【スターコラム】KARA、リーダーギュリと末っ子ジヨンのこの頃 ― Vol.1

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ガールズグループKARAが2013年今年でデビュー6周年を迎えた。デビュー当時20歳だった二人は少女ではなく女性に、15歳の末っ子は成人になった。5人が一つになるステージではベテランらしい様子を見せたり、それぞれの活動では違った一面で人々の視線を集めたりもする。

海外活動と個人活動、そしてリフレッシュの時間を過ごしたKARAがもう1回の跳躍に挑む。この夏カムバックを前に、一緒にまたはそれぞれ意味ある時間を過ごした5人の日常を覗いてみたい。誰かは待ち望んできた作品に出会い、誰かは旅行に旅立ち、誰かは友だちとの素朴な日常を味わった。冬を振り返り、春を迎えそして夏を待っているKARAのストーリーが公開される。

その初めての主人公はギュリとジヨン。二人にとって過ぎた冬は“ときめき”だった。一人は変身できるチャンスを得て、もう一人は変化の可能性のある新しい人生が開かれた。ドラマ「ネイルサロン・パリス」に出会ったギュリと20歳の大学生になったジヨンのストーリーが今から始まる。/編集者

スターコラム:KARA


ギュリsaid「ヨジュに出会う」

こんにちは。KARAのギュリです。NAVERスターコラムでご挨拶することになりましたね。ついこの前まで寒かったことが嘘のように、今や初夏の暑さが感じられます。いつにも増して寒かった冬、私はギュリではなく新しい人間として過ごしました。

1月、ホ・ヨジュという女の子に出会いました。5月3日に放送が開始された「ネイルサロン・パリス」という作品です。成人演技では初めてのドラマですし、主演だったためプレッシャーや心配も大きかったのですが、監督を始めとした全てのスタッフや同僚俳優たちのおかげで無事撮影を終えることができました。

体力的に大変でしたが、そのたびにスタッフや俳優の方々に励ましてもらいました。台本読み合わせをして、最初のカメラ撮影があった日、監督と撮影監督が一杯飲みながら「心配してなくも良さそうだ」と話したそうです。この話を監督から聞きました。私一人でいる時も、また他の人がいる時も何度も話してくれて自信を得ましたが、実は恥ずかしくもありました。

監督は私を、また「ネイルサロン・パリス」のヨジュを本当に可愛がってくださいました。いい監督とスタッフに出会えて、撮影の期間中、幸せな思い出だけがいっぱい残っています。

ああ、もちろん大変だった瞬間もありましたけど(笑)

春と夏に放送されますが、撮影は冬に行われました。1月から始めましたが、今回の冬は変に長かったじゃないですか。4月初旬に雪が降りましたし。外が明るくなければならなかったのですが、雪が降って撮影が中止になったり、とにかく天気のため問題がたくさん生じました。天気と私の日本でのスケジュールのため撮影予定期間も予想より長くなりました。それでいつも心の片隅では申し訳ない気持ちが……。

撮影は本当に楽しいものでした。久しぶりに正式に行うドラマ撮影だったので、とにかく監督の言うことにちゃんと従おうと思っていましたし、他の俳優たちを見てたくさん学ぼうと考えていました。

(チョン)ジフさんは本当に明るく優しくしてくれて有難かったです。MBLAQ チョンドゥンは実は今まで音楽番組で会った時は仲良くなろうとは全く思いませんでした。なぜならその子も人見知りで私もそうだったので心配していましたが、こんなに陽気な子だったとは。ハハ。

もしかすると、私が男装をしたためもっと仲良くなれたのかも知れません。女性として撮影する時は少しぎこちなく思っていたようです(笑) もちろん、後半は女性でも男性でも構わなかったのですが、前半で男装をしたことが、男性3人女性1人という設定でみんなが仲良くなるきっかけになったと思います。

うん…何もかもが良かったので、撮影最終日は忘れられません。たくさん泣きましたし。


撮影最終日、最後のシーンの撮影中に突然停電になりました。他のことより「ああ!大変だ」としか思いませんでした。互いに顔色ばかり伺う状況になったのです。実は撮影の最終日が残念で名残惜しかったのですが、以前私のせいで撮影が延期された日があったので、それに対する申し訳ない気持ちで愉快に終わってほしいと思っていました。

しかし、突然停電になって「また延期されたらどうしよう」と思ってハラハラしていました。そのように困惑している中、外から、あるスタッフの方がケーキを持って来たのです。そしてみんなが歌を歌ってくれました。また、拍手をして「お疲れ様」と言ってくれました。後で知ったことですが、スタッフが準備してくれたサプライズパーティー!

