「パパロッティ」ハン・ソッキュ“良い作品にするためには共演者との協調が重要”

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写真=KMカルチャー
俳優ハン・ソッキュ(49)が、初共演した後輩イ・ジェフン(29)と仲良くなるためのノウハウを明かし、笑いを誘った。

声楽の天才であるヤクザと気難しい音楽教師によって繰り広げられるストーリーで、深い感動を届ける映画「パパロッティ」(監督:ユン・ジョンチャン、制作:KMカルチャー)の中で、以前は声楽家として成功していたが、突然の事故で現在は田舎の芸術高校の音楽教師をしているサンジン役を務めたハン・ソッキュは、6日午後TVレポートとのインタビューで「イ・ジェフンと仲良くなるために努力した」と話した。

ハン・ソッキュは「『パパロッティ』を撮影している際、重点を置いたのはどこなのか」という質問に共演俳優との協調を挙げた。ハン・ソッキュの他にもイ・ジェフン、オ・ダルス、チョ・ジヌン、カン・ソラらが出演した「パパロッティ」は、俳優たちが織りなす完璧なハーモニーで、公開前から試写会で多くの好評を得た。

ハン・ソッキュは「どの作品も、共演する俳優との協調を念頭に置いている。けれど、すればするほど難しいものだ。イ・ジェフンとの共演シーンが多かったので、良いシーンにするためには早く仲良くなる必要があった。ジェフンが小学校5年生の時に僕の映画『グリーンフィシュ』を見たと言った。歳月が空しく感じられた。まるで僕が小学校5年生の時にシン・ソンイル先輩の映画を見たように。一日でも早くジェフンと仲良くなりたかった。共演している俳優たちの仲が映画にもそのまま出るためだ。仲が良ければ良いほど一層豊かで素晴らしい映画を作ることができる」と伝えた。

確かに、ハン・ソッキュの演技論は通じた。20年という歳月が感じられないほど「パパロッティ」での二人のアンサンブルはこれまでのものとは違った。師弟関係を超え、切ない親子関係のような感じまでも与えてくれた。では、新人俳優のイ・ジェフンが大先輩のハン・ソッキュと親しくなれた具体的なきっかけは何だろうか?それは他でもなく、ハン・ソッキュ特有の愛情溢れる“悪口”だった。

ハン・ソッキュは「特別な秘訣ってないんじゃないかな。初対面から悪口を言った」と答え、恥ずかしそうに大きく笑った。また「ジェフンが僕に気を遣うのを見たくなかったので、わざといたずらをした。予想通りに賢い子でね、僕の意図に気付いてくれた。初対面から悪口なんかを言う僕の考えもどうだったものか。僕も恥ずかしかったし、勇気を出したのだ」と楽しそうに話した。

「ジェフンより先に、『ベルリンファイル』の時にハ・ジョンウにこの方法を使ったことがあるけれど、通じた。仲良くなろうと頑張る先輩の姿が可愛く見えるのかもしれない。いい方法の一つだ(笑) けれど、わざど大げさにやりすぎると相手が違和感を覚えるかもしれない。その場から離れてあげたほうがいい状況だってあるし。先輩の機嫌を伺って、もう一度撮りたいのに我慢していたりするので、僕がそういうところに気付いて『もう一回行こう』と提案すると後輩たちは本当に喜ぶ。先輩だからって、肩に力を入れて傲慢に振る舞っちゃダメだ。空気を読む必要もある。僕もこれまで先輩たちからリラックスして演技ができるように助けてもらった。難しいことではないと思う。後でジェフンも他の後輩にそうするだろう(笑)」

「パパロッティ」は、暴力団員だが、天才的な声楽の才能を持ったジャンホが、兄貴より恐れる刺々しく皮肉屋の音楽教師サンジンに出会い繰り広げられるストーリーを描いた映画だ。ハン・ソッキュ、イ・ジェフンの他にもカン・ソラ、チョ・ジヌン、オ・ダルスなどが合流した。「青燕」「私は幸せです」などを演出したユン・ジョンチャン監督が演出を手がけている。韓国で今月13日より公開される予定だ。

記者 : チョ・ジヨン