラマ「天命」でク・ドクパル役を演じており、ドラマ序盤の重要な鍵を握っている人物として注目を浴びた。特にチョ・ダルファンは「ホドン&チャンミンの芸・体・能~めざせ!ご当地スポーツ王~」での健康なイメージとは裏腹の、不安な目つきのせむしで登場し強烈な存在感を見せ、彼の退場を残念に思う視聴者の反応が殺到したこともある。

「目の横にメイクすることは本当に大変でした。怪我を負った感じを与え、不安な視線で演じました。途中降板し残念ではありますが、僕が死んでこそドラマが展開されるので仕方がありません」

特にチョ・ダルファンは「天命」のロゴを自身がデザインするなど、カリグラフィの実力で話題を集めた。チョ・ダルファンは本格的にカリグラフィ展示会を開き、大衆とのコミュニケーションに乗り出している。

「平常心を維持することが重要だといわれましたが、僕は今、色々なことが重なりとても気分がいいです。本当に感謝しています。僕がこれだけ人気を集めるとは夢にも思いませんでした。13年以上役者として活動しましたが、ここまで注目されるとは思いませんでした。これが本当かなとも思ったりもします。バラエティとドラマを通じて大衆と親しくなった感じがします」

チョ・ダルファンは母の言葉を肝に銘じ平常心を取り戻すために努力しているという。「雰囲気に飲まれないように努力していますが、よく眠れません。目を開けた状態でもっと長く過ごしたいからです。寝るのがもったいないので、もっと人々に会いたいです。しかし人気というのは落ちるものだと母に言われました。母のお陰で今ここにいます」

「10年以上何かを地道にすると報われると思います。演技も卓球もカリグラフィもそうです。未来のために今を犠牲する姿勢よりは、今を楽しみながら生きると報われるようです」

記者 : クォン・ジヨン