「ヒーリングキャンプ」女優キム・ソンリョンの時計は巻き戻される

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SBS「ヒーリングキャンプ」キム・ソンリョン、彼女から“中年の希望”を感じる

アメリカの俳優ウィリアム・サドラーは著書「The Third Age」で次のように語っている。

「わずか100年前、人間の平均寿命は40歳前後だったが、今の私たちはその世代よりもさらに約40年生き、平均寿命80歳の時代を生きている。ただ、その増えた時間がプラスか、マイナスかは人それぞれだ。増えた時間をプラスにするために、40歳以降も生きていけ。年をとるにつれて死んでいってはいけない。年をとっても挑戦と成長を続けろ!」

まさにその「The Third Age」の模範ケースといえる人は、韓国で25日に放送されたSBSトークショー「ヒーリングキャンプ~楽しいじゃないか~」(以下「ヒーリングキャンプ」)の主人公、キム・ソンリョンだ。

数多くあるトークショーの中で「ヒーリングキャンプ」が輝くのは、出演者が“癒し”を掲げるこのトークショーの目的と合致した時だ。「ヒーリングキャンプ」キム・ソンリョン編は、依然として、そして未だに主演を夢見るキム・ソンリョンという女優と、そのようなキム・ソンリョンを暖かく見守る視聴者の心を熱くした“癒し”の時間だったため、輝く内容になった。

主演を夢見ているが、初めて主演になった映画「誰が竜の爪先を見たのか」以降、一度も主演になることがなかったキム・ソンリョンが、主人公になってリードしたこの番組を見ていたら、“年をとること”が心寂しいということだけではないという気がした。

若い時にミス・コンテストのミス・コリアになって、やりたかったMCになり、主演女優になったため、自分の仕事がどれほど大事なのか分からなかったキム・ソンリョン。もっと年をとる前にやりたいことをしたかったので、映画のキャスティングのために所属事務所も変えて、演劇がしたくて演劇界にもノックしてみた。きちんと演技を勉強したくなって大学にまで進学した。このように年をとることへの彼女の焦りが悪くない。

それだけではない。若い時代の自身を率直に、冷静に直視することができ、多くの人々から愛される女優だが、家族には悪いことだらけだという。人生のバランスを大事に思う真心が、おばさんのようなお喋りの中からも飾りなく伝わってくる。

また、年をとることの固定観念に縛られて自ら諦めるのではなく、主演を夢見るキム・ソンリョンから、若者は持てない精神的成熟さ、心理的安定に基づいた新たな挑戦をする“Hot Age”中年の希望が感じられた。

ダンテは「中年とは若者らしい希望の光が消えた、暗い森に入ることだ」と言った。だが、21世紀の中年は言葉だけの中年にすぎないので、脳から人生の情熱を無くす必要はない、幸せのためには依然として、また新たな夢を夢見てもいいという勇気を女優キム・ソンリョンからもらった時間だった。

記者 : イ・ジョンヒ