本当に感動しました。その瞬間にもたくさん泣いて、次の日にそのことを両親に話しながらまた泣きました。今振り返ると、またグッと来ます。

そのように嬉しい気持ちで「ネイルサロン・パリス」の最終日を迎え、私の冬も終わりました。


6年前の春

今から6年前ですね。20歳でKARAとしてデビューしました。当時私は大学に入学し、社会にも出ましたので、いわゆる同時出撃!

変わったこともそうでないこともありますが…うん、その時はまず覇気にあふれていました。よく言う新人の覇気ではなく、私の人生において最も、おごりではなく幸せな自信感がピークに達していた時!

番組でも話したことがありますが、中学1年の時に初めて事務所に入り、様々な試行錯誤を経験して7年を転々としました。そして今の事務所であるDSPメディアに入って1年でKARAとしてデビューすることになりました。そのため、さらに嬉しかったです。あまりにも幸せだったので、頑張ろうという覇気があったかと思います。

その後、初期メンバーだったソンヒが脱退して新しいメンバーが入り、KARAに若干の変化がありました。人々はその時、メンバー変更前の時期について“KARAが最も大変だった時”だと言います。しかし、実は私は一度もそう思ったことがありません。今までは流れに便乗したというか、同意しなければいけない気がして何も言いませんでしたが、個人的に一度も「KARAが上手くいかなかった」と思ったことがありません。

メンバー変更などの変化も良くなっていくことの一つ、一部分だと思いました。失敗するとは全く思いませんでした。もちろん、ソンヒが脱退した時は悲しかったし、複雑な心境でしたが、将来が不安だとか「アルバムが出せないかも知れない。私の人生はどうなるの?」なんていう不安はありませんでした。

変なことに私にはなぜか確信がありました。「KARAはきっと成功する」と。いつもそうでした。生意気に見えるかも知れませんし、また一方では危険な発言なのかも知れませんが。他のグループを見ても「うちのグループが一番好き」だと思いました。誰が1位になろうと、アルバムがどれくらい売り出されようと、実はこれはその次の問題でした。

時には「私って、ビジネス的なマインドが足りないのかな?」と思うこともあります。1位は非常に大事です。実際に音楽番組で初めて1位を取った時は嗚咽レベルで泣きましたし…しかし、私たちのランキングが下がっても、誰に何と言われようといつも私の中では「KARAが最高だ」と思っていましたから。根拠のない自信ですが、とにかく「羨ましい」と言われたり、または誰かから比較される話を聞いても「うちのグループの何が悪いの!」と思っていました。まあ、いいじゃないですか、自分のグループを自分でおだてるんですから。今もその思いにも変わりがありません。


ジヨンsaid「20歳?20歳!」

こんにちは。KARAのジヨンです。2013年、今年で20歳になりました!!たくさんの方々からお祝いの言葉を頂き、私にとっては変化ならぬ変化が起きました。

実はよく分かりません…20歳になって5ヶ月しか経っていないので、まだ肌で感じるものはありません。なぜなら活動はこれまでと変わりありませんし、社会生活は以前からやってきているものですから。周りの環境が変わっていないので実感できないのかも知れません。

いざ20歳になっても特に何もなかったんですよ。ハハ。全部同じですが、確かに責任を取らなければならないこともありますし、大人らしく行動しなければならないとは思っています。また、周りの私に対する態度? 昔は子どものように思われていましたが、最近は「もうジヨンも大人になったね~」と言われます。

もちろん、もっと年を取ると大きな変化が感じられるのかも知れませんが、今までは同じ生活を続いているように思います。でも、明らかに何か違うのでしょうね。

15歳の時は言われる通りにするだけでした。それが正解でしたし。今は考え事も増え、自分の意見も出来て、またそれを尊重してもらえます。何というか、コミュニケーションをしてこなかったというか、「お任せします」という感じでした。今はもっと良い物、良いことがあれば自分で探します。

私は幼い時から活動を始めましたし、周りには大人しかいないので、大人に対する憧れや「この大人は好きじゃない。私は絶対にあんな大人にはならない」という気持ちがありました。

20歳になるということ。確かに意味はありますが、言葉で表現するのは難しいです。大人へのあこがれや夢見てきたことがあったため、20歳は私にとって大きな意味があります。それを言葉で表すのが難しいだけ!

