「パパロッティ」イ・ジェフン、入隊直前まで“メンタル崩壊”なく撮影できた理由とは?

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映画「パパロッティ」が、その温かな内容に負けない、俳優と制作会社との“熱い絆”で話題となっている。先月27日、ソウル論硯洞(ノンヒョンドン)にあるレストランで、映画「パパロッティ」のメディアデーイベントが行われた。会場には俳優ハン・ソッキュ、チョ・ジヌン、カン・ソラをはじめ、映画制作会社の関係者などが多数参加した。

「パパロッティ」を制作したKMカルチャーは、4年前に映画「国家代表!?」をヒットさせた会社だ。映画の制作会社であると同時に、投資と芸能マネジメントも行っている。特に、今回の映画で気難しい音楽教師役として出演したハン・ソッキュが約7年間所属した会社でもある。

ある映画関係者は、「ハン・ソッキュさんがドラマ『根の深い木~世宗(セジョン)大王の誓い~』(2011)に出演する前から『パパロッティ』のシナリオを読んでくれて、是非出演したいとしていた。まるで『リトル・ダンサー』のようだと言って、出演する意思を見せた。その後、ドラマが人気を集め、自然に忘れられたのかと思ったら、まだこのシナリオのことを覚えてくれていて、快く出演を決定してくれた」とキャスティングの裏話を伝えた。

俳優チョ・ジヌンもKMカルチャーと縁が深い。チョ・ジヌンは演劇俳優として頭角を現し、映画界に足を踏み入れる頃に、KMカルチャーと「最高のパートナー」(2008)を撮った。その後「国家代表!?」にもサプライズ出演し、縁を繋いできたチョ・ジヌンは、今回の「パパロッティ」でもオファーを受けた。

チョ・ジヌンは、「いつも、小さな役しかくれない」と冗談を言いながらも、「ハン・ソッキュ先輩とイ・ジェフンの努力だけに、映画に迷惑をかけてはならないとの覚悟だった」と、当時の思いを伝えた。

写真=KMカルチャー
誰がなんと言っても、映画の公開が最も気になり、残念に思う人は、軍入隊によって席を外したイ・ジェフンだろう。現在、軍服務中のイ・ジェフンを賞賛する関係者たちのコメントが相次いだ。「パパロッティ」撮影時も、ドラマ「ファッション王」と映画「怒りの倫理学」を並行して撮らなければならなかったため、殺人的なスケジュールだったにも関わらず、驚きの集中力を見せたという。

特に「パパロッティ」は、イ・ジェフンが軍入隊する2日前まで撮影が行われた。普通の男性であれば軍入隊を控え、いわゆる“メンブン”(メンタルが崩壊するほど慌てること)に陥りがちだが、関係者の証言によると、彼は“落ち着いた”様子だったという。

彼が休暇で外出してきた時、一緒に食事をしたとするある関係者は「イ・ジェフンさんは太ってはいなかったが、目つきが温和になり、だいぶリラックスした様子だった」とし「撮影が終わった時も、むしろ『撮影している時が幸せだ』と言って、現場の雰囲気を盛り上げた」と伝えた。

俳優ハン・ソッキュとイ・ジェフンの息の合った演技が印象的な映画「パパロッティ」は、暴力団員であるが、天才的な声楽の才能を持った高校生ジャンホ(イ・ジェフン)が、気難しくも心温かい音楽教師に出会い、オペラに挑戦する話を描いている。映画は、韓国で3月14日に公開する。

記者 : イ・ソンピル、写真 : イ・ジョンミン