2NE1のCL、この“悪い子”の確固たる信念

OSEN |

2NE1のCLは悪い。それで通じた。それも、グローバルに。

16歳にしてYGエンターテインメントに入門したCLは、4年の練習期間と3年の歌手生活を過ごした。7年間YGで育ったCLは、恐ろしく成長し、独歩的なカリスマ性の持ち主になった。

先月28日、初のソロ曲「悪い子」をリリースしたCLは、韓国の女性歌手の誰にも見られなかった強烈なヒップホッパーに変身した。自分を「悪い子」と叫ぶCLには、観る人たちを吸い込む後光が輝く。

CLの後光はすぐに効果を発揮した。韓国の全ての音楽配信ランキングを総なめにし、米ビルボードからは「確実な個性が際立つ女性アーティストで、まるでニッキー・ミナージュを連想させる」と好評を受けた。CLのこのような成果は、彼女の確固たる信念の所以でもある。

3日メディアインタビューを受けたCLは、ステージでのオーラの代わりに気さくでキュートな笑顔で記者たちと対面した。ブラックの衣装に金髪を下ろしたCLからは、女性美が溢れだしていた。インタビュー前日「悪い子」の初舞台を披露したCLに、その感想から聞いた。

「100%満足はしませんが、本当に楽しかったです。久しぶりに新しいステージができて、どれほど嬉しかったか知りません。ファンたちもたくさん来てくれて、2NE1メンバーたちも応援に来てくれて力が出ました」

CLの初ソロ曲「悪い子」は、YGのメインプロデューサーであるTEDDYの作品だ。「悪い子」という多少強いタイトルも、二人のダジャレから出た単語だという。

「昨年TEDDY先輩とダジャレを言い合っていて『悪い子』という単語が出て来ました。先輩が、私に似合うと勧めてくれました。私も面白そうだと思いました。TEDDY先輩が素晴らしい曲を書いてくださって、本当に嬉しいです。私が直接曲を手がけてはいませんが、先輩が作業する時ずっとそばにいました。相談しながら、自分の曲が作り上がるのを見守りました。どのようにしてこの曲をうまく表現できるか、楽しい悩みの時間を過ごしました」

「悪い子」は遅いヒップホップ曲だ。韓国の女性ソロ歌手が正統派ヒップホップを前面に掲げるのは、異例的なことだ。CLには、大衆性よりは自分が最も得意な音楽を披露する方が重要だった。彼女の確固たる信念が、そっくりそのまま伝わった。

「私を一番よく表現できる音楽をお聞かせするのが正解だと思います。ポップよりヒップホップが好きな人は少ないですけれど、私は私が好きで得意なことを最初にお見せするのが正解だと思いました。もちろん、聞き手に楽しんでいただければベストでしょうが、まずは聞かせる人が本当に楽しむべきだと思いました」

CLは、音楽作業の過程とアーティストとしての抱負を語る時、最も明るい表情になり真剣に答えた。彼女は、音楽を愛する真のワーカホリックだった。

「実は今回、準備する全ての過程が仕事には感じられませんでした。衣装、パフォーマンス、歌など全てについて打ち合わせる時、楽しく取り組みました。スタッフとも色々話し合いました。今度こそ、自分がやりたいことを全部やれる機会だったので、さらに積極的な姿勢になったようです」

CLはステージ上では誰よりも強烈なカリスマ性を発散するが、さりげないセクシーさも際立つ。派手なアクセサリーとともに、可愛くなったルックスも大衆の視線を引いた。

「セクシーですか?実は私はクールになりたいと思って構想しました。セクシーになりたいと思ったことはないようです。ただ、クールな女性になりたいです。可愛いと言ってくださって、ありがとうございます。あ、ダイエットはやってますよ(笑)」

ステージ上とステージの外でのCLは、少し違うように見えた。ステージの外ではCLでなく、チェリン(CLの本名)になった。チェリンは、ステージでのあの強靭なCLとは違い、丁寧でフェミニンだった。

「ステージでのイメージがあるので、私をすごい遊び人だと思う方も多いと思います。でも私は遊び方も知らないし、遊んでも面白く無いんです。ワーカホリックのようだとも思います。ただ音楽をやって、作業して、ステージに立つときだけ楽しいんです。私の唯一の趣味は、料理です。料理もひとつの芸術だと思います。メンバーたちにしばしば料理を作って食べさせるんですが、美味しいと言われています。CLとチェリンを区分しようと努力する方です。家族や友達に会う時くらいは、チェリンの姿を見せたいです」

2NE1を始め、CLはいつも“女性”を強調する。これはCLの信念が相当の部分を占めているので可能なことだった。外国人の目に映るアジア女性の偏見を破りたいと言った。女性の性について話すCLの表情は、インタビューの中でもっとも強い信念を盛り込んでいるように断固としたものだった。

「私、外国人学校に通っていましたが、外国人はアジア女性についての固定したイメージがありました。前向きなものもあったんですが、反対のものもありました。そのような外国人の友達と親しい関係を維持したので、育ちながら私の中に『この枠を壊したい』という気持ちが自然にできたみたいです。そんな中で、ジェレミー・スコットとウィル・アイ・アムが私に、「アジアに君のようにヒップホップが好きでスタイリッシュに着る女性がいるとは思わなかった」と言いました。その言葉を聞いた時、アジア女性のイメージを知らせたかったんです。クールな女性が、非常に多いことを」

CLは、自分の強い信念をもとにこれから前進する大きな夢を持っている。既に同じ所属事務所からG-DRAGONがソロワールドツアーを成功させているだけに、彼女の目標も具体的な図が描かれている。

「女性ラッパーとして限界をおかず、多様な姿をお見せしたいです。私の血の中にはヒップホップが流れているので、ヒップホップをベースにして様々な音楽性をお見せします。後で時間が経って自分が認められるアルバムを作りたいです。ワールドツアーができれば本当に嬉しいでしょう。考えただけでも感謝したくなります」

記者 : ファン・ミヒョン