「その冬、風が吹く」ソン・ヘギョの涙を心から拭ってあげたい

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写真=SBS「その冬、風が吹く」スクリーンショット
女優ソン・ヘギョが涙で視聴者を感動させた。

韓国で27日に放送されたSBS水木ドラマ「その冬、風が吹く」(脚本:ノ・ヒギョン、演出:キム・ギュテ)第6話では、オ・ヨン(ソン・ヘギョ)がムン・ヒソン(Apink チョン・ウンジ)の暴露に衝撃を受けるシーンが描かれた。

ソン・ヘギョの演じるオ・ヨンは、財閥の相続人だが視覚に障害を持ち、寂しさを内面に隠して、自分を利用しようとする周りの人々を信じられず、心を閉ざして生きる人物だ。現在は、兄だと偽るオ・ス(チョ・インソン)を本物の兄だと信じ、頼りにしている。

この日の放送でオ・ヨンとムン・ヒソンは、二人きりで会話を交わすことになった。オ・ヨンがオ・スとバイクに乗ったことを明るい顔で自慢すると、ムン・ヒソンは目つきを変え、真剣な表情になった。ムン・ヒソンの姉であるムン・ヒジュが、バイク事故でこの世を去ったためだ。これを知ったオ・ヨンは繰り返し謝罪したが、ムン・ヒソンは受け入れず、オ・スは詐欺師であり、お金目当てで近づいてきたのだと暴露した。

この暴露は、オ・スがカフェに駆けつけ、ムン・ヒソンの頬を打つことで一段落した。しかし、オ・ヨンは涙を流しながら「私が妹だから今まで優しくしてくれたのではなく、お金が必要だったからそうしたの。お金が必要だったら、今すぐにでも私を殺せば良い」と叫んだ。

また、酒に酔ったオ・ヨンは、オ・スと家に帰る途中「殺してくれ」と淡々と話した。しかし、オ・スはムン・ヒソンの暴露が誤解であることを強調し、オ・ヨンは「私の隣にいる誰も信じられない。どうか兄さんだけは、自分のことを信じていいと話してほしい」と嗚咽した。頼っていたオ・スにまで裏切られたという思いと、再び信じられることを確認した安堵感など、短い時間の中で経験した複雑な気持ちを爆発させたのだ。

何よりもソン・ヘギョは大粒の涙をぽろぽろ流して、視聴者の心を痛ませ、寂しいオ・ヨンの心を繊細に表現したことで、視聴者をドラマに溶け込ませた。繊細に震える唇は、オ・ヨンの複雑な心境を物語り、チョ・インソンがソン・ヘギョの涙を拭うシーンもまた、切なく演出された。

ソン・ヘギョの涙の演技を見た一部の視聴者たちは「ソン・ヘギョの涙に心が痛んだ」「大きな瞳から大粒の涙が流れるのを見て、拭いてあげたかった」「ここまで演技が上手いとは思わなかった」「ソン・ヘギョは美貌から演技まで足りないものがない」「ソン・ヘギョの涙を見て一緒に泣いた」などのコメントを残し、ソン・ヘギョアリ(恋の病で寝こむこと)であることを証明した。

残り10話となった中で、ソン・ヘギョが流す涙はこれからどんどん増えていくだろう。チョ・インソンが実の兄ではないことを知った時はもちろん、脳腫瘍でますます病態が悪化する場面も残っている。また、チョ・インソンへの恋心に気付き、生きたいという気持ちがさらに強くなる可能性もある。一方、チョ・インソンとソン・ヘギョのラブストーリーが濃くなるほど、愛らしい魅力も多く披露される予定であり、視聴者の期待も高まっている。

「その冬、風が吹く」は、人間の真実を見極め、愛の価値を見出すノ・ヒギョン脚本家とスタイリッシュな映像と洗練された演出力のキム・ギュテ監督が再びタッグを組んだ正統派恋愛ドラマだ。

記者 : パク・グィイム