【CMレビュー】「パパ、どこ行くの?」ユン・フの絶大な人気が凄い!

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写真=TVレポート DB、広告スチール
消費者は可愛い子供を見ると心がゆれる。美女(Beauty)、子供(Baby)、動物(Beast)が登場する広告は成功するという、いわゆる“3B法則”だ。最近、ベイビーの効果を大いにもたらしている子供が一人いる。歌手ユン・ミンスの息子、ユン・フ(7)がその主人公だ。

ユン・フはMBC「僕らの日曜の夜-パパ、どこ行くの?」でトップスターに負けないほど有名になっており、5人の子供の中でも圧倒的な人気を誇る。ユン・フが現在、契約を結んでいるテレビ広告だけで3つ。農心(ノンシム)、KTに続き、最近はハンファリゾート雪岳(ソラク)ウォーターピアと専属契約を締結することに成功した。衣類などの間接広告まで入れるとその数字はさらに大きくなる。

父ユン・ミンスは可愛らしく育った一人息子のおかげで、デビュー以来初の広告市場に進出した。正直、ユン・フは広告主が好むタイプではない。目立つほど整った顔でも、演技力が優れた子でもない。それでも、なぜ広告主のラブコールが相次いでいるのだろうか?

理由は簡単だった。番組の人気による一時的な現象だという。ある広告代理店の関係者は「世間でのユン・フに対する好感度は絶大であるといってもよい。ユン・フが登場すればまず視線が集中する。広告界は常にホットな人物を探しているが、ユン・フはそれに最も相応しい子供」と評価した。

また、関係者は「広告に登場する子供たちはほとんどが熟練した子役たち」とし、「しかし、ユン・フは演技がまだぎこちない。リアリティ番組で人気を得たため、広告も自然に受け入れられ、消費者が好感を感じている」と説明した。

ユン・フは自ら価値を表したという点で特別だ。人為的なプロジェクトや、父ユン・ミンスの手助けなしに光を放った。“ジャパグリ”(ジャパゲッティとノグリという名前のインスタントラーメンを混ぜて作る料理)ブームは、これを如実に証明している。ユン・フはキム・ソンジュが公開したこのレシピに熱狂的に反応し、注目を集めた。ハ・ジョンウを圧倒する“モッパン(食べる番組)の神”となったのもこの時だ。

農心はMBCにお金を使わず、広告効果を手に入れた。農心の関係者によると、該当ラーメンの売り上げが30%以上増加した。彼らは素早く動き、ユン・ミンス親子をキャスティングした。二人にとって初めての広告であるため、プレミアムまで乗せたそうだ。6ヶ月の単発契約だが、高い出演料を手に入れた。

“ジャパグリ”のブームはまだ終わっていない。農心の関係者は「該当商品に対する消費者の需要がかなり増えた。特に、学校近くにある粉食店(プンシクジョン:トッポッキなどを売る食堂)のメニューに選ばれ、かなりの効果をあげている。ユン・フの人気も無視できない要因」とし、「会社からすれば嬉しい現象」と伝えた。

農心は“ユン・フ効果”で、攻撃的な戦略を繰り広げた。ジャパゲッティを買うとノグリをつけるといった方式だ。農心の狙い通り、売り上げが上がるのは当然だった。すべて「パパ、どこ行くの?」とユン・フの人気がもたらした現象だ。

他の子供たちの人気も無視できない。キム・ミングク、イ・ジュンス、ソン・ジュン、ソン・ジアも続々と広告契約を結んでいる。興味深いのは、ほとんどの子供たちがユン・フの人気によってCMに進出しているという点だ。キム・ソンジュの息子キム・ミングクは、ユン・フが“ジャパグリ”モデルに抜擢されると、世論により後発走者として合流することになった。

ソン・ドンイルの息子、ソン・ジュンもユン・フとともにKT Ollehのモデルに抜擢された。二人は全国どこでもLTEが使えるというコンセプトの“津々浦々”広告に出演した。田舎の奥地に行く「パパ、どこ行くの?」のフォーマットをブランドの特性と組み合わせた。これも父たちより子供たちの割合が高い広告だ。

企業はインターネットマーケティングにも積極的に取り組んでいる。ユン・フはその戦略の中心にいる。最近、サムスン電子は新商品「バブルショット3」のオンラインモデルとしてユン・フとソン・ジョングクの娘ソン・ジアを選んだ。コンセプトは「ママ!どこ行くの?」。商品を子供たちの家に配置し、広告を日常のように見せた。

母を家事から解放してあげようという“Mom's Day”を決め、その日一日は父と子供が家事を担当するのだ。当然、洗濯が中心となる。ユン・ミンスが自然に洗濯機の機能を説明すると、ユン・フが積極的に洗濯に参加するという内容だ。この広告は1ヶ月前にYouTubeに初めて掲載された。

再生回数だけ見てもユン・フの人気を計り知ることができる。YouTubeを基準にこの動画の再生回数は50万回に至る。ソン・ジアの再生回数は23万回ほどだ。SNSとブログでシェアした動画の再生回数まで含めると数字はさらに大きくなると見られる。

記者 : キム・ジヒョン