ああ! 解放感は確かにあります。精神的に解放されたような気分です。20歳の変化、成長、意味…本当に難しいですが…難しいけど、それを見つけようとしているから面白いです。

そして今は“可愛い”と言われるより“成長した”“大人っぽい”と言われたいです。強く印象づけられている末っ子のイメージから抜け出したい気持ちもあります(笑)

確かにジヨンはKARAの中で成長してきました。

つい最近、15歳の時、デビューして1ヶ月にもならなかった時のインタビュー映像を偶然見ました。もう、気絶するかと思いました。悲鳴も上げました。「ああっ、これは何!」と言いながら。ハハハ。長所を聞かれて、「目です!ウィンクしてあげましょうか」と、二つ結びの髪をしてウィンクをしているんですよ。自分で自分を見て「これは何~なんであんなことを?」と思いました。お姉さんたちには「よろしく。可愛がって下さい」と言っていましたが、すごくウケました。

一人で「まったく子どもだね」と言いながら到底目が当てられず、恥ずかしくて消してしまいました(笑) 不思議ではありました。もちろん、今も若いですが、「あの時は子どもだったなあ」と思って。ずけずけと言うし、加減なくストレート!!

ジヨンの15歳はそうだったのです(笑)


大学生の春

20歳になって、もう一つ変わったことは大学生になったことです。

授業を終えて出てくる姿が公開されて注目を集めましたが、実はとても恥ずかしかったです。正直学校に行って友だちといること、それは平凡で誰でもやることじゃないですか。でも、私だけ芸能人で自慢するように見えるのではないかと思って。普通に友だちと付き合いたいんですが…公開されてほしくなかったです(泣) 今はクラスの友だちの名前も全部覚えて仲良くなりました^^

ヴォイスという授業の最初に時間に自己紹介をしました。もちろん私も参加しました。友だちの自己紹介を通じて、彼らがやってきて経験してきたストーリーを聞きましたが、泣く人もいましたし、本当に面白く話す人もいました。

そのすべては私が経験したことのないことでした。素晴らしいと思いました。世の中には色んな人々がいますが、友だちが健気に過ごしてきたことが、何というか凛々しく明るい姿を見て格好良く思いました。

その時、傍から見ると華やかなステージで歌手として活動する私が格好良く見えるかもしれないけど、「友だちのほうがもっと格好良い生き方をしているのかも知れない」と思いました。

私が感じられない日常的なことを友だちはやっていて、私ももちろん社会生活をしましたが、人々と付き合っていきながら友だちのほうがもっと多くのことを学んでいるかもしれないことを…実は私は15歳にデビューしてバイトもしたことがありませんから、友だちの経験を聞いてやってみたいと思いました。

そして私の番が近づいてドキドキしました。何を話せばいいか分からなかったんですね。

いつ、どうやってデビューしたかから始めました。そして今まで話を聞いて友だちが本当に格好良く素晴らしい人たちだと思ったと話しました。すれ違う時に笑ってくださいとも言いました。その後、友だちが本当にそうしてくれてとても有難かったです。本当にいい時間でした。

もう一つ思ったのは「自分の新たな夢を見つけてみよう」ということでした。

見つけていく方法を忘れて暮らしているような気がします。忙しく活動し、KARAと共にジヨンという人間も成長してきましたが、それで満足しただけで自ら何かをやってみようと考えたことはなかったような気がしました。

友だちが自分の意志で願っていたものを叶えた話を聞くと、「私も他の人に頼らず、自身の主張と意見だけでやってみよう」と思いました。まだ具体的にこれからの目標や“新たな夢”を決めたわけではありませんが、そうしようと思いました。

もちろん、KARAの中でもっと成長しなければならないでしょう。演技をしたいと話しただけで、まだきちんと挑戦したことはないので、実力を磨いて頑張ってみようと思います。

うーん…実は紛らわしいです。20歳は紛らわしいと思います。ジヨンの中にもう一つの自分がいるような? 最近考え事が増えました。私が私について考えることが増えたと言うんでしょうか。

たまに「私は何だろう」と思いながらも「なんでバカみたいなことを考えているんだろう!」と責めたりもしますが、何というか、自身を見つけるっていうこと、面白いと思いませんか?

楽しいです!!ジヨンの20歳!


冬と春、季節の変化とともに“新しい生活”を迎えたギュリとジヨン。誰よりドキドキする気持ちで春を迎えた。次に公開される「KARA said」の主人公はスンヨンとニコル。二人の新しいストーリーは何だろうか。間もなく公開される。

文:KARA ギュリ、ジヨン

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記者 : KARA ギュリ&ジヨン、編集 : ファン・ヨンフィ局長(イシューデイリー)、写真 : キム・ヒョボム